見出し画像

ずんだもんを巡る騒動の感想


この記事の要約(300文字ほど)

今回の記事は4500文字に及びました。
途中、榊政宗さんの記事をchatGPTで要約して掲載していますが
他者の記事を要約している私が、「自分自身の4500文字をすべて読め!」
…というのは酷かもしれません。

そんなわけで以下にこの記事のchatGPT要約を掲載いたします。
それで興味がある方はお読みいただければよいでしょう。

記事では、ずんだもんに関する榊正宗さんの声明と、それに対する感想が述べられています。

榊さんは、ずんだもんの原作者であり、自身が関わったプロジェクトである東北ずん子プロジェクトについて言及しました。彼は、ずんだもんが一部のユーザーによって誹謗中傷の対象にされており、その対応についても触れました。彼は今後、誹謗中傷を受けた場合にずんだもんの利用を禁止することを検討しています。

感想では、ずんだもんの二次創作が想定外の方向に進んだことについて言及され、オタク文化の重要性やクリエーターの役割についても考察されています。また、誹謗中傷に対する榊さんの対応や、二次創作の自由と責任についての意見が述べられています。

途中「ずんだもんが一部ユーザーから誹謗中傷を受けている」という
誤った要約がございますが、概ねその通りかなと思います。
全容は下記のとおりです。

はじめに

先日、数多くの動画で登場しファンから愛される
「ずんだもん」について、下記のような記事が公開されました。

記事制作者はずんだもんのキャラクターデザインに携われた
榊正宗さん(以下、榊さん)です。

この記事で書かれていた内容は考察以外のことにも触れられており
個人的にはクリエーターが必要な心構えを考えさせられる
大事な文章なのではないかと感じています。

今回はその内容を咀嚼しながら、個人的な感想を述べていきたい限りです。
※あくまで個人の感想であり想像部分もあり妄想部分もあります。

榊さんの記事の要約

さて、記事を要約するときバイアスがかかってしまっては
読者の皆様に余計な固定観念を植え付けてから
所見を述べることになってしまいます。
それを防ぐためにも、今回は榊さんの記事全文をchatGPTによって
要約してみることにいたしました。

東北ずん子プロジェクトの発案者である筆者は、ずんだもんの考案者であり、プロジェクトの立ち上げから関わってきた。しかし、女性化したずんだもんには関与しておらず、入院と闘病の期間中はプロジェクトの進行も停滞していた。

ずんだもんは、一部のユーザーによって犬の発情期や虐待を連想させるネットミームとして広まり、公式活動の停滞と共に問題が拡大した。筆者はそのような状況を喜んでおらず、自身の退社後にこの問題から距離を置いていた。

しかし、筆者がネット炎上と入院中に偽の情報が拡散され、一部のユーザーによって誹謗中傷が行われた。現在はうつ病がほぼ完治し、ツイッターアカウントを再開しているが、依然として心無い発言が続いている。

筆者は今後、ずんだもんを使った誹謗中傷があれば商業利用や新規コンテンツの作成を禁止することを宣言し、デマの拡散に終止符を打ちたいとしている。

感想

ずんだもんが想定とは違う盛り上がりになったことについて

記事にもあるように、榊さんはずんだもんが想像していた方向性ではなく
野獣先輩や猫ミームのような、ネットのオモチャと化して
世の中に広まっていったことを複雑な気持ちで見ています。

今回の記事には多く触れられておらず要約には現れませんでしたが、
もともとずんだもんの原点「東北ずん子プロジェクト」は
東日本大震災からの東北の復興を祈り二次創作の力で盛り上げるもの
です。

二次創作として思い浮かぶコンテンツ(というか文化)として
商標登録問題で話題となった「ゆっくり茶番劇」を
思いつく方もいらっしゃると思います。

ずんだもんも茶番劇も、今や多くの人に愛されていますが、
二次創作として一大文化になった経緯には大きな違いもあり、
原作に携わる方々の心情も大きく異なる部分があるでしょう。

今回の場合、二次創作が初めから許容されており
誰でも素材を作成し創作が可能になっている状態なので
今世の中に出回っている動画に関しては
基本的に存在して何ら問題になるものではないでしょう。

