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私も制服ディズニーデートをしてみたかった。


何をもって〝初体験が遅い〟とするかとか、処女はコンプレックスになり得るかとか、人生における恋愛のウエイトとか、そういった事は各々の価値観によります。あくまでも私の場合の、私に対する自分自身の価値観の話をしていますのであらかじめご了承ください。

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私はもう恋人が5年ほどいない。これについて日々悩み、時には夜に寂しくて泣き、それでも歯を食いしばって耐えてきた。こんな悩みがアラサーのものとはとても思えない。「意外だね、あんま恋愛とか興味ないのかと思ってた」などとよく言われるが、したいのにできない人生だからもう開き直ってそんなん興味なんてないですよw風を装って1人でも平気な強いオンナを演じないと立っていられないだけである。本当はめちゃくちゃ寂しいし自分の需要の無さを嘆きたくもなる。

しかしそんな私にも最近ようやく、気になる人ができた(気がする)。今まで散々あったような、相手からの連絡が遅くて病むフェーズが無いし毎晩のように通話を何時間もしているし、毎週一度は会うということにもなった。彼は25歳なので私より年下なんだけどとてもしっかりしていて全然年下だとは思えないし私にはとても勿体無い。
今のところ向こうからも結構熱量を感じるので今度こそ、せめて付き合う所までは行かせてください神様仏様…。

でもまぁ私のことなので、ここにきても自分の中の劣等感との戦いがあるのだった。
アラサーになってこれからようやくまともな恋愛経験ができたとしても、大学生くらいまでのノリ(ストーリーで鬼のように匂わせ惚気、制服ディズニー、プリクラ撮るなど)は許されないから一生コンプ引きずるんだなと思っている。もっと若いうちに恋愛したかった。恋愛だけじゃない、一夜限りのセックスだって病まなければそれも経験のうちの一つだと思う。例えワンナイトだったとしても私のように何もしないでうじうじ精神処女を拗らせてるよりは遥かに良いし、その行動力がまずすごいことだと思う。


それから初体験が遅かった事実を今でも引け目に感じている。
私が処女じゃなくなったのは22歳の時だった。当時私にはそれはそれは入れ込んでいた彼氏がいた。彼は私の、喪女/処女/母からの同性としての嫉妬/恋愛やセックスは穢れだと教え込まれてきた事などその辺りの話を全て聞いた上で私のことが好きだと言ってくれていたのでメンヘラ全盛期だった私にとっては非常にありがたい存在だった。

彼もまた躁鬱や適応障害などのメンタル持ちだったし、私も完全に彼に依存しきっていたので案の定そう長くは続かず色々あって半年という短い期間で関係は終わってしまった。半年足らずのお付き合いなんて私としては子どものお遊びみたいで、恋愛として元彼としてカウントするのも恥ずかしいと思ってしまう。
それでも私は確かに彼のことが大好きだった。昭和の文学、90年代サブカルチャーや社会学、ガロ系の話や未解決事件など私が好きなものは全て彼も元から好きだった。それは話が合うわけだし、好きになるのも当然である。でもどれだけこちらが好きだったとしても、「半年かぁ…w」という後味の悪さが余計に私の恋愛弱者コンプレックスを加速させているのだった。
クリスマスを恋人と共に過ごした事もなければ誕生日をお祝いされたこともない(元彼の誕生日には当然プレゼントを渡したり一緒に過ごしたりしたが私の誕生日を迎える前に呆気なくふられてしまった)。半年足らずの恋愛ってもうほぼノーカンみたいなもの…。良い年して半年しか恋愛した事ありません、こんなんあまりにも恥ずかしすぎる。


先程の話にも出てきた、今いい感じになっている人に昨夜の通話でその話をした。それに加えて、
「私は恋愛経験がほぼないのがコンプレックス。青春に対する憧れみたいなのが捨てきれずにいて、制服ディズニーとかもやりたい人生だった。でももう若くないし何もかも遅いんだ。死んで人生やり直したい〜w」
という事もつい吐露してしまった。そしたら「…今度僕と制服ディズニーやらない?」と言ってくれて、決して大袈裟じゃなく本当に泣きそうになった。痛いと思われるかもしれないけどそれほど嬉しかったんだから仕方ない。〝青春っぽいこと〟に固執してしまうのはいかにもオタクの妄想、陰キャ特有のモノという感じがしてそう言われたら図星過ぎてなんも言えねえという感じだが、実際多くの人はそれを経験してるんだから恋愛弱者からしたら羨ましいと感じるのも自然な事だと思うよ…。
とは言えさすがにガチの制服とかいかにもコスプレな制服で行くのは痛いよね。そこは〝制服っぽくも見える私服〟程度で考えているのでどうか皆さん、怒らないで欲しい…。

今後どうなるかわからないけど、その人と制服(※っぽくも見える私服)ディズニーの夢が叶いますように…。

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