VJレポート#1 仮想☆げんば組 編

2/2仮想☆げんば組のVJレポートです。今回から自身の反省とあとVJのみなさんへの情報提供を兼ねて印象深かったイベントや構成を工夫したイベントについてはレポートを書かせていただきます。


1.イベントについて
コンカフェ×アイドルDJ×ライブ×餃子という盛りだくさんなイベントでした。お誘いを受けた、というか募集してたので立候補したんですが、アイドル詳しくない私がこの案件をあえて受けたのにはいくつか理由があります。

まず、私がDJVJ活動を始めるきっかけになったのはコンセプトカフェでのDJイベントと練習によるものであり、DJイベント初心者にとっても楽しみやすいのってこういう場所なのでは?というのがあります。

特にアニメのオタクでもアイドルのオタクでも、クラブに足を踏み入れるのはなかなかに抵抗があることです。そのなかで、オタクの横の繋がりがあればイベントに誘いやすいわけです。コンカフェであれば、その敷居はぐっと下がります。私はアニメや声優、アイドルの現場に行ったことがあるわけではないですが、アイドルファンの世界というのは終わったあとファン同士の打ち上げがあったり、交流会あったりと結構横の繋がりが強い世界だそうです。

なので、そういう人たちにクラブイベントやDJを知ってもらい、各地でのイベントを盛り上げるきっかけとしてこういうイベントっていいのでは?となりました。

あとは、私自体VJの魅力は、「知らない曲を知れること」だと思ってるので、私にとってもいい刺激が得れるのでは?と思って今回の案件を受けさせていただきました。

実際に参加して、詳しくない分野でのVJということもあり映像を間違えることや持ってないこともありましたが、アイドルDJイベント自体が少なく、VJがついているイベントはアニクラほど割合高くないためか、温かく見守っていただけた感じはします。

イベント自体についてですが、コールの一体感やアイドル現場での定番があったり、雰囲気がアニクラとは違ったDJさんが多かったりと刺激になることが多かったです。

あとはアニクラではPCDJが主体ですが、今回はPCDJとCDJが半々だったのも特徴ですね。CDでのDJは曲に対して「『行ってらっしゃい』できる感覚」みたいなのがあり独特のため、面白いところがあるかもしれません。また、CDのジャケットを指さしてVJ用の情報を共有するのも新鮮でした。PCDJのように画面みながら素材を当てていくのは確かに便利ですが、これはこれでDJとVJの情報交換が必然的に多くなるので楽しいと思います。貴重な経験をさせていただきました。あと、「DJがしゃべる&推す&動く」、アニクラでは少なくなりつつあるので、ぜひ原点に戻って見習いたいところではあります。

終わったあとに物販があったり、演者の方々ともお話しましたが、なかなか面白い話も聞けました。打ち上げもアットホームで楽しかったです!

2.VJについて(後半は専門的な話)

今回、「セットリストなしでもある程度対応可」というお話をさせてもらったものの、セットリストなしの方については私の方でのシステムの不備もあり、なかなか対応できなかった感はあります。なので、詳しくないイベントでVJやるなら、推しのアーティストや最近聴いてるアーティストを聴いておくだけでもかなり安心感はあるかと。

また、今回はプロジェクターでの投影+後ろのモニターへの投影でした。

箱でHDMIが使えないと聞いていたものの、テレビへの接続が可能だったため、2画面投影ができました。ですがプロジェクターはVGAでの接続が可能であったものの、認識しなかったのでコンポジットが役立ちました。

また、設定が煩雑になる可能性や投影中誤操作しやすいという関係から、resolume等での2画面投射するのはあまりよくないかもしれません…スプリッターなど使ったほうが安心です。

