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ポリコレのため、高校教師は進路指導できない

「目の前にいて、タダで話を聞いてくれて、なにか回答をしてくれる」ので、親や生徒・学生たちは、学校教師に進路指導まで頼りがちです。
しかし、これは間違いです。
情報がないことも多いが、知っていても、立場上、言えないことがある。
ポリコレです。

小中高の選択は迷わなくてよい

小中高だと、文科省による規制が強く、アタリもないがハズレもありません。手近な公立小中高でもいいし、親に金があるなら、特徴的な学風がある私立でもいい。どんなにユニークでも限度があり、スワヒリ語で授業されて、コーランの暗唱をさせられることはありません。

専門学校・大学の進路指導は高校教師ではできない

入学前に情報を仕入れて検討しなければならないのですが、高校教師は、専門学校・大学の情報に疎くて、ほとんど何も答えられない。
それどころか、立場上言えないことが多い。
「情報学科?まず、眼の前のパソコンでプログラミングやってみたらどう?学校に通ったらプログラミングできるようになるということはない」
「福祉職って、そもそも資格要らない仕事なんだから、養成学科自体が不要じゃないの?」
「あなた、高校内容ちっとも理解してないんだから、大学進学自体が時間の無駄でしょう」
というような正論を言えない。

大学教員はさらに何も言えない

退学、大学院進学、就職など、選択肢が増える大学以降では、さらに何も言えません。
「あなた、うちの大学に向いていないから、退学した方が良い。何年いても、学費の無駄でしかない」
「この学科自体、学生にとってはトラップでしかなくて、廃止した方がいいんだが、私は生活費を稼ぐために、仕方なく教育をしているのだ」
なんて、大学教員は、立場上、言えませんよね?

正しい選択をするには、実務者に直接聞かねばいけない

ロールモデル(見本)があるなら、実務者に聞くのが一番いいです。少なくとも、無意味な進学を勧めるということはないです。直接知り合いがいなくても、ウェブを使えば、実務者に道をつける方法はあります。

どれだけ情報収集しても、うまくいかないこともある

私は高校生時代に、自分のかかりつけ医だった開業医二人が同席して話をしてくれる僥倖に恵まれました。父(自営業、非医師)の交友関係だったからです。
この二人の医師は、医学部入学前も、医学部入学後も、何度も、自分と話をしてくれました。
しかし、私は全くその幸運を活かせず、何度も退学したり、再入学したりしていました。
右往左往するばかりで、なかなかキャリアに行き着きませんでした。学力でも健康でも金でも不足はなかったのに。

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