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続報なし/HD2D版ドラクエ3をぶった斬る

腐ってやがる、早すぎたんだ。
まさにそんな感じではないでしょうか。発表するのが早すぎた。

(タイトル画像は「巨神兵」で検索して選ばせて頂きました)

2021年5月27日、ドラクエの日にドラクエ12とセットで電撃発表。
そこからの、2022年のドラクエの日に音沙汰なし。
何の追加発表もありませんでした。

これだけで、このタイトルはもはや「情報戦に負けた」のでは。
そう思います。戦う前から負けたのだと。

ドラクエ12は新作なので、まだ良いとしましょう。
まっさらな気持ちで待てばいいのです。

でもドラクエ3は過去のリメイクで問題点が明らかになってて、それらをどう解決していくのか。その答えを聞きたかったのですが…。
まさかの続報なし。

期待を煽っておいて、この仕打ちか。
プチ炎上くらいしても、良かったかもしれません。
なので、私は自主的に期待を下げることにしました。

もう彼らをあてにはするまい。見た目は大幅に変わるだろうけど、シナリオ面において私個人が納得・満足するようなものは出てこないだろうなと。
もし後で予想外に良いものが出てきても、期待が低い分より楽しめます。

公式から追加発表がないまま、ファンの期待だけが見当外れの方向に膨らんでいくと、のちに不満が爆発炎上の原因となります。
それを防ぐには、発表があったこと自体を一度忘れてもらった方がいい。

「やべぇ!ドラクエ12合わせで強引に発表しちゃったけど」
「準備がまるでできてないぞ、あと何年かかるんだ」
「ここはいったん忘れてもらうか…」

続報がない理由は、案外そうなのかもしれません?
憶測はいろいろ、広まるばかり。


上の動画とはまた違う見方になりますが、私なりにHD2D版ドラクエ3の争点をまとめてみました。

【1】商人の存在感が薄い。単純に強化すればいいってものではない。
【2】戦士や武闘家がスキル習得しないのは時代遅れ。
【3】性格システムは現代の価値観に合わない?固定観念の押しつけ。
【3】大航海時代など現実世界の歴史ネタを扱っていながら、現代の基準では掘り下げ不足。最新の研究成果をシナリオに盛り込んでほしかった。
【4】ドラクエに限らず、RPG全般で「お金の扱いがおかしい」問題。

たとえば「くろこしょう」のエピソードを扱うなら。

・インドへの道を阻む、オスマントルコ帝国
・ポルトガルの商売敵ヴェネツィア
・対抗策としての西回り航路開拓。人間の国家同士の競争や対立。
・大航海時代の動機は他にもあった。アフリカにあるとされる謎のキリスト教国「プレスター・ジョンの国」や、黄金の国ジパングの噂。

これらの要素がシナリオに組み込まれていた方が、絶対面白くなります。
いざジパングに上陸したら、戦国時代で豊臣秀吉がバテレン追放令してきてヒミコは宣教師の対抗馬として「古代の巫女」に祭り上げられた。そっちの方がワクワクしませんか。少なくとも私は。

「卑弥呼」なる人物は実在しない、という説もあります。現代では。
女王なのに「卑しい」の字を当てるとか、不自然でしょう。中国大陸の王朝が勝手に呼んだ「蔑称」なのかもしれません。本当は「太陽の巫女」かな?

もちろん、そういった改変を許さない原理主義的ファンもいますが、彼らに媚を売って得られるのは停滞だけでしょう。

シナリオ上で歴史ネタの掘り下げが進むほど、商人の存在感が増してきて。お金の扱いがリアルになれば、RPGのお金がおかしい問題も解決して。日本人の歴史や金融知識の底上げにつながるでしょう。新たな価値の創出。

リメイクにあたっての問題点を根本的に解決するのに、シナリオのテコ入れは欠かせません。そしてドラクエ3は、再び偉大な「伝説」をつくる。それくらいのことをやらなくちゃ、リメイクの意義がないように思います。

…と、こんな感じでHD2D版ドラクエ3の発表に触発されて書いていたのが「お金に厳しいDQ3」でした。終盤にかけて一気にラストスパートをかけるつもりが、私の実力不足で止まってしまっていますけど。

今振り返ると、練り込み不足の点も多々あります。ヴェネツィアはロマリアに渡った直後から存在感を示すべきだったし、ヒロインのひとりマリカも、イタリア北東部フリウリの出身なら間違いなくヴェネツィア商人に憧れていたでしょう。

そもそもの問題点として、小説だと圧倒的に読んでもらえません。やっぱり漫画原作者をやってみたいですね。絵は描けませんが。

もはや本家に期待できないなら、ドラクエ3の固有名詞を全部別物に置き換えて、オリジナルのお話にしちゃいましょう。アレフガルド編もやらない。あくまでメインは地上編で、地底の国はゲスト扱いであっさりと。

というわけで。こんな変わり者に付き合える相方、探してます。

アーティストデートの足しにさせて頂きます。あなたのサポートに感謝。