僕はどちらかといえば歌ってみたやボカロカバーなどを公開しているので
自分で一から作ったものを公開する機会は殆どありません。
これは一から作れるほどのスキルに達していない自覚が理由なので
仮に作ったものが流行るなら形はどうあれ手放しで喜ぶと思います。

これは仕事などをしていても思うのですが、
「この仕事やりきったぜ( ・´ー・`)どや」と思っていることなんかより
「突発休がなくて仕事に穴を開けない安心感🌟」が
面談で言われる上司受けの良いところだったりします。
体調を壊すことがまずないので確かに突如休みはしないですが
自分にとってはそれが普通なので初めはヽ(・ω・)/ズコーってなりました。

ただ、褒められていることには変わりないし何も理不尽なことではない。
自分が思っている事とは違う事でも褒められるのは全然嬉しいものだし、
そういう機会に人が喜ぶことってなんなのかも判るので、
形がどうあれ公開した物が伸びたりすれば嬉しいかなと思ったりします。
(※これはクリエーターが本職じゃないことも影響しているとは思います)

ただし、東北ずん子プロジェクトはもともと復興支援など
「目的」があるプロジェクトですので、
「何か思っている方向と違うような…🤔」と感じるのは
わかる気もしています。

恥ずかしいことに、東北ずん子とずんだもんを別認識していた僕は
こうした背景をよく存じ上げませんでした。
少し前までずんだもんをボイスロイドのイメキャラと認識していたので…
動画でよく登場するずんだもんが二次創作用に作られた素材であり
公式のイラストではないことも最近知りました。
※サムネイルずんだもんはずん子プロジェクト公式サイト掲載のものです。
 付け加えますが、無論二次創作のイラストも立派な創作です。

素材を利用し二次作成に利用しているクリエーターさんの中には
このもともとのプロジェクトを知らない方もいらっしゃるでしょう。
震災のときにまだ小さな子供だった方もいらっしゃるでしょうから
ピンとこないクリエーターが居ても不思議じゃないかもですし。

しかし、この機会に沢山のクリエーターさんが
この背景も含め知ることになったことでしょう。

二次創作動画の内容そのものでこの背景を取り上げるのもそうですが、
OPやEDで触れてみたり、概要欄にちょっとテンプレで載せておいたり
いろんな形で表現をできる手段を二次制作側は持っています。

仮に規約にないからとそうした表現をしなかったとしても
原作者が震災の復興に思いを馳せてこれだけ素晴らしい文化を作ったように
原作者に寄り添う気持ちをちょっとでももって制作に臨めば
素敵な動画ができあがるんじゃないかなと思います。

誹謗中傷とその対応について

文章の要約にもあるように、
榊さんはずんだもんを利用する二次創作者から
度重なる誹謗中傷を受けているとのことです。

誹謗中傷について書くときに毎回思うこととして
「誹謗中傷をする人ならもうこの時点でブラウザそっ閉じしているはず」
とも思っているので正直書くのはバカバカしいのですが
せっかく文字数制限もない空間なので書いてみることにしましょう。

発端としては、「榊さんが自らをずんだもんの原作者だと偽っている。」と
ちょっとググればわかるレベルのデマが拡散された
ことにあるそうです。
※今回ずん子プロジェクト公式の合同会社SSSの小田恭央さんからも、
 プロジェクトにおける榊さんの功績を称える投稿がございました。

個人的な所感ですが、デマを拡散する人の中にもデマとわかっていながらも
インプレッション稼ぎのためにやっている人がほとんどだと思っています。
そうした私利私欲のためのデマ拡散が人を傷つけるに至ることもあるので、
インプレッション稼ぎの為にやるにもネタは選んでほしい限りです。
それがわからないなら一生人望はないままでしょう。

…うん、やっぱ誹謗中傷する輩に書くことなどそんなにない←

さて、その誹謗中傷に対する榊さんの対応については、
今後一切のずんだもん利用を禁止する構えを辞さない」とあります。

これについては、ずんだもんアイコンを利用した誹謗中傷全般ではなく
榊さん自身への誹謗中傷(というよりは脅迫文)に関しては
毅然と対処する構えという内容になっています。

