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ジェフのスタッツデータを勝手にグラフィック化してみた! 〜2023年:チーム編〜

どうも。ジェフサポーターのいぬきちです。
2023シーズンも「ジェフのスタッツデータを勝手にグラフィック化する」略して「勝手にスタグラ」という企画を実施しています!
選手編に続いてチーム編をお届けします。最後まで見ていただけると嬉しいですw

※スタッツデータのソースはFootball LABのデータを利用しています。
Football LAB様!今年もありがたく使わせていただきます!

公開済みの選手編の記事はこちら


はじめに

チーム編は、尹晶煥監督が率いた2022年のチームと比較して、2023年のチームがどのようなスタイルに変化したのかを見ていきたいと思います。
それではグラフィックを見ていきましょう!

1. 成績比較

まずはリーグ戦の成績比較です。
2023年の前半戦は中々勝ち星を掴めず苦しい時間を過ごしましたが、後半戦は打って変わって夏場に大型連勝するなどで勝点を伸ばした結果、2022年を超える成績を残しました。
2017年以来のプレーオフ進出も達成し、最後まで盛り上がったシーズンで終わってみれば非常に楽しめたシーズンだったと思います!

また、尹監督体制で最も勝点を得た2021年の勝点66よりも1ポイント多い成績を達成しているため、新人監督の小林監督としてはまずまずの監督業のスタートをきれたのではないかと思います。

データから2023年と2022年の大きな違いとして得点数・失点数の増加が挙げられます。特に得点数は2022年よりも17点も増えており、攻撃的なチームであったことがわかります。
ここにジェフ三唱というパフォーマンスが加わったことを考えると、数値の倍以上楽しめたのではないでしょうかw
正直リーグ終盤は、ジェフ三唱をやりたくてフクアリに参戦していたと言っても過言ではありませんw
いや〜近年で最高の発明でしょあれは!ファブさんに感謝ですね(・ω・)bグッ

2. 順位・勝点推移比較

こちらは、順位の推移と勝点の推移を比較したグラフィックになります。
順位推移を見ると前半戦はほとんど地獄だったことがわかります…

一方後半戦は大型連勝中に一気にプレーオフ権まで浮上し、最後まで維持した形になりました。
最終節に負けたのは勿体なかったですが、充実した後半戦を過ごしたお陰でジェフサポの表情が見る見る明るくなり、最後は15000人を超える観客数を記録しました。

とはいえ2023年も昇格ラインには一度も引っかからなかったシーズンだったので、2024年こそは開幕スタートダッシュを決めてほしいです!

3. ホーム&アウェイ成績比較

尹監督体制時はホームゲームの勝率が低くかったですが、2023年は57.1%と半数以上のホームゲームに勝利することができました!
その分アウェイゲームでは1/3しか勝利することができませんでした。この辺りは2024年に解消してほしいところです。
ちなみに2023年の私のフクアリ観戦数は7試合なのですが、2試合しか勝ち試合を見られていません…なんでや〜(^^;

得点数に関してはホームもアウェイもほぼ同じだったのでそこは盛り上がれたのではないでしょうかw(失点数はかなり差があるけど…)

4. 連勝&連敗記録比較

こちらは連勝と連敗の記録を比較したグラフィックになります。
尹監督体制時の3年間は、連勝回数よりも連敗回数の方が多く、連勝も連敗も長くは続かないといった傾向がありました。

一方2023年は、連敗回数は2回で前半戦のみ。連勝回数は4回で後半戦には7連勝も記録しました。
順位・勝点推移比較でも述べましたが、これだけの大型連勝があると順位の変動も大きくなりますね!

7連勝まで行くと「負ける気がしねー!おらー!」みたいな根拠のない自信が芽生えて楽しい楽しいw
仕事がある平日もノーストレスで過ごせていて身体も気持ちも軽かったことを覚えていますw

5. 勝利スタイル比較

こちらは勝利スタイルに関するデータをまとめたものです。
尹監督体制時と打って変わって支配率50%以上での勝利数が増加しました。また、先制して勝利した試合でも50%以上を記録した試合の方が多く、チームのスタイルが変わったことがわかります。

意外だった点はウノゼロ勝利数が2022年の倍だったことです。
確かに前半戦はウノゼロでしか勝てない印象でしたがこんなに多かったとは(^^;

結果的に尹監督体制では失敗した「支配率50%以上で主導権を握るサッカー」へのチャレンジは、小林監督によってある程度は達成された形になりましたね。
ただし、持たされて崩せない試合も結構あったので、2024年はそういった試合をものにできるようになってほしいです!

