二郎インスパイア「もみじ屋」で起きた友情
少し前、有給を使った三連休の間にしまなみ海道に旅行に行こうとしていたが、その時ちょうど台風が来ており、断念した日があった。
急に予定がなくなってしまった僕は、平日にしか行けない二郎系ラーメンの「もみじ屋」にいくことにした。
幸運なことに店舗は自宅から自転車で10分程度のところにあり、台風が襲来している豪雨に打たれながら自転車を漕いだ。
豪雨にも関わらず、お店には行列ができていた。明治大学の近くにあることもあり、大学生が大半。
僕の後ろには、スーツを着た若いサラリーマン。
若いサラリーマンは豪雨によってスーツがびしょびしょになっていた。
もみじ屋では大ラーメン、チャーシュー麺がなく、普通盛のみ選択可能で現金オンリーの券売機
普通盛りを購入し、待っていると
後ろのサラリーマンが
「店員さん、両替お願いできますか?」
と両替をお願いしていた。
ただ、この店舗はなんと両替NGで、サラリーマンは困り果てていた。
気持ちはわかる。
あんなに雨に打たれて並んだ挙句、コンビニに両替をしに行ったら行列の並び直しになってしまうからだ。
現金を持っていたため、声をかけようか迷った。
迷った挙句、声をかけた。
するとサラリーマンは
「paypayで支払います!!だから現金貸してください。」
とのこと。
僕は快く現金を貸し
サラリーマンから大感謝された。
「paypayで1500円送金しますね」
明らかにラーメンよりも多い額
僕はその申し出を
「要らないよ。当たり前のことをしただけさ」
とは言えず
「アッ、イラナイッス、アッスアッス」
と高速でラーメンを平らげ
彼よりも早く、店を出た。
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