もとより、ずんだもんを利用した誹謗中傷の表現に関しては
現在も利用規約を管轄する合同会社SSSにより禁止されています。
よって、今回のように榊さんへの誹謗中傷があった場合、
根本的にこの規約に引っかかるわけなので、
そうした方々への利用禁止の処分がされていてもおかしくない内容です。
開示請求によって懲役なんて事例が発生してもおかしくないレベルですが
服役後に刑務所生活をずんだもんで表現するのも禁止するレベルで
処分を下してもいいくらいでしょう。
(※そうした手続きを踏むのが現実的かの議論は別です。)

今回、この利用規約の枠とは別に榊さん自身が声明を出した点には
自らの誹謗中傷を止めたいという気持ちももちろんありますが
ずんだもんの生みの親として、ずんだもんを自らの身代わりとし、
素性を晒さずに心無い言葉を投げかける人が増える事態は
看過できないという
ところにあると言えます。

無論、規約という部分でもそれを盛り込んだ規約にしているわけですが、
原作者に対しての誹謗中傷によって規約を踏みにじる行為が浸透し、
みんなで反旗を翻せば流石に全員を粛清するような行動に
公式が及ぶことはないだろうなどという風潮が広まってしまえば、
公式や原作者から実質的な権利を剥奪する暴挙と言っても過言ではない。

仮にそのようなことがまかり通ってしまえば、
このように二次創作を支援するプロジェクトなど生まれてくる事自体
なくなってしまう可能性だって危惧されるような事態になります。

榊さん自身も仰せのように、それだけ怒っているという表現にも近く
実際にそのようなことをするとは思わないし、
その事態は避けたいと付け足されています。
しかし、二次創作を支援するための創作物が
誹謗中傷を助長してしまうくらいなら
いっそのこと創作物の利用を全面禁止するという手も辞さない、
一つの文化を消滅させる可能性を持つほどに強力な手を打たざるを得ない、
それほどに誹謗中傷は重い過ちだ
と表現しているように思います。

これが出来るのは(もっとも出来ると表現したくない自分も居ますが)、
その創作の原点にある公式、原作者にほかならないので、
ある種、二次創作の発展以前に誹謗中傷を撲滅するための
一つの意思表示や、原作者なりの責任
のとり方という捉え方が出来ると、
個人的には感じています。
少なくとも原作者や公式への攻撃があるなどあってはならない、
明確に示せる範囲から対策ができればという思いもあり、
自身への過度な誹謗中傷を止めるという具体的なことから
明示したのではないかと感じています。

最後に

今後、ずんだもんという二次創作の世界を発展させていけるか否か、
一先ずは公式と原作者はそれぞれの立場から
ルールや見解を提示しています。
あとは二次創作に取り組むクリエーターがどのようにして
表現の自由の下に活動していくかにかかっている
ことだと思います。

表現の自由は、たとえ二次創作だとしても
誰にも左右されること無く表現したいものを表現する権利でもあり、
全てを自ら決断するだけに、自らに責任を伴う
ものでもあります。

すでにそれが出来る人だけが二次創作の世界に残れば
後の人たちからはその権利を剥奪すれば良い。

そういう世界になってほしくない、
誰でも楽しく創作に望める環境であってほしいというのは、
僕も含め、多くのクリエーターの願い
でもあります。


時に、創作したものそのものが
誰かの心を傷つける事だってあるかもしれない。

世界にはそうした心配を抱えてつつも、
勇気を振り絞って創作を続けている人も居るものと思っています。

誹謗中傷のように、胸が塞がる話題に嫌気が差す機会が増えるより、
こうしたクリエーターに勇気を与えるような話題が増えていってほしいと
個人的には思っています。

日本ではオタク(ヲタク)文化と呼ばれることも多かった
サブカルチャーというものが発展して久しくなりました。
トップクリエーターだけではなく、二次創作に身を置くクリエーターにも
世間の話題を動かす可能性を秘めていることは
二次創作で震災復興を盛り上げようというプロジェクトの存在を見ても
明らかになってきたと僕は感じています。

誰もが誰かの希望になりうる可能性がある世界、
そんな文化があることは素晴らしいと思います。

その可能性を膨らませていく。
そうした文化の一員でありたいと僕も思っています。

記事をご覧頂きまして、まことにありがとうございます。 「缶コーヒーの差し入れ」くらいの気持ちでサポートをしてくれされば とても励みになります。