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パー券裏金捜査”撃ち方やめ!”の号令下、”安倍派の番長”萩生田光一氏、特権しがみつきがズッコケ、茂木敏充幹事長との”反岸田”連携バレる?


【画像① 思惑があって”番長”萩生田氏(左)の党役員特権を維持せよとのわがままを呑んだ茂木幹事長(右)だが、この経緯がバレて記者に追及されるお粗末ぶりが永田町で話題となっている。】



◆”撃ち方やめ!”で安倍派捜査は打ち止め?~「自民派閥解消」「安倍派議員、いっせい訂正」で検察と決着か…主要幹部は「立件見送り」、会計責任者のみ「在宅起訴」


岸田文雄首相が主導した自民党の「政治刷新会議」で「派閥解消」が叫ばれたのをきっかけに、検察特捜部の主要派閥パーティー券裏金疑惑の捜査の拡大は抑えられ、既に逮捕された安倍派”パー券営業部長”池田佳隆衆院議員以外はせいぜいが在宅起訴の範囲で収められる方向になった模様だ。



「自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、東京地検特捜部は安倍派と二階派の会計責任者について、派閥の政治資金収支報告書にうその記載をした政治資金規正法違反の罪で在宅起訴する方向で検討していることが関係者への取材でわかりました」


「関係者によりますと安倍派と二階派の会計責任者は、これまでの特捜部の任意の事情聴取に対し、いずれもパーティー収入の一部を収支報告書に記載していなかったことを認めているということです。…一方、特捜部は松野・前官房長官らいわゆる安倍派『5人衆』と呼ばれる幹部や事務総長経験者などからも任意で事情を聴いてきましたが、安倍派の会計責任者との共謀は認められないとして立件を見送る方向で調整しているものとみられます」


(参考)「政治資金事件 安倍派と二階派の会計責任者を在宅起訴で検討」2024/1/13 NHK NEWS WEB

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240113/k10014319411000.html


政治資金収支報告書で見ると、安倍派(清和政策研究会)の代表者及び会計責任者は松本淳一郎氏(元NTT帯広支店長)、二階派(志帥会)は永井等氏(経歴調査中)で、いずれも非国会議員だ。両氏とも、政治団体としての派閥団体の代表と会計責任者を兼ねているということは、一種何かあったときの”身代わり”としての役割が期待されている、つまり最初からスケープゴート役を引き受ける人物なのだ。


この人たちが仮に「在宅起訴」になっても、安倍派「5人衆」幹部議員や二階派の会長である二階俊博元幹事長には、全く傷がつかない。”古狸”のような政治家たちの知恵で、派閥団体には”罪を被る”役割の人が配置されているのだ。一方、志帥会については、事務総長経験者である平沢勝栄衆院議員(元復興担当相)が特捜部から任意聴取を受けたというニュースが流れたが、筆者のところに平沢氏周辺の人物から「これは、安倍派メインで追及していることに対する一種のバランスでやったことで、平沢氏は何も問題が出てこないことは特捜側も先刻ご承知だ」との話が入ってきていた。これを聴いたのは年明けすぐのことで「決着が近づいたのかな?」とピンと来たが、今日になってようやく報道で明確に出てきたわけだ。




【画像② 11日に開かれた自民党の政治刷新本部初会合で、岸田文雄首相は「国民の信頼を回復するため、民主主義を守るため、党が変わらなければならない」と述べ、これを受けて会合では「派閥解消」「政治資金の透明性向上」などの方向が発言された。一方で、これが特捜捜査に対して”撃ち方やめ!」の号令にもなったことは否めない。】


本noteで既報した「安倍派議員、政治資金収支報告書を一斉訂正」も、こうした決着と裏表の関係にあると見てよい。多くの人は納得行かないだろうし、筆者も「派閥解消」「収支報告書訂正」で済ませるのはお門違いだと思うが、近く開かれる国会での追及や不正をゆるすような政治資金に関わる法の改正の議論を待つとともに、来る総選挙で有権者側がしかるべくダーティーな議員は野に下すよう審判するしかないということなのだ。「司法独立」のタテマエは置いて、検察も権力機構の一部であるため、捜査にも限界がある。



◆週刊誌記者の直撃で泡を食った”安倍派番長”萩生田光一氏と茂木敏充幹事長


ところで、「頑張りどころを間違えた」萩生田光一氏が茂木敏充幹事長にねじ込んで”平議員”なのに党役員並みの特権待遇を維持してもらったエピソードを本note昨年12月21日投稿記事で取り上げたが、これについて両氏に週刊誌記者が直撃取材を行い、何とこの特権は無かったことになってしまったことが分かった。茂木氏が”安倍派番長”萩生田氏の無理押しを呑んだのは、ある思惑があってのことだったことも浮上し、波紋を広げているという。




【画像③ 以前から「ポスト岸田」狙いの意図を周囲に軽率にもらして、岸田首相の不興を買った茂木敏充幹事長だが、この度、政務調査会長を辞任した萩生田光一氏の”役員特権”維持に口添えしたことがバレた時、大焦りでブチ切れ「誰が漏らしたんだ!」と怒鳴っていたとか。…12月半ばには噂で持ち切りだったから、うちのnoteで取り上げたんだけど(笑)】




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