ぼくが欲しいものは

今さらだし、きっとぺんぎん氏はご存知なのだと思うが、ワークショップやファシリテーションの草分け的存在である中野民生さんの書籍、その名も『ワークショップ―新しい学びと創造の場 (2001,岩波新書) 』を読んだ。
https://www.amazon.co.jp/dp/4004307104/ref=cm_sw_r_sms_awdb_c_8QYQCbJB6702G

めちゃくちゃ面白かった。

中野さんは長らく広告会社で勤めながらワークショップについて研鑽を積んでこられたそうで、彼は入社当時「ネクタイ菩薩」を目指したそうだ。

俗世の象徴のような広告業界に敢えて身を置きながら、世界の平和について考え続けてきて、そこで出会ったのがワークショップなのである。

だから、世界の平和や社会問題にぼくらはどう向き合っていくのかといことへの関心がしっかりと向けられている。

後半にビジネスでの応用についても触れられていてそれも非常に役立つのだが、ぼくは何より中野さんが提唱するワークショップの目指す世界の壮大さに心を打たれた。

要は、ワークショップは未来を創造する場なのである。

もちろんワークショップはその手段にすぎず、ワークショップばっかりやって実際の行動が伴わない「ワークショップ中毒」の危険性についても語られていることからもわかるように、氏もそれがいついかなるときも最良の方法とは考えていない。

だが、ぼくよりもずっと前に、広告会社の人間に身をやつし、未来の創造に想いを馳せ、未開の地を開拓してきたネクタイ菩薩の足跡をたどることができ、勇気がわいてきた。

いまなんとなく感じているのは、味方になってくれる人が少しでいいからほしいなあということで、つまりは今ぼくが感じている希望、期待、夢、危機感、問題意識、そういうものにちょっとでいいから興味を持ってくれる人の力を借りたい。

そういう意味でも、ぺんぎん氏とツープラトンファシリテーターをぜひ一緒にやりたいのである。



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