その花は咲かないかもしれない。と来る日も来る日も花を眺めていた。結局花はそのまま枯れた。永いと感じたかもしれない。でもその時は咲くことを考えていた。大輪を思い描いた。その時を見逃すまいと、それがわからないのだ。寝過ごすのを恐れた。大切なものを失う気がして、忘我だった。今はそのことを思い眠り、また枯樹生華を見る。