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ハセガワのアイアン・ギアー製作記03

透明パーツをダメにしてしまってしばらく更新していませんでしたが完成しました。
本記事ではその過程と、すでに購入済みのユーザーで問題となっているあの部品の対処法など要点をまとめて書いて行きます。

すでに完成したアイアン・ギアー

もう触りたくない

表題通りです。苦行でしかありませんでした。
一流モデラーはマゾ揃いなんでしょうか?

ハセガワが第二弾として「ザブングル(変形なし)」出すそうですが、もうハセガワは無いかな?

砲が絶対外れる肩砲台

この砲台回転しない。しかも砲身を止めているパーツがすぐに外れる仕様。
砲身を上下させるとすぐに外れてグラグラになる。

これは最低でしたねー
肩の丸い砲台なんですがこれが回転しない。
ハセガワの商品紹介写真では判らないし言及もされていません。
クローバーの超合金ですら砲台は全て自由に回転していたんですよ。
もちろん砲身も上下する。
詐欺かと。で、この砲身内部の軟弱な留めパーツを接着すると砲身まで接着されるクソ仕様。
だからユーザーが苦心して補修しなければならない。

接着剤不要と言いながら全然ハマらない。問題の内部パーツ。これがすぐ外れる。
だからと言って接着すると砲身までくっつく。なぜなら接着面が皆無だから。
ちょっとでも砲を動かすとこれこの通り。
接着できそうだが接着すると「砲固定」の憂き目に合うからね。

肩砲台の補修の仕方

ポリパテを使えば何とかなるが、この記事はパチ組のようなライトユーザー向けなので。キットだけで何とかする補修です。

ランナーの番号がふってある部分。これがプラ板替わり。

まずランナーの番号がある部分を切り離す。これがプラ板替わりとなる。
これを更に2つに割る。

写真の場所に瞬間接着剤を一滴

瞬間接着剤を一滴。写真の場所に。

この位置に板を設置

写真の場所にランナーから切り離しておいた小さな「板」を設置。

写真のように2箇所に瞬間接着剤を盛る

写真の2箇所に瞬間接着剤を盛る。
一つは砲台パーツの裏側。
一つは砲身を留めるパーツの中央。ちなみに中央のパーツは緩すぎてすぐに外れる。接着剤不要のスナップフィットの意味を成していない。

あとは反対側も同様に瞬間接着剤で固める。
この時、レジンのごとく、板を固定補強する目的で盛ること。

これで砲台の砲身は上下に動き、なおかつ外れなくなる。

他、気になった箇所

そのまま組むと赤い地が丸見えになる。
写真の範囲に黒を塗る。
つや消し黒で塗る。パチ組みなのに塗装必須。
これでようやく見られる。

写真を見てお分かりの通り、腰の砲台の中が赤い地丸出しになる。
パチ組みしたらこうなる。
非常にみっともない見た目で、つや消しの黒で塗ってようやく砲台らしく見えるようになる。
こういう所にハセガワのポリシーが見え隠れする。
砲台も固定で腰パーツに直付けなのでこうなってしまう。
砲台が回転する仕組みなら赤い地は露呈せず、せめて砲台と同じグレーのパーツで組まれるだろう。

職人技が要求される仕様

とりあえずこれを見てほしい。

指先の爪ほどのパーツ。これに細い格子の黄色を塗らなければならない。
パーツは筆ではなくガンダムマーカー必須。筆では絶対に失敗する。
はみ出した塗料をシンナーで拭き取っても、透明パーツなので塗布した部分は溶けてしまう。
つまりはみ出したら終了。
これ必須です。
非常に細い格子
職人技が必要
鼻下の赤い小さな突起物も筆でぬった。
確かに見栄えは良くなるが、鼻下の赤は別パーツに分ければいけるし、
艦橋の窓の黄色い格子も印刷すべき。