6. 敗戦スタイル比較

こちらは敗戦スタイルの比較です。
尹監督体制時と比較して、相手に先制されてから「ボールを持たされた」試合での敗戦数は2/3に減少しました。
ただし、勝利スタイルでも述べましたが崩せない試合も結構あったので改善したいところです。

逆に尹監督体制時より悪くなった点は逆転負けした試合が多かったことです。2022年は1度だけ(呉屋さんに決められた試合ですw)だったことを考えると先制してからの試合運びに課題があるのかなと感じます。
ただし、小林監督は最後まで点を取りに行く事を要求していると思うので、うまく時間を使うのではなく、点差を広げて圧倒的な勝利をあげる方向を目指してもらいたいです!

7. Chance Building攻撃値比較

ここからは攻撃に関連するデータのグラフィックになります。
まずはChance Buildingの攻撃値比較です。

このデータは尹監督体制時と比較して大きく変わりましたね!
特にシュート、チャンス構築率、ゴールは数値を大きく伸ばしており、攻撃的なスタイルを実現できていたことがわかります!

ただし、シュート成功率のみリーグ平均以下の値となっています。
特に前半戦はシュートも打てていてチャンスも作れていたのにゴールだけが奪えないという試合が多かったですね。
後半戦はある程度改善されましたが、この問題はプレーオフ初戦の結果にも繋がってしまっただけに解消したいところです…
ぜひ2024年の攻撃陣には得点力の個のクオリティを高めてもらいましょう!

8. 得点パターン比較

こちらは得点パターンを比較したグラフィックです。
2023年はすべてのパターンで得点することができましたね!
また、尹監督体制時と比べて「クロス」と「ショートパス」からの得点が増加しています。「セットプレー」からの得点も相変わらず得意で、まだまだ田口のキックが衰えていないことを表しています。
さらに直接で2得点した日高も加わり、セットプレーで左右から質の高いボールをあげられることはチームの武器になっていたと思います。

ちなみに2022年に取れなかった「ロングパス」からの得点は完全に小森のおかげでしょうw(出し手も素晴らしかったけどね)

9. チーム攻撃スタイル比較

こちらはチームの攻撃スタイルを指数で表したデータをグラフィックにしたものです。指数は攻撃の試行回数を素にした値になります。

尹監督体制と比較して、2023年は攻撃に関する数値が伸びたこともあり、どの項目も指数が伸びています。こういったデータからも攻撃的なスタイルに変化したことがわかりますね!

2023年は「中央攻撃」「右サイド攻撃」「ロングカウンター」「敵陣ポゼッション」あたりの指数が高いです。
特に「中央攻撃」に関しては指数もシュート到達率も大きく伸びており、中央攻撃が機能していたことがわかります。
その他の項目もシュート到達率が伸びており、2022年と比較してシュートまで持っていく形を作れるようになったといえますね!

サイド攻撃も強みになっているジェフとしては、2024年はサイド攻撃からのシュート到達率を伸ばしたいところです。

10. 攻撃指標比較

こちらは攻撃に関する指標をまとめたグラフィックになります。
「攻撃エリア比較」はチームの攻撃回数、30mライン進入回数、ペナルティエリア進入回数を組み合わせて作成しています。

尹監督体制と比較して2023年は、すべての項目で数値を伸ばすことができました!
特にPK取得数は2倍近く伸びています!ペナルティエリアへの進入数と進入率が伸びた結果ですが、そこまで進入できる形ができていたことがわかります。

また、30mラインへの進入数と進入率に関しては大きく数値を伸ばしており、高い位置からプレスをかけ、前へ前へと前進するスタイルに変わったことがよくわかる結果になりました!
2024年も数値を伸ばして、さらに攻撃的で見ていてワクワクするようなサッカーを見せてほしいです!

11. ポゼッション比較

攻撃系データの最後はポゼッション比較になります。
尹監督体制の3年目には「支配率50%以上で主導権を握るサッカー」にチャレンジして失敗したわけですが、2023年はどうだったのか…
小林監督が支配率にこだわっていたかはわかりませんが、「主導権を握る」という部分は目指していたと思うので一応評価してみたいと思います。

結論としては、平均支配率52.8%を記録し、尹監督体制では実現できなかった「支配率50%以上で主導権を握るサッカー」を達成することができました。また、ポゼッションに関わるすべての項目で数値を伸ばしています。

「支配率50%以上で主導権を握るサッカー」となると先制点を取った後もボールを保持する必要がありますが、先制した試合で支配率50%以上を記録した試合が2022年の4試合から13試合に増えており、先制してもボールを持たせず保持して主導権を握る、次の得点を狙いにいくスタイルであったことがわかります。

ただし、主導権を握っているかどうかを評価する指標は支配率だけだとは思っていません。
実際に保持しても崩せずに逆に裏を取られて失点した試合もありました。
とはいえ、最後まで点を取りに行こうとするスタイル自体は、見ている人をワクワクさせることに間違いありません(ヒヤヒヤすることもありますがw)。
2024年もこのような姿勢は崩さず、観客を楽しませてほしいですね!

