南海トラフ地震や富士山噴火を煽る言説は信用するな。調査報道『南海トラフ地震の真実』(小沢慧一著)を推奨する。

 12月1日金曜日、17時から菊地寛賞の受賞式があり、これは終わりごろにちょっと顔を出すだけ、18時からの文藝春秋の忘年パーティーに行くのが目的だ。毎年、ホテルオークラのいちばん広い宴会場に1000人近い業界人が集まる。1年に1回しか会わないような人ってけっこう多いから僕はこのパーティーにはなるべく出るようにしているのだ。
 人生ではちょっとした偶然,ということがよくある。菊地寛賞後の忘年パーティーはいつも遅れて行くことが多かった。今日はたまたま議員会館を早めに出ることができた。17時45分ごろにホテルオークラに着いたので菊地寛賞の贈呈式が終わりかけで、何人かの受賞者のうち小沢慧一さんが挨拶しているところでした。
 小沢慧一、まったく知らない若い新聞記者、初めての著書『南海トラフ地震の真実』が受賞していたのだ。
 すぐにこの本を手に取って、これは新しい『日本国の研究』(1997年刊、小泉構造改革のテキストになった

)だなとわかった。僕の後に続く若い書き手がいない残念な気持ちでいたから、素直にうれしい。

 小沢氏は38歳、中日新聞(東京新聞)に入社したのはコスモ石油に5年ほど勤めてから。新聞記者は仕事を経験していない世間知らずが少なからずいる。こうした転職履歴はよいことだ。また東京新聞は偏向左翼と思われているが、それなら反対の産経新聞は右翼ばかりか、そうではない。社是と個々の記者は別である。

 表紙の写真、タイトル『南海トラフ地震の真実』の通り、帯「発生確率70〜80%、実は20 %⁈」
 そうなのだ。僕は南海トラフの騒ぎ方についてずっと怪しいと睨んでいた。地震学者の予算獲得のため、それよりもっと大きい膨大な公共事業を消費するため、それをこの本は調査報道で実証的に示した。
 南海トラフは富士山噴火と同じでいつかはあるだろう、だがどちらもあたかもすぐに起きるように言う人たちは絶対に信用してはならないのだよ。

 せっかく国会議員なので来年の通常国会の予算委員会で追及してみようかな。

 追加写真、Amazon本 
 あきれてしまう虚妄の南海トラフ地震大流行 

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