#99 毎月いくら積立てたら良いのか
新NISAが始まって積立投資を始めた人も多いと思いますが
「新NISAを始めたいのでずが、毎月いくら積立たらよいか分かりません。」
とありました。
結論から言うと
最適な金額の目安は
余裕資金が
1,000万円の場合、年間83万円
500万円の場合、年間40万円
200万円の場合、年間17万円
100万円の場合、年間8.3万円
です。
*この4倍まで大丈夫という根拠もありますが初心者を対象としているので安全域を見ています。
みなさん、積立てる時に金額をどのように決めていますか?
「みんな3万くらいって言うから」
「株は何だかは怖いから1万円くらいから」
と、「何となく」決めている方がほとんどではないでしょうか。
投資資金にもちゃんとした決め方があります。
例えば1億円もある人が「今月は1万円投資したよ」と聞いたらどうですか?
「少ない」と感じますよね。
では10万円の人が「親にも借金して1,000万円投資したよ」と聞いたらどうですか?
「こいつ、ヤバっ」
と感じますよね(笑)
投資には適性なリスクで最適な金額というものが存在します。
また、投資は長く続けていくことで複利の恩恵を受ける事ができるので、長く長く市場にい続けなければいけません。
しかし
「今はビットコインが良いから」
「日経が良いから」
「東京エレクトロンが良いから」
と、他人から聞いただけの浅はかな根拠しか持たないまま投資金額を多額に増していき、
悪材料で一気に「ズドン!」と下がった時に青ざめた顔で
「株なんか二度とやらない」
と退場していく人が後を経ちません。
皆さんにはそうなって欲しくないので投資における最適な金額というものを学んでほしいです。
投資で最も大切なことは「資金管理」です。つまり
「いくら投資に回すか」
「トレードで取るべき適切なリスクを知ること」
です。これには
■ATR
■余裕資金
が関係してきます。細かいことは省きますが、
ATRとは
「その銘柄が年間でどれだけの変動があるか」
ということです。
例えば株価1,000円の
ATRが100円/年
ということは年間10%は変動する、
下がる可能性がある、ということです。
そして、その変動は資産の1%以内と決められています*
*https://tsumitatetheta.co.jp/cfd/turtles-position-sizing/
つまり資産が1000万円の人は1%が10万円ですので、仮に年間で10万円損をしたとしても
全体資産に与える影響は少ないですよね。
そして万が一予想どおりにいかなくても、大きく負けることはなく、市場に居続けることができます。
上記の例では
(ATR)100円:(株価)1000円=10万円:「?」
↑資産の1%
?:全体投資額を求めると
?=100万円 です。
中学校の時に習った「比例」を思い出してください(笑)
つまり
余裕資金1000万円の人は、
一株1000円で
ATR 100円/年の銘柄に年間100万円投資できる計算になります。
ですから資産の多い人はより適性なリスクで大きい金額を投資することができます。
では実際にS&P500で考えてみましょう。
まずはATRを調べてみます。
(これが1番面倒です。。。)
traedingviewというアプリを使います。
Chromeで検索してください。
この画面でVOOを検索します。
VOOはSP500に連動するETFです。
日足 1日の動きを表します、
これを12ヶ月足(1年)に変えます。
ATRが59.06ドルと表示されます。
この時点で通貨のことはあまり気にしなくても大丈夫です。
VOOの株価が470.39ドルですので
この1年間で59.09ドルの値動きがあったことを示しています。
それが何%でしょうか?
S&P500は年間12%の値動きがあった
ということが分かります。
次に余裕資金はいくらでしょうか?
それは人それぞれですので自分の金額を想定してください。
仮に200万円としましょう。
余裕資金200万円の1%ですから2万円が投資の変動に『耐えられる』金額です。
では2万円に対する投資可能額はいくらでしょうか?
比例の計算で2万円÷12%で166,666円≒17万円です。
それを12で割ると毎月約14,000円くらい積立てるのが最適なリスクとなります。
資金が多く、400万円くらいの人は倍の28,000円≒3万くらいは積立てると最適な金額ということになります。
オルカンが知りたい人はVOOではなくVTで試算してみてください。
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