続:たどり着いたカメラ、Leica M-A
今ぼくの目の前にはお友達のシンタローさんがいる。
彼は一体どんな表情をしているだろうか。M10-Pを買ったと思わせておいて、初めてM10-Dを披露した日のように薄いリアクションなのだろうか。
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2年半ぐらい前かな、Leica M10-Dを買った。
"確認"という概念を取っ払った潔いライカに惚れ、今でも愛用しているぼくのメインカメラだ。その後、SIGMA fpを買ったりLeica SL2-Sを買ったりとしながらも、やはりメインはM型だと再認識している。
昨年10月にクラフトビールを飲みに京都に行った。少し時間があったので京都の街を散策していると、丁度いいミッドナイトな夕暮れ時の光と影の世界、「モノクロ撮りたい!」となったが、首から下げているライカはM10-Dだった。最初に買ったライカがM Monochromだったこともあり、カラー機でモノクロ撮ることに抵抗があり、「それならば、モノクロ機を買おう」となったわけだ。
当然、一番最初に思いつくのはM10 Monochromだが、既定路線を進むのが嫌で、モノクロはフィルムで撮ることにした。フィルムカメラはBESSA R3Mがある。等倍ファインダーがお気に入りのモデルだ。
だが、どうしてもライカで撮りたいという気持ちが強く、フィルムのボディを考えることにした。中古も含めると色々と選択肢がある中で、買えるうちに買っておこうという言い訳も含め、ライカ京都店へ連絡した。残念ながら国内在庫がなく、数ヶ月待つことになったが美しいライカが届いた。
"色"、"確認"、を取っ払ってきたぼくのライカヒストリー、次は露出系などの電気部品を取っ払った完全メカニカルなカメラ、Leica M-Aだ。
2021年に新品のこのフィルムカメラを発売しているライカに敬意を払い、フィルムといういつまで続けられるかわかないこの撮影を楽しみたいと思う。
「東京に行くので一緒にモノクロフィルム詰めて撮り歩きましょう」
お友達のシンタローさんには随分前からこう打診していた。なかなかM-Aが届かず、そして例の流行病もありなかなか実現せずとても長い前振りになってしまったし、実際はシンタローさんの方がが京都・大阪にやって来るというシチュエーションになったが、
今日がその日だ。
何も同じ日に入荷しなくてもいいのにと思いながらも、実はNoctilux-M f1.2/50mm ASPH.を購入した日にM-Aを手にした。
「マイニューギア」とふざけてTweetしていたが、そんなことよりも早くM-A紹介したい気持ちでいっぱいであった。
M-Aが本当のマイニューギア。
ぼくの首にはBESSAがぶら下がっていると思っているシンタローさんの薄いリアクションを今回も期待したいと思う。
そうそう、今回のメインフィルムはPortra160だった(笑
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