未来をつくるのはヒーローじゃなくて
おとんの電話で地震を知った
僕はまだ19歳だった。1年の浪人生活を終えて、無事に進路も決まった。一方で受験勉強から解放されて、生活に張り合いをなくしてしまっていた。ベッドに寝転がったまま、本や漫画を手に取る。ぱらぱらとめくってみるものの読む気にもならず、また天井を見つめる。天井はいつ見ても少し日焼けた白で変わらないのにまた見つめる。
手持ち無沙汰だった。すると、携帯電話が鳴った。こんな真昼間に電話をかけてくるなんて、暇なやつも世の中にはいるもんだと思いつつ携帯電話の画面を見