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サウジアラビアへ行った話【Part2/4】2023サウジ遠征

サウジアラビアは暑い。日本の夏よりも湿度が低いため意外と快適に過ごせるものの、お天道様が大空で輝いている日中からアクティブに活動するのは厳しい気候だ。
したがって、サウジアラビア人はちょっと夜行性である。


ブルバード・リヤド・シティ

リヤドへ到着したその日の夜。私と愉快な仲間たちは、「なんか面白そう」というだけの理由で「ブルバード・リヤド・シティ」なる複合レクリエーション施設へ向かった。そして、度肝を抜かれたのだ。

時刻はもう0時過ぎなのに、こんなに人が!

夜のリヤド

子ども連れの家族も!やっぱりサウジアラビア人は夜行性だ。

シラフなのにハイテンションで踊り狂う若者や、「ピカチュウ!トヨタ!」と知っている日本語をとりあえず叫んでくるおじさんを眺めながら進む私たちが目にしたのは……

眩しい
何もかもがデカい

電気代など気にしたことがない様子で煌々と光り輝くイルミネーション、園内に3つもあるスタバ、カラフルな電光掲示板、「日本ならこれだけで観光名所になるんじゃないか」と思うほど巨大な噴水、迷子になるほど広い敷地に所狭しと並ぶブランド店、カフェ、ゲーセン、フードコート…………すべてが規格外だった。オイルマネーの力は偉大なのだ。石油女王と結婚したい。

ちなみに、夜遅すぎて帰りのUberタクシーが捕まらなかった(自業自得)。
帰れないかもしれないと焦ったので、オススメ度☆☆☆☆

キング・ファハド国際スタジアム

さて、私がサウジアラビアへ行った目的は、何を隠そう「アジア・チャンピオンズリーグ決勝に進出した浦和レッズを応援すること」である。
その決勝アウェイ第1戦の舞台が、収容人数68,752人を誇るリヤドの巨大スタジアム、キング・ファハド国際スタジアムである。

独特な形の屋根をしている

日本をはじめ世界各地から駆け付けた500人超(!?)の浦和レッズサポーターは、バスに分乗してスタジアムへと参上した。

チケット(読めない)

そして、浦和サポーターに今回の遠征で最大のピンチが訪れる。
持ち込み可とされていた水が、試合直前に持ち込み不可となったのである。

リヤドの気温は30度近く。観客席で90分間飛び跳ね歌い続けるサポーターは、水なしでは干からびてしまう。私たちはペットボトルをタオルで包んでカバンの底に隠し、密輸を試みた!





もったいない

ダメでした(笑)
次々と見つかり没収されていく、いろはす、ピュアの森、evian、南アルプスの天然水……とはいえ、ルールなので仕方ない。スタジアム内の売店で少し高めの水を買うことになってしまった。

俺のいろはす……でも負けなかったので、オススメ度☆☆☆☆☆

試合の相手は、アル・ヒラル。「アル」はアラビア語の定冠詞で、「ヒラル」は「三日月」の意味らしい。チームカラーは青で、浦和は赤なのでコントラストがいい感じである。ちなみに、2017年と2019年の決勝でも浦和とアル・ヒラルは対戦していたりする。

私たちの懸命な応援のおかげで(?)、浦和レッズは第1戦を1-1のドローに持ち込み、ホーム・埼玉スタジアムでの第2戦へと弾みをつけた。圧倒的アウェイの雰囲気と相手の強さを考えれば、負けずにゴールを奪ったのは上々の結果である。

【追記】第2戦は1-0で勝利。浦和レッズは強敵アル・ヒラルを破り、大会史上最多となる3度目のACL制覇を成し遂げた!
どいてください。アジア王者が通りますよ。(調子に乗っている)

「今日はここから」

ホテルへと戻り部屋のテレビをつけると、1-1という結果に落胆しているスポーツニュースの解説者が……!なんと飯の美味いことだろう。私と仲間はピザパーティに興じたのだった

みんな大好きドミノ・ピザ

Part3では、お勉強したあとアラビア紳士と交流します。

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