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動物のたましい

地球を平和にする方法の一つが「動物を大切にする」

野生動物の保護ではなく、身近にいる動物に優しく接したり、ペットとの生活を楽しんだりすることだ。もちろん野生動物の保護は大切だけれど、ここで伝える視点はもうちょっと広い。

この地球には4つの自然王国がある。鉱物、植物、動物、そして人間界だ。エネルギーと意識の観点からいうと、魂と霊的進化の方向性は常に鉱物→植物→動物→人間。人間は肉体がある存在としては最終進化。そして人間だけが一人に一つの魂がある。人間以外はすべて「群魂」であり、グループで一つの魂を共有している。だから自然界にとっての人間は、人間にとっての大宇宙の存在に等しいと言われる。

よくある質問が、人間は動物に生まれ変わることはあるのか?来世は猫になりたいのだけど…。エネルギーと魂の知識では、人間は猫には生まれ変われないんです。群魂で生きている動物は、一個体の魂をもつ人間へ進化するが、その逆はできない。

…ということは、動物は進化したら人間になる?イェス。そうなのです。その進化を導ける存在が「人間」です。人間は動物の霊的進化に最も影響をあたえる存在なので、ある意味動物にとっては神の存在にも等しい。

個霊化の努力は下から、動物界から成される。それには三つの方法がある。

1.智慧(知性)による個霊化―ある動物が、感情にはそれほど支配されず、知性によって行動する人間に接触していると、その動物のまだ固まっていないメンタル体は自分の主人をよく理解しようと努力をする結果、精神(メンタル)による個霊化が起こる。

2.愛情による個霊化―主人が強い愛情に満ちた人であれば、その動物はアストラル体を通じて発達し、群魂との繋がりは突然何かある烈しい愛情がほとばしることによって切れ、その愛情はブッディ界に達して個霊化する。

3.意志による個霊化――主人が非常に霊性の高い人であったり、あるいは強烈な意志の人であれば、動物が刺戟を受けるのは意志である。それは主人のために為すことは必ず為さずにはおかない不屈の意志となって個霊化に現われる。

神智学大要~コーザル体より

動物界で最も霊的進化の早い動物が犬猫であるが、私たちが愛情をかけて彼らを導けば、群魂から個別の魂を持つ人間へと進化する。そして彼らは人間を最初から信頼して愛情深い人としての人生がスタートする。ただし、愛情が過剰すぎて甘やかせば、個霊化したとき、どのような人間として生まれてくるかは想像できるだろう。愛情の質が問われる。

動物王国で可能な限りの智慧と愛情との頂点に達した動物は、原始の人間状態を完全に飛び超えて個霊化し、初めから第一級の人間として頭角を現わす。その反面、低い程度で動物界を出た魂、人間に虐められた動物などは、それに対応する発達程度の低い人間としてその一生を始めなければならない。ある大衆が犯した残酷な凶行に関してある大師が、「彼らは早く個霊化しすぎた。 まず人間の形態をとるには価しなかった」といわれた。
神智学大要~コーザル体より

私たち人間が動物を大切に育てることで、この地球の霊的進化に貢献できる。人間から知性と愛情、そして意志を学んだ動物たちが、人間となって転生してきたら、純粋な人、明るくて笑顔が可愛い人、誠実で献身的な人…そんな魂であふれてくるのだろう。

人間界と動物界の間、個霊化を閉じていた扉は開かれたという。魂の視点でも地球の未来、惑星の平和に、いまここからでも貢献できることを私は信じたい。

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