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お笑いを楽しく語る夜が楽しくないわけがない

先週一週間のうちに、お笑いを語る番組が3本もあったんですよ。

『ゴッドタン』(5/25放送)の「お笑いを存分に語れるBAR」、『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』(5/29放送)のテレ朝加持Pゲスト回、そして『アメトーーク!』(5/30放送)の「バラエティ観るの大好き芸人」。

詳しくは近藤正高さんがエキレビでまとめてくださってます(さすが…!)

この惑星直列のような出来事に、僕もなんか原稿を…と思ったのだけど、ただただ「楽しかったです」な原稿になりそうで、切り口を見つけることができなかったんですよ。

近藤さんは3番組を横断してまとめつつ、どの番組にも出演&言及されてたアンガールズ田中さんをフィーチャー。そうだ田中さんが軸だ…! と、のけぞった次第であります。

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3番組を通して印象的だったのは、「いまはコンプライアンスが」とか「昔のバラエティはよかった」という話にならなかったこと。

『ゴッドタン』では関東のコント師を中心に、革新的だったおぎやはぎのコントから、スマホを効果的に使ったかが屋のコントまで新旧織り交ぜて「あれはよかったなぁ」とニヤニヤする。

『アメトーク!』では現在放映中のバラエティ番組から、「この番組のここが面白い」をガヤガヤ語り、永久保存版の回を挙げて「あれはよかったなぁ」とニヤニヤする。

『佐久間宣行のANN0』ではテレ朝とテレ東のプロデューサーがニッポン放送でバラエティ番組作りの苦労を分かち合い、「あの芸人に任せると安心なんだよなぁ」と具体名を挙げ持ち上げる(アルピー平子さんへのカウンターもありつつ…)

企画の方針もあったと思うけど、みんな「あの頃はよかった」の話をしない。こんなに面白いことがある、と朗らかに語り合う。

もちろん、かつてに比べてコンプライアンスや予算の制限は厳しいものになっただろう。CSやネットには「地上波ではできない」を謳い文句にする番組もある。

『佐久間宣行のANN0』にはリスナーからこんな質問が届いていた。「なにも制限がなかったらどんな番組を作りますか?」  加持Pは開口一番「制約があるほうがいいなぁ」と返す。制約があるからこそ、工夫によってたどり着ける地点がある。


「あなたはどうして犬なんかでいられるの」と問われたスヌーピーは「配られたカードで勝負するしかないのさ…それがどんな意味であれ(You play with the cards you’re dealt... Whatever that means.)」と答えた。

配られたカードで最高のものを作り、それを最高に楽しむ。そんな姿を見せられて楽しくないわけがない。全然時間が足りないもん。あと2時間ずつ見たいもん。はー楽しかった。楽しかったなぁ。

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