シオン ※詩

初詩集『これがわたしのふつうです』Amazonなどで発売中 / 現代詩手帳・詩と思想掲載 / 中原中也賞など /Kindleでミニ詩集『ep.』発売中 http://t.co/vj1cEIlYEg /

わすれもの

揺れる
踊る
赤い線

遠のく
白い光

遠くへ行って
遠くへ帰ってきた

ここがどこでも
もう関係ない

必要なものは
こんなにたくさん
いらない

#詩

空へ

老犬の丸いしっぽ
遠い線の先
吠えていた声は
きちんと
残っているかな

南へ向かう
線路の先
白内障の瞳に
なにがうつって
いるのかな

きっとまだいる
暑い夏を乗り越えて
またそこにいる

皮膚のできもの
おむつの片付け
犬臭いフローリング
もうすぐで秋だったよ

体温の高い
けむくじゃら
痴呆症のくせに
散歩は一人前
よく歩いた

海岸沿いに
白は映えた
瞳は白くなって
海まで
行けなくなっ

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カウンセリング行くことは変じゃないよ

わたしは二十代前半からメンタルクリニックに通っております。ネット上だと顔も見えないし(ネットリテラシーがないので一方的に顔晒してるけど)「行ってるよ!」と気軽に言えるんだけど、現実社会において、やっぱり、言えないのよね。これが。

ツイッターはリアル友人も結構見ているようなので(直接言われたことはあんまりないけど)リアル友人に知られることは、まぁいいやって感じなんだけど、友人と社会は、あまりにも違

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働けない人間の社会との接し方

以前書いた記事(新・解体するために)で『働くことで社会に還元する』云々を書きました。それについて最近はよく考えている。

社会に出てふつうに働くことが出来なさそうな私は一体全体どう還元していけるだろうか?頑張ってまた『おーえる』をやるのか?いやでも、たぶんできない。また同じことを繰り返す、そしたらどうすればいいのだろうか。とかとか。

有難いことに、わたしはなんだか詩が書けた。よい!と言ってくれ

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水平線

小さな体でテキーラを叫んでいたあの頃は夢だったのかと問われる。ニューエイジを気取ってトーキョーを闊歩していたあの頃は夢だったのかと問われる。

父も母も友人も忘れてビールを吐くまで飲んでいたら、歯が全部抜け落ちた。歯医者ではもう手の施しようがないらしい。食事をしなくてよくなるから、それならそれで、よっぽど楽だなあ。奢られるままにテキーラやカクテルを飲んでいたら乳房も溶けて跡形もなくなった。空いてい

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