12. Chance Building守備値比較

ここからは守備に関連するデータのグラフィックになります。
まずはChance Buildingの守備値比較です。

守備的なスタイルだった尹監督体制と打って変わって、2023年は攻撃的なスタイルだったこともあり、守備値に関しては課題が見られる結果となりました。
特に「被シュート」や「被チャンス構築率」でよい数値を残したことに反して「被ゴール」や「被シュート成功率」ではリーグ平均以下の数値となっています。

高い位置からのプレスが機能した試合も多かったですが、そこを掻い潜られてシュートまで持っていかれると失点する確率が高いというリスクが今のスタイルにあることがわかります。
小林監督からは、そこでの勝負に負けないことを口酸っぱく言われていたと思います。
数値を見る限りまだまだそこのクオリティをあげる必要があるためチーム全体で高めあってほしいです。

13. 失点パターン比較

こちらは失点パターンのグラフィックになります。
尹監督体制と比較して、「PK」「ショートパスから」「ドリブルから」あたりの失点率が増えています。
そもそも失点数自体も増えてしまったのでその点は改善したいところです。

良かった点としては「クロスから」の失点率が大きく改善しています。
球際の強度や切り替えの速さに強みを持ったチームだったため、危ないエリアやタイミングで相手にクロスを上げさせないことができていたのだと思います。
失点数を減らすためにも最後まで集中して強度を保てるように体力面を強化してほしいです。

14. 守備指標比較

こちらは守備に関する指標をまとめたグラフィックになります。
小林監督体制のチームは、守備ラインが高く前線から積極的にプレスをかけるアグレッシブなスタイルでしたが、それを表す数値として「タックル数」はリーグ3位、「インターセプト数」はリーグ1位を記録しています!
また、「オフサイド取得数」も2022年より増加しており、目指したスタイルを表現することができていたといえます。

一方、守備エリアについては、自陣30mラインへの進入は抑えられたが、ペナルティエリアへの進入は増加してしまいました。その影響か2022年よりも「被PK数」が4も増えています。
この結果はラインが高いこと、前線からのプレスをかわされると守備陣の個のクオリティで抑えないといけない状況になることが影響したと考えます。

守備陣は難しい状況によく対応していたと思いますが、90分通して前線からプレスをかけることも容易ではないため、どうしても個のクオリティで防がないと行けない場面は2024年も発生すると思います。
それでも少しでも改善できるよう、チーム全体で体力面と個のクオリティを磨いてシーズンに臨んでほしいです。

15. Chance Building Point比較

チームスタッツのトリを飾るのは毎度お馴染みのCBP値のレーダーチャートグラフィックになります。
2023年は、守備値以外のポイントを伸ばすことができました!
特に攻撃に関する数値はどれも大きく伸ばしています!このデータを見るだけでも攻撃的でワクワクするスタイルを実現できていたことがわかりますね!
2024年は各項目をどこまで伸ばすことができるのか楽しみですね!

まとめ

チーム編のスタッツをまとめましたが、データを見ると小林監督が目指した攻撃的なスタイルを表現できていたことがわかります!
難しいJ2リーグで尚且つ初の監督業でありながら、1年でここまでのチームを作りあげたことは称賛に値します!

その辺が影響してかオフの補強でも昨年J2で活躍した選手を獲得することができましたし、間違いなく上昇気流に乗れていることを感じます。
だからこそ油断せず、スタートダッシュができるようしっかり準備して臨んでほしいですね!
とにかく2024年のチームがどんな成長を遂げるのか今から楽しみで仕方ありません!

今年の「勝手にスタグラ」企画はこれで終了となります。
選手編のアップから結局ダラダラして遅くなってしまいましたが、何とかに終わらせることができてホッとしています。今年も仕事よりがんばったよw
それでは最後までお付き合いいただきありがとうございました!
皆さんのジェフユナイテッドライフに幸あれ!

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