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”高市早苗、始動!”か…岸田首相「派閥解消」の呼号の下、あらたなグループ結成、秋の総裁選に向けて動き出す面々


【画像① 高市早苗経済安全保障相は、前回総裁選で故・安部晋三元首相のバックアップを受けて出馬したが、この度は自らの足場を固めた盤石の態勢での再出馬を狙う。パー券裏金問題で党内派閥解消の動きが加速する中、高市氏のようなニューリーダーの動きが突出したものとして目立ちつつある。】



◆二階派(志帥会)、安倍派(清和政策研究会)”陥落”、裏金問題で収支報告書訂正と派閥解消で落着


パーティー券収入のキックバック、裏金化問題で東京地検特捜の捜査を受けた自民党の二大派閥=志帥会と清和政策研究会は、巨額の収支報告書不記載について修正を行うと共に、それぞれ派閥の解散を決定。司直の”攻勢”と岸田文雄首相が采配を振るった「政治刷新本部」の派閥解消の圧力の前に”陥落”することとなった。


もちろん、岸田首相が昨年離脱した宏池会も解散、清和政策研究会に継ぐ第2の派閥である麻生派(志公会)は、政策集団として存続するという意見が派閥内で多数といい、幹事長である茂木敏充氏が率いる平成研究会(旧小渕派)も「解散しない」としているが、両派とも離脱者が相次いでいるという。この度のパー券裏金問題は、旧来の派閥活動の根幹に関わるものであり、そうしたものにこだわり続けることは有権者に与える印象がよくないと判断する議員が多いのだろう。


まして、「派閥としての政治資金パーティー開催は禁止」などとされると、金集めの受け皿、そして力に応じた分配というシステムが喪失されるので、有力な議員にはメリットがなくなる。2月5日付で自民党から発表された「清和政策研究会」と「志帥会」それぞれの政治資金収支報告書の「支出の訂正」(令和2~4年)の一覧表(支出を受けた派閥所属議員とその団体の名称)を入手したので、後の部分に画像で掲載する(志帥会の部分はすぐ下に、清和政策研究会の部分は有料分に)。これは、それぞれの議員に対して表に出ない派閥パーティー券のキックバックの額面も示すもので、正に3年分の”裏金”の議員ごとの金額を示すものだ。




【画像② 2月5日に自民党が発表した二階派=志帥会の政治資金収支報告書の「支出の訂正」一覧。「こんな額を”書き忘れました”みたいな話で処理して、政治家じゃなかったら税務署にどんな言い訳で通るのだろう?」と、多くの人が疑問に思う額面だ。 】



◆”派閥喪失”のカオスの中で、あらたな政策集団・グループ結成の動き


旧来の歴史ある自民党内派閥が幕を閉じつつある中、新たなグループ結成の動きも顕在化しつつある。目立っているのは、保守派のニューリーダーと目される2人だ。


1人は、青山繁晴参院議員。青山氏は既に自民党保守派議員からなる「日本の尊厳と国益を守る会」の代表であるが、この度、解消された清和政策研究会メンバーの一部などを取り込んだ新たな政策集団の結成に動いている。この集団、既にリストには20名の衆参議員が名を連ねているが、この20名というところがミソだ。自民党総裁選挙に出馬するには、20名の国会議員推薦者が必要という基準があるからである。



「まだ、青山氏の政策集団はどのように固まっていくかは、定かではない。しかし、総裁選を全く意識していないわけではないだろう。青山氏の当選回数はまだ2回にすぎないが、もう71歳。ぶれない保守的言動が支持者を大きく引き付けており、頼りにする議員も多い。総裁選前に解散・総選挙があれば、参議院から衆議院に鞍替えを狙い、勝負をかけるかもしれない」(青山グループに参加している議員の秘書)




【画像③ 青山繁晴参院議員は、前回(2021年)自民党総裁選に出馬の意向を示したが途中で断念したが、「自分は後援会長も置かない、支持団体は全部お断り、政治献金を誰からも受け取らず、まさしく日本のことだけを考えられる立場にある」「泥でもなんでもかぶって、自分で血を流してやるべき」との思いを明らかにし、いずれは総裁選に挑戦する意欲を明らかにしていた。】


もう1人は、前回総裁選で岸田首相と総裁の座を争った高市早苗経済安全保障相だ。高市氏は昨年早くも、独自の勉強会「日本のチカラ」研究会を立ち上げており、12月6日には第2回会合を開催している。



「高市経済安全保障相は(12月)6日、国力増強をテーマにした勉強会『「日本のチカラ」研究会』の第2回会合を国会内で開き、インテリジェンス(情報収集、分析)について有識者の講演を聞いた。…会を巡っては、来年(2024年)の党総裁選を見据えた足場作りとの見方が出ており、参加議員の人数が注目されていたが、今回は前回の13人より少ない10人にとどまった」


(参考)「高市早苗氏の勉強会、2回目は前回より3人少ない10人参加…インテリジェンス学ぶ」2023/12/6 読売新聞オンライン

https://www.yomiuri.co.jp/politics/20231206-OYT1T50203/


まだまだ、規模がショボいという印象の記事だが、実は12月にはもうひとつ、もっと大きなイベントを高市氏は開いていた。総理大臣を展望する政治家は、だいたいにおいて選挙区の枠を超えて全国規模で各地に後援会を作るものだが、12月2日、福岡市天神のソラリア西鉄ホテルで作家の門田隆将氏を講演者に招いた「高市早苗さんと歩む福岡県民の会」大会が開かれ、参加者1000人以上を集めたのだ。


これについて、岸田首相の側近筋も驚き、「岸田内閣の現職閣僚なのに、総裁選を露骨に意識して首相に弓を引くような真似をするのはどうなのか」との声もあがっているという。




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