あとはプレイについて。今回のソフト構成はこんな感じです。

VirtualDJ、OBS Studio、VLC、Processing、Rekordbox Lyric→Resolume


Layer1:VirtualDJ(Spout)⇔VLC(NDI)
Layer2:VirtualDJ(Resolumeでclipごとエフェクト)
Layer3:Processing(オーディオから波形生成、今回はマイク不備により使用せず)
Layer4:Rekordbox Lyric(Spout)/OBS Studio(文字打ちとスライドショー用/NDI)
Layer5:汎用素材系1(BPM sync)
Layer6:汎用素材系2(BPM sync)
Layer7:図形ジェネレーター(Resolumeの機能)
Layer8:フラッシュ打つやつ(Resolumeの機能)


コントローラー構成は以下のとおりです。

DJ2Go2→VirtualDJ制御

Mixtour→Resolume背景レイヤー切り替え、エフェクトパラメータ制御

nanoKontrol2→Resolume各レイヤー切り替え、各映像の成分を制御

あとはこの写真にはありませんが

nanoPad2→RekordboxLyric制御

です。

MixTourでのエフェクトはエフェクトかけまくれる人いるならお願いするのがいいと思いました。また、MIDIマッピングによってはEDM系のVJで重宝するかもしれません。一番でかいけど一番使わなかったです(笑)

nanoPad2でのRekordBoxLyric制御は操作性としては問題なし、左右レイヤーもわかりやすいので、BeatJumpと再生/停止を適当なボタンに振っておけば操作性は抜群です。ResolumeやVirtualDJが前の画面に出てても歌詞の送り戻しが簡単にできるので、かなりこの運用はおすすめです。

コンセプトは「素材なくてもブースのノリが伝わるように」、BPMに合わせて図形が回転するよう仕込みました。コールに合わせて図形とフラッシュが手動で出てきて、Layer5とLayer6はBPMとSyncして1-2拍ごとに点滅する仕組みです。

あとは、ライブがある&照明設備がないところでの開催だったので、ライブ時に照明効果をVJでやる、BPMによって素材の動きが変わることを重視してます。

スタートはフル構成でしたが、正直な話VirtualDJの操作で手一杯でした。VirtualDJとRekordbox Lyricを同時操作するのはもう頭がパンクします。リスト組んでれば意外といけるか…?くらいです。千手観音じゃないと無理。後半はもうVirtualDJだけ操作するスタンスでした。

実はうまくやればRekordbox Lyricで曲持ってない曲でも歌詞ビデオ作れたりするのですが、正直そこまでしてると間に合わないです。

なのでPVJで使うなら2人以上の体制になります。少なくとも一人体制で使えるとしても全曲は無理かと。

Rekordbox Videoを買えといえばそこまでなんですが、前述のBPM Sync系使うならやっぱりRekordbox VideoをResolumeに飛ばしたほうが面白い表現はできます。

ワンオペのVJであればBPMSyncやマイク反応系だけ作っておいてResolumeにお仕事させるのが、まあ懸命でしょう…後半はそうしましたが、操作感的にも負担が少なかったので、ワンオペであればこのスタイルで行きます。

ってことでまとめです。
○良かった点
・HDMIとダウンスキャンコンバータを両方持っていった
・BPMSyncで素材が動くようにできたのが結果役に経った
・セトリを送ってくれる方が多かった

○改善すべき点
・いろいろやろうとしすぎた
・マイクテストなどをきっちり行えばよかった
・素材はkawaii系とカッコいい系で分けておく
・図形ジェネレーターは数種類用意しておく
・nano Kontrolに振ったレイヤーをわかりやすくする
・通信環境を確認しておく、かつ頼りすぎない
・セトリ提出なかった方の推しを事前に聞いておけばよかった

こんな感じでした。2/24には今度はまた別のイベント(サンキューアニクラ)あるので、今回の反省を活かして頑張っていきたいと思います!あとは、こちらはDJになりますが、2/16、同店舗でのレベルゼロもよろしくお願いします。

ご来場された方、演者のみなさん、ありがとうございました!




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