中古住宅売買時の瑕疵担保責任~既存住宅売買瑕疵保険制度の概要・依頼方法

一戸建て、共同住宅等の中古住宅の売買には、個人が不動産会社等(宅地建物取引業者)から中古住宅を購入する場合と個人間で中古住宅を購入する場合の2パターンがあり、売買時の契約に瑕疵担保責任(購入する住宅に瑕疵があった場合に売主がその責任を持つこと)を明記するのが一般的となっています。
瑕疵(かし)とは、「雨漏り」や「建物の傾き」、「建物本体の白アリ被害」などの物件の欠陥になります。

瑕疵担保責任の期間は、売り主が不動産会社等の場合は2年以上の期間となりますが、売り主が個人の場合は瑕疵担保責任を負わない場合や3ヵ月程度の期間となる場合が多く、売買契約が成立し、引き渡し後に瑕疵が見つかりトラブルとなる場合があります。

そのようなトラブルを回避する為、既存住宅売買瑕疵保険という保険サービスが提供されております。
既存住宅売買瑕疵保険とは、国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人が売り主の代わりに瑕疵が保険期間内に見つかった場合に修繕費用等を保証する保険サービスになります。
尚、既存住宅売買瑕疵保険は売り主が加入することができる保険サービスになりますので、ご注意ください。

国土交通大臣指定の住宅瑕疵担保責任保険法人は下記の5社になります。
・株式会社日本住宅保証検査機構
https://www.jio-kensa.co.jp/
・株式会社住宅あんしん保証
https://www.j-anshin.co.jp/
・住宅保証機構株式会社
https://www.mamoris.jp/
・株式会社ハウスジーメン
https://www.house-gmen.com/
・ハウスプラス住宅保証株式会社
http://www.houseplus.co.jp/

既存住宅売買瑕疵保険の加入方法は、各住宅瑕疵担保責任保険法人に登録している検査会社に所属する専門資格を保有するインスペクター(検査員)が指定された検査項目について検査を行い、合格することによって加入することができます。
検査結果は「既存住宅状況調査 調査報告書」として下記のような形で提供されます。

例:一戸建ての既存住宅状況調査 調査報告書
https://www.r-inspectors.com/packs/images/report_Wood-d3037784b8fbda4a424356a4f5f55fd9.pdf

例:共同住宅の既存住宅状況調査 調査報告書
https://www.r-inspectors.com/packs/images/report_RC-97694483855772aee092fa5b82ca462a.pdf

各住宅瑕疵担保責任保険法人に登録している検査会社の比較サイト「インスペマート(https://www.insupemart.com/)」から依頼することができます。

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