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Shanty【北千住】で優しい世界を実感した/喫茶店日記#2


北千住駅から徒歩約6分
駅前の雑踏を抜け、通りを一本入った千住ほんちょう商店街へ。

八百屋に豆腐屋、美容室といった個人商店が並ぶ顔ぶれの中にShantyはある。

■外観

入り口のサンシェード?傘型のやつかわいいなぁ
(これの正式名称なんて言うんだろう)
扉を開けようとしたとき、モーニング550円の看板が目に入る。
タイミング悪く、家を出る前に朝ごはんを食べてしまったよ…

うう、悔しい…
買った服が1週間後に値下げされてたときに感じる悔しさと同じものが。
まあ、また来る理由ができたということにしておこう。

■入店

「いらっしゃいませー」
オーナーらしきご夫婦と、20代くらいのウルフカットの男性店員さんがお出迎えしてくれた。
皆さまにこにこしてて穏やかそうなお人柄。
お客さんかなり入ってて、絶対忙しいはずなんだけど、慌ただしさは全く感じられない。
3人で談笑しながら、オーダーの用意してて楽しそうだった。

そして、皆さまのんびりしてるのに、お客さんをよく見ている。
席についてからシャツを羽織ったら、ウルフの彼が「寒かったですか?温度上げたんでまだ寒ければ言ってくださいね」と声をかけてくれた。

なんて優しい世界なんや…
私もあのくらい心に余裕もって仕事したい。

■店内

インテリアは、漆喰の壁に、木のテーブルとイス。
カウンターの後ろには、コーヒー豆の入った赤い缶がズラリと並ぶ。
オーナーご夫妻のかわいらしい感じも相まって、なんか絵本の中にいるみたい。
レトロだけど、古さを感じさせなくて清潔感があるところも、オーナーさんの人柄を表していそう。
綺麗好きな人たちなんだろうなあ。

■オーダー

"ここのコーヒー絶対おいしいじゃん"
そんな予感がしたので、アイスコーヒーを単品でじっくり堪能させてもらおう。
10月までの夏季限定メニュー「水出しコーヒー」¥500
「すっきり」と「しっかり」の2種類から選べる。
ミルク入れずに楽しみたいから、「すっきり」をオーダー。

ワクワク、どんな味だろう。
書き物をしながら待っていると、ウルフの彼が運んできてくれた。

■お味

「すっきり」の名にふさわしい、優しい酸味。
ああ、めちゃくちゃ好みの味だ。
めっちゃ飲みやすいので、勢いつけてゴクゴクいきそう…いやいやもったいない。
急ぎ足なんて、この空間には似合わない。
本を読みつつ、書き物をしつつ、ちびちびと味わう楽しさ。
実は前日、仕事でやらかして沈んでいたのだけれど、グラスが空になるころには、心が優しさで満たされていた。

東京で暮らしていると、便利とおもしろさをふんだんに享受できる反面、忙しない空気に飲まれてつい苛立ちや焦りを感じてしまう。
そして、自分はなんて心がせまいんだ…と落ち込む。
そんなときはまたShantyに来ようと思う。
穏やかな世界で過ごしているうちに、自分の気持ちも優しくなっていける、そんな気がする。

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