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「路線図をゼロから作り直してデザインを学ぶ授業」こぼれ話

先日、デイリーポータルZに「路線図をゼロから作り直してデザインを学ぶ授業」という記事を書きました。けっこう読まれているようで嬉しいです。(Twitter1000シェア、はてブ500)

千葉大学におじゃまして、路線図を題材にした「コミュニケーションデザインⅣ」講義を取材させてもらったのでした。

既存の路線図に着目し、学生さんが自らの手でリデザインしてみるという授業。できあがったものはどれもスッキリ、スタイリッシュ、という感じになるのだけど、実は路線図として至っていない点もある、というのが肝なんですよね。

記事には書いていなかったんですけど、学生さんのプレゼンには大森さんがひとつひとつ講評をしているんです。ここはいい、ここはもっとこうした方がいいと。

わかりにくいように見える路線図にも、実は「そうなっている理由」があったりするんですよ。スペースの都合だったり、路線が入り組んでいたり。リデザインしてみて初めてその理由に気がついて、悩んだり工夫したりする。

あと、この授業のリデザインにはルールがあって、「元の路線図のサイズと同じサイズで作る」のが原則。もっと大きいサイズにしちゃおう、とかは無し。情報量はそのままなので、文字ばかり大きくするとかもやりづらい。これも学生さんを悩ますファクターだったかも(これは記事に書けばよかったな……)

見るだけではわからない。実際に手を動かしてデザインを「体験」する。これがコミュニケーションデザインを学ぶことにつながるのだろうな、と思ったのでした。

あと、記事の最後に載せたこちら。大森さんのオリジナル「虎」路線図

アップにするとこう。その年のスタメンが路線になってるんです。

大森さんの阪神タイガース愛、すごいんですよ。東洋経済にこんな記事も書かれています。虎マークの路線図アレンジも乗ってます。

毎年新たなデザインを起こしてカレンダー(非売品)も作ってらっしゃいます。上記のものはその最新版!

もちろん講義でも例え話として阪神タイガースを出すのだけど、「最近は野球を見ない人も多くて……」と嘆いてらっしゃいました。ですよね……。


おしまいは千葉大学最寄りのJR西千葉駅で撮影した写真でお別れです。

これもコミュニケーションデザインでなんとかならないかな、と思いました。

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