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日々一切過ぎゆく

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希望を抱いたり、絶望したり、はたまた気づけば終わる日もあったりしますが、そんな日々で感じたことを書いています。
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2020年3月の記事一覧

#あなたの渾身のnote読みます

いつだってラブストーリーは突然だ。いつも突発的だ。僕のやりたいと思ったことも似たようなもんだ。そこに理由なんて求めるのは無粋だ。 そんなこんなで得意技の無計画と衝動性を総動員して『#あなたの渾身のnote読みます』と題してノリと勢いでやってみた。なにを隠そうこのnoteも書くつもりはもともとなくて、ノリと勢いで書いてる。 やっぱりラブストーリーは突然だ。 読まないほうがいい自己紹介 読まないほうがいいらしいけど読んだ。生きてると死にたくなる日もあるんだけど、いつか自然

心も物も、もとの位置に戻すだけでよかったみたい

おもむろに部屋のドアが開いた。ベッドで寝転がって漫画を読む僕に母が話しかけてくる。「誕生日プレゼントにこれあげるわ」と言いながらずかずかと部屋に入ってきた。 その手には一冊の本があった。その本を受け取った時に、人生で一番バツの悪い顔をしていたことは言うまでもない。 バツが悪そうな僕を無視し、母は話し続ける。「あんた、心乱れてるやろ」目の前にいる母がどうしてしたり顔なのかはわからないけど、実際息子はぐうの音も出ない。 ***** 忘れもしない。この鮮やかな水色だ。母から手

みんな、友達になったってな

僕は友達が少ない。「質より量が大事やと思ってる派やねん」なんて斜に構えていたらもう28歳。そして、今のところ仲のいい友達に囲まれているとはお世辞にも言えない。 ***** 子どもの頃、どうやって友達をつくったんだろう。きっと難しいことじゃなくて、とても自然なことだったんだろう。ひょんなことから話したり、遊んだり、そして気づけば友達になる。だって「友達になってや」なんて言ったことないもの。簡単なことだったはずなのに、28歳の僕にとってだれかと友達になるのはとても難しい。

花開くことは不確かだから期待するのだろう

「来年もまた綺麗な花を咲かせておくれよ」誰かに悟られぬように小さな声でそっとつぶやく。あたりには誰もいないのに、どうして小声になったんだろう。日差しを見上げながら思考を巡らせる。 花に語りかけていることへの羞恥心でも、自分に似つかわしくない台詞を言ったからでもなかった。「僕はいつ花開くだろうか」そんな不安がずっと胸の奥底にあった。 未来はあまりにも不確かで半歩先も見えない。来年花を咲かせるかすら不透明だ。おそらく世界で一番自分の開花に期待する僕ですら、その不確かさに嫌気が