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本人不在の誕生日会をした話。

 どうも、イノチェルです。

 完全に私事なのですが、本日12月13日は父の誕生日です。おめでとう、私のお父さん。これからも元気で長生きしてください。

 ということで、昨日は父の誕生日パーティーの日でした。
なぜ今日じゃないかというと、今日は私が下北沢でライブに出る日だからです。父の誕生日なので大ウケ取ってこようと思います。
 ただ、昨日も昨日で結構バタバタしておりました。

 昨日の私は午前中に散髪へ行き、夕方は新しいアルバイト先で雇用契約を結びに行っていました。次のアルバイトは早朝バイトです。頑張るぞ。
 そんなこんなで昨日帰宅したのが17時過ぎ。我が家は父の帰宅が早く、何も無ければ17時には家族全員揃っています。
ゆえに昨日も17時ごろ全員集合してケーキを囲んで「ハッピーバースデー」なんて歌いながら父の誕生日を1日前倒しでお祝いする予定でした。
アルバイト先を出たのが16時50分。家までの所要時間は10分ちょい。17時には絶対間に合いません。
私は必死に自転車を漕いで家路に着きました。玄関を開けると廊下が明るく、父の部屋(子供部屋は無いのになぜか父の部屋はある)の電気もついていました。
「あら、まだ帰ってきてすぐなのかな?」なんて思いながらも奇跡的に夕食に間に合ったことに安堵をおぼえながらリビングへ。
荷物を片付けながら母から聞いた話では、父は帰宅してから何かしらの作業で忙しいのか食卓につけない模様。まあそういう日もあるよねということでケーキは後回しにして母と妹と私は食事を済ませることに。
 食事中はニュースを観たり会話をしたりして和やかに時間が過ぎていきます。――何かバタバタしている父を除いては。そして父が作業を終えるのを待つことなく我々の夕食は終了。私も妹も口には出しませんが「ケーキはまだか」という雰囲気が漂います。
すると、そんな雰囲気を察したのか父がある言葉を発しました。

「先にケーキ食べてて良いよ」

 『本日の主役』からのまさかの発言に固まる私と妹と母。作戦会議開始です。
何といってもケーキに刺すロウソクがあります。これを無駄にするわけにはいきません。
しかし父の作業もいつ終わるか分からない。
そこで、私たちはリビングでバタバタしている父に「ハッピーバースデー歌うから聴いててね!」と声をかけ、本人不在の誕生日会を挙行。
ロウソクの火は私と妹で消しました。

 まさか推し以外の――というか家族の本人不在の誕生日会をすることになるとは思ってもいませんでした。
しかも、イノチェル家のお祝いとしてはとてもフランクな「電気もテレビも消さず、明るい中でハッピーバースデーを歌う」という誕生日会。
こんな誕生日会、一生忘れるわけがありません。
まさか自分の誕生日以外で「一生忘れられない誕生日会」があるとは思いませんでした。
 というか、きのう本人不在の誕生日会やるくらいなら、きょう「娘不在の誕生日会」やれば良かったのでは?
でもそこがイノチェル家クオリティ。温かい家族に感謝です。

 そんなこんなで、本人不在の誕生日会は幕を閉じました。
あ、ケーキはめちゃくちゃ美味しかったです。
久しぶりに食べたなぁ、不二家のホワイトチョコ生ケーキ。

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