まるで米粒に絵を描くような職人技の要求。
プロモデラーにとってこのような高度なスキルは当然だろうが、ザブングルのようなIPはガンプラから流れてくるモデラーも多い。
ガンプラはパチ組み仕様が基本である。
だがハセガワ製のこのアイアン・ギアーに至ってはパチ組みで容易に完成させる事はできない。
特に肩の丸い砲台は初期不良の仕様のまま発売してしまったとしか思えない。
ハセガワのアイアン・ギアーを素で組むと制作中のような中途半端な代物が出来上がる。
ハセガワがこれを完成形としているとは到底思えない。
同社サイトにあるキレイに塗装された完成品が、ハセガワアイアン・ギアーの完成形だろう。

完全に米粒職人と化さねばならなかった・・・・ザブングルとウォーカーマシンの塗装

もう完全に米粒職人である
これがないとアイアン・ギアーのコンセプトは成立しない。
だから塗らなければならない。
眼はデカールを使用した。
しかしそのデカールもデザインナイフでトレースカットしないと絶対に貼ることは不可能。

自分でも呆れるばかりである。
よくここまでやったと・・・・・・
他にパチ組みしているユーザーがいないかとググってみたが、これら米粒ウォーカーマシンを塗装しているパチ組み勢は皆無で、素組状態のライトグレーのシルエットだった。

完全に塗装して悦に浸っているのはやはりプロモデラークラスの上級者ばかりであり、そのほとんどがエアブラシ所有者だった。
私にはただの苦行でしかなかったが・・・・・

ハセガワからはザブングルの関節や車のフェンダーの赤いラインがデカールで用意されていたが、ラインの外側の透明の余白が大きすぎて絶対に貼れない仕様。
デザインナイフで顕微鏡並みの精度で、この余白を切り取らなければならない。
上記のザブングルの眼もそうして余白を切り取ってある。
そうして貼るデカールは粉粒のように簡単に紛失してしまう。
多少はみ出しても筆で塗った方が賢明かもしれない。
私はザブングルの眼と膝とザブングルカーの窓に当たる部分以外は筆塗りにした。

ロボットのドッグであり戦艦というコンセプトの再現には
小さなウォーカーマシンの塗装は必須だ。つまり半分ジオラマなのである。
小さなザブングルが単色一色では、ロボットの格納庫としてのアイアン・ギアーは望めない。

ハセガワの色々な至らない点

ユーザーに対しドSなハセガワであるが、塗料で溶けてしまった透明パーツを発注した時もそのドSぶりはいかんなく発揮された。

届いた透明パーツの全てのパーツに小さな傷が付いていたのである。
この傷。Amazonから到着したキットには全く無かった。
そして。

綿棒の先で根気よく研磨

タミヤコンパウンドで透明パーツを研磨することになった。

私が思うに、ハセガワが送ってきた透明部品は検査ではねられたパーツだろう。なぜなら全てに傷が入っていたのである。
私が同社にメールでクレームを入れたので恨まれたのだろうか?

クレームに対する塩対応?

ハセガワにはこの件で電話して確認したが、「決して検査ではねられたパーツではなく、それが仕様である」と言われた。

へ~・・・ハセガワの透明パーツって全部に傷が入ってるんだ?
そんなメーカーのキット誰が買う?
そんな訳ないだろ。
と電話口で言いたいのを堪えた。

どー考えても故意に傷物パーツを送ってきている。
そういう事するメーカーです。

ちなみにクレームメールには一切の返信が来ません。

ネット上のいろんなサービスに問い合わせメールしてきたけど、返信すらしないのはハセガワだけです。

私はこの件でこのメーカーが嫌いになりました。
同社は春に1/72ザブングル(変形しない)出すそうだけど買わないと思います。

MODEROIDのザブングルあるし。
さあMODEROIDザブングル作るかな・・・・・

ちなみにこれも回転しないんだよね~
クローバー製ですら回転したのに。


前回記事。

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