「サウジでは水が貴重」と聞いていたので、私はスーツケースに水を何本も忍ばせてリヤドへと飛んだのだが……

スーパーに日本と同じ値段で売っていた。スーツケースを無意味に重くしただけだった。ﾁｸｼｮｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ!

サウジアラビア国立博物館

私と愉快な仲間たちは大学生の身である。学生の本分は勉学だから、サウジアラビア・リヤドへ来たからには、サウジアラビアの歴史、文化を学ばないわけにはいかない。
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などとは微塵も思っておらず、単純に「エアコンが効いてて涼しそう」「観光サイトに出てきた」という理由で、私たちは博物館へと足を運んだ。

平たい顔の怪しい外国人も無料で見学させてくれる、お財布に優しい博物館。
サウジアラビアはあらゆるもののスケールが大きいが、この施設も例外ではなかった。上野にある国立科学博物館の日本館と地球館を合わせたくらいの規模があり、すべての展示を真面目に見ていたらおそらく1日かかる。

イスラームの展示では、トーブ（民族衣装：中東王族が着てるあの白い服）に身を包んだアラビア紳士が近づいてきて、イスラームの起源について解説してくれた。自慢になるが、私の貧相な英会話能力によって、彼の英語を2割程度も聞き取ることに成功した。

ミュージアムショップでお土産を買おうとしたが、値段がどこにも書かれておらず断念。非売品だったのかもしれない。あるいは、サウジのお金持ちは値段なんて気にしないのかも。

外に出たら暑かったので、オススメ度☆☆☆☆

サウジの食事

旅行の楽しみといえば、現地の食事もその一つだ。

1日目の夜に食べたのは、チキンonライス（名称不明）。

大きな皿に味付きライスを盛りつけ鶏肉を乗せただけの、バカが考えたみたいな料理（失礼）。ライスは独特な味だがスパイスが効いていて鶏肉とよく合うので、箸スプーンがすすむ。「こういうのでいいんだよ」と思った。

2日目の昼には、「世界の果て」ツアー集合場所の近くにあった日本料理店へ。店名は「キモノ」。エセ日本感がすごいが、勇気を出して入店した。

「カニロール」なる寿司と「ヤキソバ」を注文して待つこと10分、出てきたものは……

美味しかった。特に「カニロール」は日本の回転寿司で出したら人気が出そう。「ヤキソバ」も、日本の焼きそばとはかなりかけ離れていたが、これはこれでアリ！ただ、「ヤキソバ」の名前は変えたほうがいい。だって、焼きそばじゃないから。

2日目の夜は、「世界の果て」ツアーのガイドたちお手製のマカロニ入りカレー！デザートとしてデーツもいただいた。

現地の人が普段食べているものを食べられて大満足。日本と違ってタイ米なので、少し新鮮に感じた。

3日目の昼に食べたジャンクフード（こちらも名称不明）も最高だった。

ケバブをもっちりしたパンに挟んで丸めたようなシンプルな食べ物で、軽食にピッタリ。大学の学食で出してくれないかな。

ちなみに、飲料水は500㎖がペットボトル入りで3リヤル(約110円)ほど。

水に限っては、日本のほうが美味しい。

マスマク城

お城に入ろうとしたところ、アラビア紳士に話しかけられた。彼はアル・ナスルのファンだといい、浦和レッズのタオルマフラーを持っていた。
ちなみにアル・ナスルは今夏来日してPSGやインテルと試合をする予定である。

実は、浦和が対戦したアル・ヒラルは、サウジ国内でプロ野球の巨人のような存在らしい。つまり、ファンが多い人気クラブな一方で、アンチも多いということだ。そしてアル・ナスルはアル・ヒラルのライバルクラブだから、彼は浦和レッズを応援してくれているというのだ。

「ウラワならヒラルを倒せる！」「ヒラルを破壊してくれ！」と熱烈な後押しを受け、第2戦で必ず勝ってアル・ヒラルからアジア王者の座を奪い返そうと決意したのだった。
※フラグではありません。実際に1-0で勝って優勝しました。

マスマク城は古いお城なので、サウジアラビアの伝統的な建物の様式を実物で見ることができた。英語の解説を不自由なく読むことができれば、その出自について詳しく知れるのだが、私文学生には荷が重い。

城が実際に使われていた当時の様子を再現した部屋は、アラビアンな感じで（語彙力の限界）とてもよかった。

アル・ナスルのファンに会えたので、オススメ度☆☆☆☆

Part4では、長時間フライトが私の精神をむしばみます。