今年のM-1は技巧派が光る!?M-1三回戦に目が離せない!
2022年も残すところ後2カ月。年の瀬の忙しさを感じている世間の皆様と時を同じくして、我々お笑いホリックも大変忙しい毎日がやってきています。というのも、M-1三回戦の動画が、公開され始めてしまったんですよ。
何を隠そう我々お笑いホリックは、お笑い賞レースで季節を感じております。R-1で春の訪れを、ABCお笑いぐらんぷりで夏の始まりを、KOCで秋から冬にうつろう物悲しさを感じております。桜や紅葉の様なイベントではなく、四季折々のわびさびを感じております。イカレていますね。
そんなKOC終わりの今。年末に行われるお笑い最大の大会、M-1グランプリに我々お笑いホリックはすでにワクワクが止まりません。今年はどの組が決勝に行くのか。どんな知らない面白い芸人が出てくるのか。期待に胸を膨らませ、残りの2カ月を予習復習に当てて、万全の態勢でM-1に臨むわけでございます。
そうして今もM-1三回戦の動画を貪るように見あさっている中で、「これは…!」という芸人が出てくるわけですよ。見取り図や金属バットのような、安定してやっぱり面白いと思える芸人から、「全く知らんかったのに、めっちゃ面白い!」と思える芸人まで、様々な芸人と出会う事ができるんです。
そこで本日は、M-1三回戦で出会った、面白い芸人を紹介したいと思います。
1.タチマチ
まず初めに紹介したのがタチマチでございます。彼らのこの三回戦のネタは、見て損はありません。空気感と間がバチッとハマって、めちゃくちゃ面白い漫才なんですよ。
ネタの題材は、野菜と果物の違いは何かを説明すると言った、そこまで目新しいものではありません。加えて突拍子も無いボケを入れる訳でも、ボケにも使えそうな突飛なワードツッコミをする訳でもありません。この漫才のすごいところは、ここなんです。いうなれば日常会話なのに、タチマチの二人が面白くしてしまってるんですよ。
こういう質問をしてくる奴って腹が立つ。こういう話し方する奴は癪に障ると言った、日常の小さな面白いポイントを、うまく拾い上げて漫才に昇華してるのがこのタチマチの漫才なんですよね。だから目新しさなんて関係なく、腹を抱えて笑ってしまう最高の漫才なんですよ。
個人的にこの漫才は、「最高に笑える日常会話」と言うのが一番しっくりくる漫才でございました。見たことない方は、是非一度見ていただきたいひとネタでございます。
2.例えば炎
二組目に紹介したいのが、例えば炎でございます。コンビニという、使い古された設定で、「まだこんなことができるんか!」と思わせてくれる、めちゃくちゃ面白いネタをしております。
このコンビ、この動画を見るまでしらなかったんですけど、とにかく流れが面白いんですよ。3回戦まで上がってきてますから、ひとつひとつのボケが面白いってのは言わずもがなです。そこに加えて、ネタのストーリーの意外性が、流れとして笑えるめちゃくちゃいいネタなんですよね。
調べてみると結成2年目で、去年の3月にNSCを卒業したばかりの、めちゃくちゃ若手のコンビでございました。今年は惜しくも3回戦で敗退してしまったようですが、なぜ落ちたかわからないくらい、めちゃくちゃいいネタでございます。
これからの活躍も期待できる二人を、今からチェックしてみてはいかがでしょうか。
3.どんちっち
私の今年一番の出会いは、間違いなくこのコンビです。どんちっちでございます
このコンビの漫才は一言、テクいんですよ。ひとつの話題が先に進むにつれどんどん掛かっていって、会話が進んでいくんですよ。その掛かる上手さと、いい意味での馬鹿らしさに笑いが止まらないんですよ。めちゃくちゃテクいのに、めちゃめちゃバカっぽいって言う、お笑いファンが一番興奮する、かしこ面白いネタなんですよ。
彼らの漫才は、新種の落語ともいえるテクい漫才でございます。皆さんもいち早くチェックして、一緒に笑ってみませんか。
今年のM-1は技巧派が光るか?
今年の通過コンビを見ていると、今日紹介したどんちっち、タチマチなど、テレビの出演が少ないコンビで通過した人が、技巧派が多いという印象を受けました。テレビでよく見るコンビは知名度も技術もありますのでその限りではありませんが、そうではない劇場が中心で勝ち上がっているコンビに、テクい漫才が多いなぁと感じる内容です。
今年のM-1ではどんなドラマが生まれるのか。技巧派が光ろうが、おバカが勝とうが、我々お笑いホリックは、年末のお笑いの一大イベントを楽しみにして過ごすのみでございます。
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