見出し画像

私がポケカから離れた理由

今大流行中(?)のポケモンカードゲーム、通称ポケカ。

私は2021年にポケカを始め、プレイヤーとしてポケカを楽しんでいました(とはいっても全然強くはなかったのですが)。

でも最近、ポケカへの熱が冷めてしまいました。

これは単に飽きてしまった、という訳ではありません。

大きな理由としては

  • ポケカを取り巻く環境がここ数年で激変したこと

  • 私の性格とトレーディングカードゲームとの相性がよくなかった

この二つ。

その具体的な中身について言語化していこうと思います。

そもそも何でポケカはこうなったん?

ポケカをよく知らない人からすれば、今なぜこんなにもポケモンカードが社会現象になっているのかわからないと思います。

そして私がポケカを離れた理由は、ポケカブームの現状の説明なしには語れません。
だからまずポケカブームについての説明をしようと思います。

私が始めた頃からポケカブームの序章は始まっていたようで、当時(2021年5月)に発売された「イーブイヒーローズ」はなかなか手に入りませんでした。

このパックには、ポケモンの中でも人気が高いブイズ(イーブイとその進化系のポケモンたちの総称)がたくさん収録されていることもあり、とても人気が出ました。

ただ救いだったのは、「イーブイヒーローズ」にはプレイヤーが欲しがるような強いカードはあまり収録されていなかったこと。

その後しばらくは大きな動きはなかったのですが、2022年ごろから転売ヤーたちに目をつけられたポケカは、全然手に入らなくなります。

最初はパックから稀に出るレアカード(強いカードというわけではなくイラストが特別仕様のものなど)が高値で取引されていました。
そのためレアカードを引くためにたくさんパックを買う人が増えました。需要に対し供給が追いつかなくなったポケカは、パックがなかなか手に入らなくなりました。
今のポケカブームはこのような状態…だと思われるかもしれませんが、違うのです。もう一歩先を行っています。
ぶっちゃけこれだけだったらプレイヤーからするとそこまで困らないんです。

レアなカードを引くためにパックを買って開封する人は、プレイヤーが使いたい強い(けどレアではない)カードには興味がないため、カードショップにすぐ売ってしまいます。プレイヤーはそのカードを買えばいいので、困ることはないんです。たくさん売られれば値段も自ずと下がりますし。

しかし今は違います。
「パックを開けてもレアなカードを引けるとは限らない。それならもういっそ開けずに箱のままにしておいた方が価値が安定してつくのではないか?」
という考えが浸透してしまい、BOX(パックがたくさん入っているもの)を開ける人が少なくなってしまったのです。

そのため、(特にレアなわけでもないが)プレイヤーが欲しがる強いカードが市場に出回らなくなり、流通数が少ないからと値段が高くなってしまうのです。
ちなみに先ほど何故「パック」ではなく「BOX」と表現したのかというと

  • 1BOXにつき1枚は一定以上のレアカードが出る仕組みになっている(ごく稀に0枚だったり2枚だったりするが)ので同じパック数買うならBOX買いした方が確実にレアなカードが手に入る

  • パックはサーチ行為(重さを測ったり特殊な機械を使ってレアカードが入ってるかを調べること)をされる可能性があるため、未開封BOXかつシュリンク(薄いビニール)がついているものが重宝される

という仕組みがあるからです。

今までは純粋にパックやBOXを買って開封して対戦して楽しんでいた人たちも、BOXが開けないだけで数万円の価値がついてしまう(定価は5,500円)と知ってしまったら開けづらくなってしまいます。

レアなカードにそこまで興味がないプレイヤーも
そもそもパックが売ってないからパックを開けてプレイに使うカードを当てることもできず、
カードショップに行ってプレイ用のカードを買おうとしても売ってないorやたら高い
という影響を受けてしまうのです。

あとは単純にブームに乗っかって始めたプレイヤーが増えたので、プレイに使えるカードが高いかつ手に入りにくなっているのもあります。

ポケカ公式が需要を上回るかそれに近いぐらい生産すればいいんだけどね。それはしないのか難しいのかわからないけど、しない。

生産数が少ないから余計希少価値が上がって高騰するんだけどね。
高騰してもポケカが儲かってるわけではないけど。

新弾を出すペースが早すぎる

とにかく新しいカードが出るペースが早い。

新しいカードが出ると今まで強かったカードが相対的に弱くなったり、逆に今まで誰も使ってなかったカードが強くなったり。

カードゲームでは「現在使っている人が多い・大会で活躍することができるほど強いデッキ」のことを「環境」もしくは「環境デッキ」と言うのですが、
とにかく環境が変わるペースが早い。流行についていくのが大変。かといってそれを無視して勝つことはほぼ無理。
環境デッキを使わずに勝つこともできるかもしれないが、それは環境をよく知った上で環境デッキの弱点を見抜いたデッキを使うということになるので、もっと難易度高い。

