見出し画像

raytrektabをレビューしてみる


みなさんこんにちは、イノエです。趣味はイラストを描くことです。


高校1年生の時に初めてペンタブレットを購入して以来、かれこれ20年以上PCでのお絵かきが身近にあった私なので、長く自宅から離れた際に出先でイラストを描けないことが昔からの不満でした。
なんとか作業環境を整えようとノートPC+サブのペンタブを揃えてみたこともあったものの、これがまたかさばってしかたがない。最近はiPad + Apple Pencilの登場で不満はだいぶ解消されたものの、ペイントツールSAIにすっかり馴染んでしまった私の手先の感覚は、iOSのフィーリングに馴染んではくれませんでした。Windowsがいいんだ……。Arm版ではない、SAIがインストールできるWindowsが……。

ポータビリティに優れ、単体で筆圧込みのペン入力に対応した、イラストレータのニーズに答えるx64 Windowsマシンがないものか。

ありました。

raytrektab

画像1

いい……。

みんな大好きドスパラ様のアンバサダープログラムの商品モニター募集企画にこの度当選し、私の夢を叶えるタブレットPC「raytrektab 8インチモデル」をご提供いただきました!

今回は、実際にraytrektabで私の望んだイラスト環境を構築しつつ、ドスパラアンバサダーとしてしっかりと商品レビューしてみたいと思います。こういったレビュー記事は生まれて初めてなのでなかなか緊張。頑張ります。

詳細なスペックは公式ページをどうぞ。

とりあえず触ってみる。

画像2

いい……。
フルスペックのWindowsがタブレット端末上できびきび動く、これだけでもう感無量です。

SAI2を入れてみる

raytrektabにはCLIP STUDIO PAINT DEBUTのシリアルコードが同梱されていますが、私の目的はSAIを持ち歩くことなので、今回はSAI2をインストールしてどこまで使えるか検証。
製品が届くまでのウキウキ期間にいろいろ調べて、デフォルトではsaiでの筆圧検知ができないことを把握していたので、下のまとめを参考にせっせとセッティング。

起動。

画像3

いい……。

作業スペースはどうしても小さくなりますがこれは想定内。
が、描き始めてすぐにわかりましたが、かなり描きづらい。

それもそのはず、sai2はタブレット端末でのお絵かきにUIが最適化されていないため、アンドゥリドゥのショートカットがワンタッチで行えません。左手が虚空のCTRL+Zキーを求めている。ボリュームボタンをショートカットにバインドとかできないかな?と思って色々調べてみましたが、私の力量では手段にたどりつけず断念。

問題解決のため、手持ちのBluetoothキーボードを接続しました。
愛機Keychron K1です。

特に危なげなく接続完了。

画像4

いいかんじ!

描いてみた

画像5

さすがby Wacomを冠しているだけあって、描き心地は非常に快適です。
raytrektabの筆圧検知は自分がメインで使っているWacomのペンタブレットと同じ4096階調なので、入り抜きの筆感は違和感なし。付属のスタイラスペンの描き心地も滑らかで、描いていて気持ちいいです。
8GBのメモリの恩恵か、100MBytes超のsai2ファイルを開いてもそれほどもたつくことなく作業可能。この辺りは想像を超えてきました。

私が普段厚塗りでイラストを描く時は、筆圧検知機能を最大限使って手元の感覚で濃淡をつけたり、ボカシを表現したりします。サッサッ、サラーサララーゴリゴリみたいな感じ。わからないですね。
ブラシサイズも400とかを超えることがしばしばなのですが、大きいサイズのブラシで絵全体をぼかすように色を乗せようとすると、やや処理落ちが発生するのが気にならなくもないです。このあたりはオンボードGPUの限界、という感じでしょうか。

使ってみて

これはあくまで私のイラストの描き方の場合の話ですが、私が使うには使い方が限定されるな、という感想です。

当初はイラストの下書き〜ラフの工程で使えるといいかなーとぼんやりと思っていたりしましたが、大きなブラシサイズでざかざか描いたり消したりを繰り返す工程には、前述の描画遅れの理由からちょっと適さない。

むしろ、服の模様とか小物とかの細かい部品のブラッシュアップとか仕上げ作業をデスクトップから離れて進める、みたいな使い方なら自分の描き方にうまくマッチしそうです。ガジェットとしてのポテンシャルは高く、ペンタブとして必要なスペックは優秀ですからね。サブ機として十分に機能してくれると思います。

一方で、SAI2を使い続けるとなるとキーボードショートカットの問題が残るので、8キーくらいのBluetoothプログラマブルキーボードとかを導入するのが良さそう(あるのか?)。あるいは、もう良い加減タブレットにUIが最適化されているCLIP STUDIO PAINTに慣れていくべきなのかもしれないですね。

ここからは要望ですが、次世代のraytrekrtabにはぜひハードウェアボタンの実装をお願いしますドスパラさん……!Ctrl、Alt、Shift、Undo、Redoの5つくらいを個別にバインドできれば何も言うことはありません。そのためならいっそボリュームボタンは削って良いとすら思います。
ついでに言えば、イラスト描く上ではベゼルが狭いと指の置き所に困ってしまったり誤タッチしたりするので、一辺で良いのでもう少しベゼルを大きくしても欲しかったり(Kindle Oasisみたいな)。今の流行とは逆行しますが、イラスト作業に特化したタブレットPCという最大の特徴を尖らせて 、独自の路線を貫いて欲しい気持ちです。

せっかく良いものをいただいたので、使って遊んで、自分なりのベストなお絵かき環境を整理していきたいと思います。ドスパラさん、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?