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自分たちなりの「成長」を定義する——対話を通じて互いの成長観を知る

こんにちは、インクワイアの岡本です。もうすぐ、梅雨の季節になりますね。

外を気軽に散歩できなくなるのは少し憂鬱ですが、雨の降る音を聞きながら家で行う作業は心が落ち着きます。だから、少し待ち遠しくも感じる今日この頃です。

さて、本日は4月のオフサイトの様子をお伝えしていきます。4月のオフサイトは、「成長」についてチームで考える時間を過ごしました。

(※)オフサイトの概要については、こちらの記事をご覧ください。

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「成長したいならば、若いうちは何を差し置いてもがむしゃらに仕事をしたほうがいい」

私はこうしたアドバイスを聞くと、納得する一方で「成長したいならば、自分の心地よさや幸せは全て諦めなくてはいけないのだろうか…」と違和感を覚えてきました。

資本主義社会では、売り上げや利益を追求することが企業の「成長」だと捉えられてきました。会社が「成長」すれば、社員の給与が上がり、生活の質もあがる。企業の「成長」に貢献できるようになることが、個人にとっても「成長」だと信じられてきたように思います。

こうした考え方は、人口が増え、経済が右肩上がりだった頃は良かったかもしれません。

しかし、人口が減少し、国民の総需要も減り始めると、従来のモデルと同じような成長を目指すのでは無理が生じます。いま、組織が当たり前のように掲げてきた「成長」の定義を再度捉えなおしていく必要があるのではないかとインクワイアでは考えています。

チームで「成長観」を共有する

インクワイアには続々とメンバーが増えています。その中には正社員もいれば、副業で関わる人もいる。毎日オフィスで仕事をする人やリモートで働く人など、働き方も様々です。

組織に多様なメンバーが集まる中で、代表のモリは、「一人ひとりがどれくらいの速度で、どういったベクトルで、どのレベルの成長を志向するのか。それを知った上で、組織全体としてどう成長を目指すのかを考えたい」と話します。

インクワイアが目指すべき「成長」を定義する——

モリからの問いを受け、今回のオフサイトではまずメンバー同士で「成長」に抱いているイメージを共有することに。『どのくらい成長したいのか』『成長する過程で犠牲にしたくないことは何か』をそれぞれが話していきました。

インクワイアで、イベントの企画や運営を担当する梅田からはこんな意見が上がりました。

梅田「私は、イベントなどのリアルな場を通して、人が持っている『想い』を実現するサポートがしたいんですよね。だからこそ、どんな難易度が高いイベントであっても企画・運営しできる実力をつけたいと思っています。そのための成長の限界を自分で決めたくはありません。

でも、成長するプロセスにおいて担当する仕事が『何でもいい』とは思っていなくて。自分が常にワクワクできる仕事をすることは譲れないと思っています」

また、経営企画を担当する中楯は成長するプロセスにおいて譲れない条件として「家族と一緒に過ごす時間をとること」を挙げます。

中楯「子どもが生まれてから、未来に『よい社会』を残したいという思いが強くなりました。インクワイアが社会課題を解決できる企業であるためにも、自分自身が常に成長し続けたいです。

でも、成長する過程で、家族と一緒に過ごす時間を減らすようなことはしたくないかな。大切な人たちが悲しむような暮らしはしたくないんですよね」

一方、ライター・編集者の向は「日常に『余白』を持つこと」を大事にしたいと話します。

向「昨日の自分よりも、少しでも成長していたい。そのためには、自分の実力より少し上の仕事に挑戦し続けていくことが大切だと思っています。

ただ、私が憧れている人たちは若い時にただ『仕事だけ』をしていたわけではないんですよね。ふらっと飲みにいったり、目的もなく気になった本を乱読したり。そういう日常の『余白』をとることはやめたくないです」

インクワイアにとって最適な「成長」の定義とは

目標とする到達点や、成長するプロセスで大切にしたいことは、個々に違う。一人ひとりの「成長観」の違いを踏まえつつ、モリは「今後は組織として目指すべき『成長』の定義を考えていきたい」と話します。

モリ「今日、みんなが共有してくれた『成長観』を踏まえて、次は、インクワイアという組織として『成長』をどう定義するかを考えていく必要があると思っています。

組織として、『成長』し続けることは大切だと思う。でも、やみくもに定量目標を定めて、数値の向上だけを目指しても、僕たちにとっては意味がない。メンバーはどういう『成長』を志向するのか、その集合体であるインクワイアはどんな成長を志向するのか。僕らなりの『成長』の定義をしていきたいです」

組織や、そこに所属する個人にとって、必要な「成長」とはどのようなものなのか——

これらの問いは、すぐに答えがでるものではありません。しかし、インクワイアがしなやかに進化し続けるために、向き合い続ける必要がある問いでもあります。

少しずつ答えに近づいていけるように、これからも対話を続ける組織でありたいと思います。

(※過去のオフサイトでは、同様のテーマとして「幸福度と生産性が両立する組織」について話しています。こちらの記事もあわせてご覧ください)

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