確かにこれはポケカの面白いところの一つではありますが、あまりにも環境の変化が目まぐるしいとついていけなくなり「もういいや」ってなってしまう。

ポケカ公式に対して思うところが多い

昨今のポケカは明らかに需要>>>>>供給。
だから新弾を出す前に今売ってるやつをたくさん刷ればいいはずなのに、それをせずにどんどん新しい商品を出す。

公式がこの現状に対する対策をあんまりしない。
BOXの受注生産とかしてるけど、どこまで効果があるのか謎。
それも私が納得いかないことの一つ。

先述したBOXのシュリンクについてもそう。
ポケセンはBOXのシュリンクを外して売ってるんだけど(オンラインはついてる)、公式がこれをすることによって「シュリンクつきのBOXはレア」という風潮を植え付ける発端のような気がする。

この前出た151も初代のポケモン勢揃いで20代半ば~30代前半にはぶっ刺さるコンセプトですごくいいんだけど、マスターボールミラーというまた謎のレアリティ(レア度)のカードが増えたから混沌を極めている。

カードショップで肩身が狭い

私は女なんですが、とにかくトレカショップに入りづらい。

アウェー感すごいし、変に目立ってしまう。
大会で対戦した人から「この前〇〇(カードショップ)の大会も出てましたよね?」って言われることもよくあった(対戦したわけではないのでこちらは全く覚えてない)

あと変な人が一定数いる。
清潔感ない人、距離感バグってる人、でかい声で騒いでる人(インキャが仲間内でだけやたら声デカくなる、あの感じ)。治安がよろしくない。

気軽にプレイしてくれる友達がいないと楽しくない

カードゲームって対戦する相手がいてナンボなんだけど、一緒に対戦する友達を作りづらい。

私がコミュ障なのが悪いと言われればそれまでだけど。

ジムバトルっていう、カードショップで定期的に行われる小さい大会に出れば対戦自体はすることができる。
でも私のように知らない人と対戦するのは怖い・緊張するという人にとってはハードル高い。
上手くなるためには練習とか調整とかアドバイスしてもらうことが必要だけど、それを知らない人とするのは難しいものがある。

大会に出るのが怖い・緊張する
↓↑
上手くならないから余計大会に出づらい
の無限ループである。

カードゲーマーといえば陰キャなコミュ障が多いというイメージがあるかもしれないが、カードゲーマーなりのコミュニティがありそれに加われないとアウェイである。

私の場合、唯一気兼ねなくポケカしてた人(一緒に始めた人でもある)が遠いところに引っ越してしまった&お互い仕事が忙しくリモートで対戦するのも難しくなってしまったため、会った時にたまにする程度になってしまった。
気軽にできなくなったことが離れた要因の一つでもある。

レギュレーション

ポケカをプレイしたことない人にとっては理解できないと言われるポケカの仕組みの一つに「レギュレーション」がある。

簡単に言うと、発売から約3年経つとそのカードは大会で使えなくなってしまうのだ。たとえそれがいくら強いものだとしても。(稀に再録として復活することもある。その時は昔のカードが再び使用できるが、なにが再録されるかは公式のみぞ知る)

買ったカードが3年経つとほぼ無価値になるというのは、カードゲームをやったことない人からするとかなり衝撃的で意味がわからないことらしい。

「強い昔のカードが環境を蔓延っていると新規参入者が増えない」と言われればもっともらしい理由のように思えるが、結局は新しいカードが売れないと困るのだろう。ポケカも商売なので理解はできるが、よく考えれば恐ろしいシステムだと思う。

一応「エクストラレギュレーション」という「すべてのカードが使える」大会もあるが、これはこれで大昔のカードが強かったりする(そのほとんどは再録してない)上にカードプールが広すぎてスタンダードレギュレーション以上に知識が必要になる。まさに魔境。

だからちょっとお休み

ほぼポケカの高騰の話になってしまった気もするが、私がポケカを離れている理由は以上です。

今はガチ勢ではなくゆったりエンジョイ勢で緩く楽しもうと思う。

この記事が参加している募集

ポケモンへの愛を語る

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?