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ZINE(写真集)をつくった

ZINEを作りました。
ここ2、3年撮りためた写真のなかで、東京を歩いて撮った写真を32枚掲載しています。
タイトルは「東京歩行」です。


 昨年、「近藤凌 散歩 写真展」という個展を開き、「近藤凌 散歩」というZINEを作ったのが初めてのZINEでしたが、そのときは「最初だからとにかく安さを重視しよう」とプリントパックでお手軽に作りました。それはそれで気軽に買ってもらえたかなと思うのですが、写真集としての出来を考えると、もっとできたかなと思う部分がありました。

 そしてひょんなことから今年11月に文学フリマに共同出店することになり、一部小説、一部写真の同人誌を制作する予定になったので、その同人誌の印刷の練習と試作も兼ねて自分のZINEを作ってみてもいいかも……などと誰への親切なのか言い訳なのかよくわからないことを考えながら試作データを作ってみたり、用紙を調べてみたりしてひとりでニヤニヤしていました。
 実現不可能な妄想はニヤニヤだけで済むのですが、突っ込んで考え具体性をおびた妄想はもはや計画を伴わない実行となり、気づいたときにはデータも完成、用紙も決定、あとは注文すれば完成してしまうという状態になっていました。

 誰の意見ももらわずにひとりで勝手に考えたものだし、しかも作ったところで11月まで発表する場所も売る場所もない状況。
「いま勢いあまって作るよりいろいろな人の意見を取り入れてより完成度を上げ、11月の文学フリマに照準を合わせればいいだろう」という私の正論はむなしく「出来上がったものを一刻も早く手に取って眺めてぇだろうが!」という私の暴論に一蹴される結果となりました。
 かくして注文。売れる見込みも値付けもわからないまま、悶々と1週間のお預けを耐えて納品の運びとなった次第です。

 というわけなので、作ったはいいけど11月の文学フリマまでは頒布することができません。
 買い手を募ってスマートレターで郵送というのもアリですが、いろいろと面倒なのでなるべく手間がかからないのがいいし、そこまでして買いたい人がいるとも思えない。そもそも文学フリマでも買ってくれる人がいるとは思えない……。
 とりあえずは、価格は1,000円にしようかと考えています。高いですかね? お釣りが出るよりはいいかなと。ポストカードとか付けるかも。
 作った先のことは考えると落ち込むので、とりあえずは出来上がったものを見てニヤニヤしたいと思います。



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