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扁桃腺摘出手術 体験記part1(手術経緯)

始めに

皆様はじめまして。26歳男性サラリーマンのイノッチです。
今回は私の人生初の全身麻酔での手術の体験記を共有させていただきます。
というのも、私自身手術にあたり沢山の方の体験記を読んで参考にしてましたので今後手術検討中の方の参考になれば幸いです。
(手術直前は仕事が手につかず、業務中も読むくらい漁っていました笑)

現在手術10日後にて執筆しており、結論から言うとネガティブなことよりポジティブな要素が強いので勇気づけられる内容になっているかと思いますので是非ご一読ください!


私と扁桃炎のおつきあい

巨大な口蓋扁桃

私は生まれつき口蓋扁桃が巨大でした。しかし24歳にて扁桃炎発症するまでは特に悪さもせず気にしておりませんでした。(皆そのくらい大きいかと思ってました。。)
下の写真が手術の前日に撮った私の扁桃の写真です。魚であれば魚拓を取れるいいサイズだと自負してますので読者の方の中でこれより大きいよという方がいたらコメントください。笑

手術前の口蓋扁桃

扁桃炎発症と扁桃周囲膿瘍による入院

初めて扁桃炎を患ったのは2年前の24歳の時です。
アウトドアと旅行が大好きで、仕事が終われば週末はどこかへいくということを繰り返すうちに扁桃炎になりました。
この扁桃炎自体は抗生物質を飲みすぐに治まったのですが、治りきらないうちに遊び始めたことによりこの後地獄を見ます。。

その時私は扁桃炎が治りきらないまま石垣島へと旅立ちました。
もちろん現地に着いてからはオリオンビール・泡盛祭りを刊行し宴の日々を過ごしていたところある日とんでもない激痛がのどを襲いました。
とにかく飲み込むのが痛い、、結果水も飲めずご飯も食べす寝れずの状態で1週間ほど我慢しようやく東京に帰り大学病院へいったところ『扁桃周囲膿瘍』と診断されました。
扁桃周囲膿瘍とは扁桃炎の3段階進化したものでヒトカゲがリザードンクラスまで攻撃力を上げた扁桃炎です。詳しいことはわかりませんが、膿が広がり頸部や胸部に落ちると命の危険性もある病気です。
その時は診察からそのまま口内を切開し広げ膿を出すという人生最大の痛みを味わい2度と周囲膿瘍にはならんと心に誓いました。
(扁桃周囲膿瘍については別記事を書こうと思います)

習慣性扁桃炎→手術の決意

そんなこんなで扁桃周囲膿瘍から2年ほど手術に踏み切るまで時間があるのですが当初は「摘出手術はなんか怖いししない」と考えていました。
しかし、以下3点もあり手術に踏み切ることとしました。

  1.  満足にアウトドアを楽しめなくなってきた

  2.  常に扁桃炎を患うようになっていた

  3.  抗生物質が効かなくなってきた

1については、私の趣味の登山・バイクでのキャンプツーリング・旅行について100%楽しめない状況であったことが長い人生のQOLを下げると判断しました。疲れるとすぐに熱が出てしまう扁桃炎のまま、疲れることを恐れることは自分の人生らしくないなと思っていました。

趣味の登山

2・3については、特に直近の半年近く常に扁桃が腫れている状態であり常に抗生物質を飲んでいました。結果的に常に体もだるく抗生物質を強くした結果おなかを壊したりと限界を感じていました。

私の口蓋扁桃摘出手術

口蓋扁桃摘出手術ができる人

扁桃の摘出は扁桃が大きいだけではできません。それは扁桃が免疫機関としての役割がありますのでむやみやたらに実施はしないということでしょう。
以下に該当する疾患をお持ちの方のみです
・習慣性扁桃炎(目安年に4回以上扁桃炎にかかる場合)
・扁桃病巣感染症(IgA腎症など)
・睡眠時無呼吸症候群
・扁桃周囲膿瘍

入院期間・費用

期間は通常約1週間ほど、私は10日間でした。
費用は私は総額10万ほどでした。(高額医療費申請済み)

リスク

① 術後出血
  最大のリスクは手術当日及び1週間後の大量出血です。マーライオンがごとく血が止まらなす即全身麻酔→手術のようです。
  私は当日血の混じった痰が出たのと1週間後に食事のたびに若干出血していましたが大量出血はありませんでした

吐血イメージ

② のどの痛み
  皆さん気にされるのはのどの痛みかと思います。私の感想としては「全体通じて想像より痛くないな」でした。扁桃周囲膿瘍の激烈な痛みを経験したからなのか、医者の腕が良かったのかなどその真相はわかりません。
【地獄度レベル】
手術当日:大(術後は痛い、夜中中血の混じった唾を吐き寝れず)
2~4日目:中(のど痛み小さい、口内炎7つが躍動、夜起きる)
5~9日目:小(出血すると痛い、喋ったり食べたりが楽に、通しで寝れる)

③ 声変わり
  あまり声が変わったという人は見ませんが私は変わったようです
  自分では分かりませんが、周りから通りが良くなった、高くなった、ダンディになったなど多様な意見をもらいます。笑
  個人的には鼻声っぽかったのが通りが良くなったのかなと思います。
  高温が出やすくなるらしいのでX-JAPANの紅を歌うのが楽しみです。

④ 味覚障害
  味覚障害はありませんでした
  これは術後翌日の朝ご飯を食べて分かりました。
  個人的にかなり味覚障害を恐れていたので、よかったです。
  最後かもと思い入院前までに好きなものをたらふく食べました。笑

⑤ 口内の異常
  これはありました。
  手術の際に開口機というもので口を開く性質上口内がやられます。
  ・八重歯の当たる唇の腫れ、しびれ、傷
  ・口内炎
  ・唇の端が切れる
  特に唇の傷は今後も残ると思います。(そんなに気にしてないですが、、)
  また口内炎と侮るなかれ、複数になった口内炎はとんでもない威力を秘めていました。

術後の状況(術後10日時点)

① 仰向けの空気の通りが大幅改善
  これは本当に驚きました。気付かなかったのですが寝転がると扁桃は
  のどに落ちて空気の道を狭めるようで、睡眠の質も上がったような気がします。
  ※関係ないですが、医者に劇的な回復してますねえと言われた後のどを引きちぎられる夢を見ました。深層心理を反映してます。

② のどの痛みの差
  
現在のどの回復状況には差があります。
  右扁桃の部分はほぼ完治、何も違和感はありません。
  左扁桃は痛みがあり、のどの引っ掛かりも感じます。
  これは、扁桃の癒着が左の方がひどかったためと考えています。
  扁桃周囲膿瘍の際も左が問題であり、手術で切り離す際もおそらく大変なんだろうと思います。

まとめ

色々書きましたが、手術は無事終わり痛みも少なく大量出血もなくといういい形で終えられたのかなと思っています。
しかし、あくまで一例でありこれだけリスクのある手術ですので全員におすすめできるとは言えません。
今回大部屋に入院して他の摘出手術経験者も見ていると症状はかなり個人差があるということが分かりました。
現在手術を悩んでいらっしゃる方は、今後の自分の人生と現在の扁桃炎の状況を鑑み手術をするか決めるのが良いのではないでしょうか。


長くなってしまいましたが、今後は日ごとの詳細な記録をPart2以降で記載しようと思いますので興味があればご覧ください!

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