ぼくの人生は残り8年

手足口病はうつらなかったが、特に上の子は1歳すぎてからはしょっちゅう熱を出し、冬場は家族でインフルエンザをうつしあい、まあ4歳ぐらいまでは大変だった。

下の子は熱を出しても一晩寝たらけろっとしていて丈夫なので、その子によるのだろう。

それで、子育てってどれくらいの期間大変なんだろうと思うに、上の子の場合は小2ぐらいまでかな、そこからはびっくりするくらい自分で考えて行動できるようになったし、高学年になると会社の年の離れた後輩とさほど変わらない感覚になる。

ここから先は子育てというよりは一人の個人として向かい合う感じになっていくように思うので、いわゆる子育ては終わるような気もする。

少なくとも仕事中に発熱で保育園から呼び出されたり、そのまま熱が続いて出勤できなくなったり、PTAで平日に駆り出されたり、できるだけ泊まりの出張が入らないように四苦八苦したりすることは減るだろう。

まだ下の子が小さいので、そうなるまでにはかなり時間がかかるけど。

その頃、ぼくは50歳で、運よく窓際族でいられたらいいが、もしそうだとしても、ほとんど世の中に役立つことはなく、もはや人間としてはほぼ終わっている。

そう考えると、このウンチやオシッコや発熱やPTAや徹夜の資料作成にまみれたクソ忙しい毎日が、ぼくの人生で最後の、誰かから必要とされる期間なんだなあと思うと、なんだかさみしいし、はかないし、愛おしい。

人生に残された、大切な8年足らずを、文字通り懸命に生きよう。

必死に生きて、じゅうぶん満足して死んでやる。

ではdag.


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