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時砂の王 小川一水

読了

小川一水は今時珍しい?ハードなSFを書く人というイメージだけど
これもいかにもSFなSF
ふと思うに今の10代は「SF」という概念というか手触りはわかるのだろうか
現代はもはやSFを追い越しつつある今日だからなあ

時を遡りながら絶望的な戦いをし続ける、というシチュエーションが正にSF。これもうどうしようもないやんけ的絶望感の描写もなかなか素晴らしい。良い意味でも悪い意味でも大河ドラマ風なちょっと時代がかった感もあり。

しかし、時間移動系の話はなぜこうも人を(僕を)惹きつけるのだろうか。ふしぎ。構造が面白いんだろうか。

おすすめ度
★★★☆ 中学生とかにおすすめしたい

メカ度
★★★ 脳内でいかにメカ描写を再生できるかで面白さがかなり変わりそう。