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はじまりは、自分をただ癒やすことだった。

音楽って、音を楽しむって書くよね!

間違えないように、失敗しないようにって
緊張状態で、頑張ってるのは、
音楽とはいえないよね??

ずっとピアノも楽しめなかった。

音楽してなかった。

いつも評価がつきまとっていたね。

先生にハナマルや、シールをもらうための
お稽古だった。

そう、もうウンザリ。そういうのは。

だから、楽しくないから辞めて
25年経った。四半世紀。

そんなにたってから、
まったくピアノへの向き合い方を変えてくれた。

それが
インスピアノだった。勝手に自分で作った。
デタラメな弾き方。

メチャクチャに弾く。
歌うように弾く。
叫ぶように弾く。
叩く。

震災後の心の揺れ。
小さい頃からの生きづらさ。
夫婦関係の悪さ。
なんとなくの不安感。

全部ひっくるめて音にしてやった。

だから、
最初は、
決して決して人様に聴かせるような音ではなかった。

周りに民家のない岩手の雫石の一軒家だったからこそ。

そんな環境でできたからこその。

それが5年ほど続く。

だって、ホッとしたから 
弾きたくなったときに
ひける。
誰にも弾けと言われてないし、
強制されてないし、
なんの為もない、
ただ、他の音は聴きたくない、
インスピアノしか聴きたくない

そういう日々。

自由だった。

誰にも評価されることない
自由な自分だけの音の世界。

何も考えずに済む時間。

そう、私はいつも考えすぎるから。

鼻歌を歌ってるとき、
ピアノを弾いてるとき、
だけが、
頭が真っ白になる時間。

そうやって
頭を外すと浮かび上がってくる感情があって

ああ、つらいな、とか
さみしいな、とか
いろいろな
言葉にならなかった想いが
吐き出せたんだ。

そうやって
自分を癒やしていたんだと思う。

だから、
つらくなったら
いつでもその時に戻って
インスピアノを友達にして
自分の心の奥の核の思いに触れることが
できるから

もう、あのころほど
落ち込んだり不安定になったりは
しないよ。

そして、今はそれを
多くの人とシェアする方法を
見つけ出そうとしてる。

自分のこと、一番知ってほしいと思ってるのは
親でも恋人でもなく、自分自身なのだ。

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