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DDT3.29後楽園大会雑感

久しぶりのDDT後楽園。

KODシングルのタイトルマッチがなくてもチケットは立ち見以外全て売り切れの超満員札止め。すごい時代になってきたなあ。

1、大鷲透&星誕期 vs MIKAMI&勝俣瞬馬

そろそろ大鷲さんがKODシングルに挑戦する試合が見たいな。やらないかな。

2、次期KO-Dタッグ王座挑戦者決定戦

石井慧介&入江茂弘 vs KUDO&坂口征夫

これ第二試合に組まれるのか…と思ってたら異様に白熱してしまい、セミファイナルとかでやるような激闘になった。

逆に第二試合でこんな時間と観客の熱を取ってしまっていいのかなと思うほど。

最後は入江が坂口を抑えてドリフが挑戦権獲得。

しかし、ドリフも酒呑童子も「関脇までは行くけど大関には届かない」感が消えない。

次の後楽園で入江と石井はKO-Dタッグ挑戦になったけど、これで負けたらもう本当に「お前ら同じところを何回行ったり来たりしてるんだ」ってなってしまう。

3、高木三四郎デビュー20周年記念エニウェアフォールマッチ

高木三四郎&葛西純 vs 飯伏幸太&宮武俊

宮武がほとんど何もさせてもらえず延々ひどい目に遭っていた。

中澤マイケルがいなくなってもマイケルのDNAはちゃんと宮武に引き継がれてる。

って宮武はまだ若いのにこういうコースに入ってしまって、今後ちゃんとしたラインに移れるのだろうか。

飯伏さんと大社長の絡みっていつ以来なんだろう。

この二人の対戦は何年経っても特別な思いで見てしまう。

飯伏さんは相変わらずムチャと天才と狂気の間を行ったり来たりしていてこれ(https://twitter.com/m_drop/status/582033065733701632)とか、場外机ダイブ(それも二段式)を放った大社長を見て即後ろから場外の机にダイブして大社長の背中に乗ったりとか、有刺鉄線バット持ったりとか、一週間後にレスラー人生最大の試合を控えてるとは思えない狂いっぷりを今日も見せていた。

飯伏さんと葛西がちょっとバチッとする場面があったけど、この二人の組み合わせだと葛西に普通の形式でシングルさせても魅力出ないし、かといってデスマッチにしたら仮に飯伏さんがデスマッチで葛西を上回るものを見せてしまったらそれはそれでよくないし、どっちみちどっちかの魅力を殺してしまいそうな気がするのであんま乗れないなーと思った。

4、DDT EXTREME級選手権試合~トータルカウントマッチ 10分1本勝負~

<王者>X vs 彰人<挑戦者>

※Xは旭志織 

<トータルカウントマッチ>

基本的に試合は通常ルールで行われるが、同時に試合中の全てのフォールカウントを1カウントにつき1ポイントとし

て計測。

10分で決着がつかなかった場合は、計測したカウントポイント数の多かった方が勝者となる。また、仮にカウントポイント数が同数だった場合、先に1カウントを先取した方が勝ちとなるサドンデス方式を採用する。

プロレスにおいて「ワンカウント=1ポイント」で計測してポイントを競う競技にしてしまうとまったく違う印象になるんだなーと気づかせてくれた試合。

でもそれが面白いかというとまた別の話で。

彰人がサドンデス(ってのも不思議だが)で1カウント取って勝つんだけど、決まった瞬間に観客が「おおー!」じゃなくて「ああ…」という感じになるタイトルマッチって、たまにならあってもいいけどそう毎回はいらないと思うんだよね。

さいたまアリーナの感想で「株式会社DDTは入社3年目の若手の彰人さんにプロジェクトチームのリーダーを与えたけど一回プロジェクトは終わりにすることにしたみたい」と書いたんだけど、本人の直訴もあって「もう少し続けて様子を見る」ということになったようだ。

ここのところずっと彰人、旭、大石、ウラノと同じような体型の同じような選手が試合してるけど、通常のKO-Dとは違う価値観のタイトルを作るというのであればそれこそこのベルトにはササダンゴマシンに挑戦させた方がいいと思うんだよね。

5、KO-D無差別級王座次期挑戦者決定およびいつでもどこでも挑戦権争奪時間差バトルロイヤル

<参加選手>HARASHIMA、ヤス・ウラノ、大石真翔、マサ高梨、佐々木大輔、松永智充、高尾蒼馬、アントーニオ本多、竹下幸之介、遠藤哲哉、平田一喜、DJニラ、福田洋、樋口和貞、岩崎孝樹

DDTに春の到来を告げるいつでもどこでも挑戦権争奪時間差バトルロイヤル。

だいたいこういうの高梨とかヤスが取るんですよね、と隣の小沢さんと話してたら本当に高梨とヤスが持ってった。まあ高梨のは「興行権」だったけど。

福田が獲ったのは面白い気がするなあ。なんかしてほしい。

あとDNAの怪物・樋口が持ってったのも面白い。

そして何より面白いのはHARASHIMAがバトルロイヤル優勝して次の後楽園で飯伏さんとのリマッチが決まってしまったことだ。

これは完全に予想外だった。勝敗読めない!

○KO-Dタッグ選手権試合

<王者組>関本大介&岡林裕二 vs 男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシン<挑戦者組>

ササダンゴマシンのプレゼンは王者組の圧倒的な強さを『プロレスラーのワークライフバランス』にのっとって説明した上で「我々に勝てるところは体重ぐらい。なので我々は勝つために妖怪と契約し、妖怪“子泣き爺”となることで体重を2トンまで増加させ、その体重を利用した合体技“子泣き式男色ドライバー”(ディーノは腰にヘルニアを抱えているので試合で一回しか決められない)を決めて勝つ」というものだった。

妖怪来たよw

というわけで「ササダンゴは妖怪子泣き爺になってしまったので、かつぐとよろけて押し潰されてしまう」というファンタジーを関本と岡林が意外にも受け入れてくれ、もう一つ意外にもササダンゴがフィジカルで関本岡林と頑張って張り合って結果、意外にも好勝負になり、「まあとはいえ負けるだろう」という空気がまさかのディーノササダンゴ二人共スキンヘッド→腰のリミットを超えた二回目子泣き式男色ドライバー→ディーノのウラカンラナあたりのところでは「え?え!」という空気になったものの、最後は岡林がまさかの“子泣き式ゴーレムスプラッシュ”を出すという素晴らしいオチがあり、ちゃんとタイトルマッチになってた。

すごいなあ。

試合としてよくできてるよ。

これがメインで大丈夫か、と思ったけどちゃんとメインの試合にしちゃうんだなあ。感心した。

そんなんで来月の後楽園はKO-D選手権が飯伏×HARASHIMAの再戦、KO-Dタッグが関本&岡林×入江&石井という「元アジアタッグ王者対決」という、ここ近年の後楽園では記憶にないぐらいの豪華カード。

攻めるなあ。

この再戦は本当にどっち勝つのか想像つきません。

けどこれに勝った方が両国のメインにいるんだろうなーという気はします。

そしてその両国の相手をつとめるKING OF DDTトーナメントの覇者は竹下になるような気がします。

両国大会まであと147日。 

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