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幸福度2位の国デンマークの対話プログラムをフィールドワークで体験

インスピラボでは「幸せに働くためのインスピレーション」をテーマにしたレポートを製作中です。今回はレポートの公開に先立ち、レポート制作のために実施したフィールドワークの内容をお届けします。


人生選択に寄り添う場所、フォルケホイスコーレ

フォルケホイスコーレの理念が記された10の教え

みなさんはフォルケホイスコーレという場所をご存知でしょうか?

フォルケホイスコーレはデンマーク発祥の教育機関であり、デンマークには約70校のフォルケホイスコーレが存在します。18歳以上であればだれでも入学ができ、デザイン、料理、福祉、音楽、政治など様々な分野に特化した学校を選ぶことができます。
デンマークは、国連が発表するWorld Happiness Reportでは常に上位に位置する国で、幸福度が高いことでも知られていますが、高校を卒業後、進路をじっくり考えたい時や、大人になって改めて自分の得意なことや好きな分野について見つめ直したい時など、人生の余白の時間として、利用されることも多いようです🍀

今回は「幸せ」「学び」「仕事」のヒントを探索するため、デンマーク「フォルケホイスコーレ」の学びの思想を体験できるプログラムを岩手県陸前高田市で提供する“Change Makers’ College”を訪問しました。

共同生活の中で対話と内省をくり返し、学びが人生を
より良く生きるための経験に変わっていく

朝ごはんを食べながらのコミュニケーション

プログラムでは参加者は同じ家に泊まり、衣食住を共にしながら学びを深めます。共同生活の中で自然とお互いの価値観を知り、必要であれば対話の場を設け、どうすればお互いにとって心地よい生活となるか、話し合い解決します。お互いのバックグラウンドや、立場を理解し、対話を通し方向性を見出すプロセスも、フォルケホイスコーレで大切にされる思想の1つです。

今回は数日のプログラムでしたが、食事を作りながら前の時間で実施したワークについて気付きをメンバーで話し合ったり、暮らしの中で対話と内省を繰り返すことで、学んだことが自然と自分の中に溶け込んでいき、生きるための経験値に変わっていく感覚を体感することができました。

お互いにとっての心地よさ=Safety Spaceを対話し
理解することで生まれるチームや組織の新しい関係性

Safety Spaceを共有するワークの様子

組織作りやチーム作りにおいて、心理的安全性やウェルビーイングという言葉を広く聞くようになりました。組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態(=心理的安全性)を作ることが、組織のパフォーマンスに繋がるという研究もあります。

プログラムではワークの最初と最後にお互いの今の気持ちについて共有をします。自分の状態を言葉にし、共有することで、お互いの状態について理解が深まり会話のきっかけにもなります。
ワークでは、「安心できる空間」をテーマに、参加メンバーそれぞれが持つイメージを共有し、「どうやったらその空間をつくれるか?」についても対話を実施しました。

今回の参加メンバーは普段仕事を一緒にしているメンバーですが、プログラムを通じて意外な一面を見ることができました。普段は、業務の内容について話し合われることが多いですが、「お互いにとっての心地よさ」を知ることで、チームのパフォーマンスに繋がることもあるのかもしれません。

今回のフィールドワークの内容も含めた、幸せに働くためのインスピレーションレポートは6月後半に公開予定です👍


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