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【ヒト・モノ・カネ】次の時代の経営資源はどう変化していくのか #3

前回は、ヒト・モノ・カネという物質的資源を補完するのはツナガリ・シクミ・シンヨウの新しい無形資源ではないか?ということを話しました。

今回は、従来の経営資源で重要とされていた情報について取り上げます。

引き続き、予防線を張らせてください。

これから述べる論考は、あくまで個人的な考えで、理論として完成されてもいない、いわばまだ妄想の段階です。学術的な裏付けはおろか、十分な検証もしていません。ただの思いつきと言われても文句は言えないです。未熟な内容ということを承知した上で読んでください。

お前だれやねん?って思った方は#1をお読みいただくか、次の超ショート自己紹介を読んでください。

長野県松本市で、henca合同会社という中小企業向けの経営コンサルティングの会社をひとりで経営してます。どんなことやってくれるの?って興味を持った方は弊社Webサイトをご覧ください。

経営資源としての情報について

従来の経営資源、ヒト・モノ・カネに加え、第4の経営資源として情報が重要であると言われてきました。

これは、IT産業が大きくなり影響力を増した背景と共に、経営環境においても情報の量も質も増加したことも理由です。


そのため、集めた情報を適切に管理する必要もできました。個人のプライバシーに関して保護を強化する動きが世界的に高まり、個人情報を安全に管理できるかが経営リスクに直結する課題ともなっています。

情報と一口に言っても、その内容やレベルは様々です。

私自身は経営資源における情報は、大きく分けると2種類存在するのではないかと考えてます。

それは、インフォメーションとインテリジェンスです。

インフォメーションは収集するデータを指す

1つ目がインフォメーション。

いわゆる経営資源としての情報で連想されるのは、ほとんどがこのインフォメーションかもしれません。

企業は競争優位に立つために、データを収集し最大化を図ります。

  • アンケートを積極的に取り顧客の声を「集める」

  • 無料進呈をエサに顧客の連絡先を「集める」

  • 市場で何が売れているかを知るために販売情報を「集める」

事例を挙げればキリがないほどたくさんあります。

データは多ければ多いほど正しい経営判断ができる。そう考えている経営者も多いのではないでしょうか。

ではそのデータを使いどのように経営判断しているでしょうか。

おそらくほとんどの企業では、アンケートで一番多いデータを信じる。

データの平均値と比べる。

もう少しましな例だと、データの中央値を使い判断する。という手段を使っているのではないでしょうか。

しかし、これらはインフォメーション的な考え方と言えます。

がんばって収集したデータの蓄積は、生データの集まりでしかありません。

これらが活かされているならまだ良いのですが、ただ集めるだけ集めて使われていない死蔵データが世の中に大量に存在していると想像できます。

IT技術の発達で、仕組みさえできてしまえばインフォメーションを収集する変動コストはほぼゼロなので、大量に収集できたはいいけど、手に余ってしまいほったらかし。というのが正直なところです。

インテリジェンスは意味があるデータを指す

一方、インテリジェンスとは収集したインフォメーションを統合して、何らかの意味を見出して得た情報と言えます。

意味を見出すとは、収集したデータを安直に使わず、ほったらかしにして死蔵もさせず、データを元に仮説を立て検証し価値のある新しいデータを得ることです。

最近、データサイエンスやデータアナリシスという単語を聞きませんか?

特にマーケティングにおいてインテリジェンス的な情報の需要が高く経営に活かされています。

それを担うのがデータサイエンティストと呼ばれる職種です。マーケティング以外でも、それこそ自然科学や金融等、ビジネスからアカデミックな分野まで幅広く活躍されています。

大量に集まったインフォメーションにはいくつか問題点があります。

  • 集めることが目的になり、集まった時点で満足してしまう

  • 収集された大量のデータを目の前にすると手に負えなくなってしまう

  • 結論が多数決となりがちで、なぜ多く集まったのか理由が追求されにくく、真因にまで辿り着かない

  • 数の勝負となってしまい、少数だが重要なインサイトを見過ごしてしまう

これら経営資源としてのインフォメーションを一歩踏み込み、インテリジェンスにまで昇華させられると、現代にフィットした真に競争優位にたてる経営資源を獲得できたと言えるでしょう。

次回は新しい経営資源、ツナガリについて深掘りしてみたいと思います。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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次の投稿まで楽しみに待っていてください。

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