「上半身の愛」

僕は君とはしたくない
君に入れるくらいなら排水口でいい

股間に突き刺された　旗を引き抜き掲げ
その命限り轟かす　その雄たけびを
本能と理性の戦いに終わりなどはない
今こそ我らが声を上げ革命を

たとえ女が裸になろうとも
我を創る全ての細胞に捧ぐ

上半身だけで愛し合え

すでにこんな世界に　子孫を残す意味がない
気づいているならば　なぜに体を求める

勝利は我らの手にある　なぜならすでに
奴らは人間の尊厳を　欠落している

愛を感じない女に囁かれても
我を慕う全ての仲間に叫ぶ

上半身だけで愛し合え

理性の屍を超えて　我らはどこまでも
何がこの感情を　高ぶらせているのか

忘れるな　昔愛してやまぬ女に
切り刻まれた心を　救うために

どんな女に言い寄られても
晴らさでおくべきか　この憎しみを

上半身だけで愛し合え