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サイコロきっぷで餘部・城崎

お得すぎるJR西日本の旅ガチャ「サイコロきっぷ」。私も当然引きました。そして出た旅先は餘部。餘部って余部鉄橋の餘部? 昔電車が落ちたしか知識がなくてどこにあるかも知らない。しかしこれこそガチャの真骨頂。自分で計画していたら選択肢に入ってこない場所に行ける楽しみ
雨続きで計画が立てられないなか3連休だーとチケットを取ったら台風14号が日本縦断との予報。それなら途中下車可能な城崎温泉で台風が過ぎるまでのんびり、ではなく台風が来る前に周れるとこ全部周ってやんよ精神で行ってきました。

1日目:新大阪→城崎温泉→玄武洞(昼)→餘部→玄武洞(夜)→豊岡
2日目:豊岡→かぶと山→台風到来前に帰阪

玄武洞ライトアップされていたのは超ラッキー

玄武洞:昼

国の天然記念物 玄武洞。調べれば調べるほどやばい。マグマが冷えてできた火山岩のうちで最も有名といえる玄武岩の命名由来はこの玄武洞から。そして世界で初めて地磁気逆転が発見された場所。ぱっと画像検索しただけでも柱状節理が凄いしこれは行くしかない。
しかしこの玄武洞、アクセスがなかなか困難。その理由は玄武洞公園と電車の止まる玄武洞駅が川向かいとなっており、その間は予約しての渡し船しかないから。通常期には玄武洞公園行きのバスすらありません。
となると頼りになるのはレンタサイクル。自転車だと城崎温泉観光協会から15分弱。遠方からだと基本料金がタダになって時間内返却で無料でした。

円山川を臨むミュージアム
水墨画ではなく自然の石なのが凄い
暗闇で発光する岩石
ヽ(・∀・ )ノウンコー

但馬の成り立ちや様々な岩石、化石をミュージアムで勉強した後はいよいよ玄武洞公園へ。現地に行くとスケール感がやばい。これはもう絶対に自分の目で確かめてみて欲しい。伊達に天然記念物やってないです。
そして9月中は玄武洞・青竜洞がライトアップされるとの掲示があちこちに。ただでさえやばい天然記念物がライトアップって行くしかないでしょうと夜にもう一度来ることを決意。まずは城崎に戻って餘部へ向かいます。

大迫力の玄武洞
この洞窟は採石の跡だとか
柱状節理が美しい青竜洞
間近で見れる白虎洞
是非ともリアルで見ていただきたい

余部鉄橋

1970年に完成した余部鉄橋。山の間を繋ぐように地上40mの橋が架かる様を見れば、山陰線建設における最大の難所だったことが良く分かります。強風にあおられた列車が下の民家に転落する大惨事を契機として現在のコンクリート橋に架け替えられたものの、当時の鉄橋は土木遺産として保存され、「空の駅」として生まれ変わりました。

鉄橋時代の線路と現在のホーム(右側)
餘部駅を見渡す定番撮影スポット
保存された鉄橋と空の駅へと通じるエレベーター「クリスタルタワー

訪れた日は3連休とサイコロきっぷ効果で電車も満員大盛況。「豊岡演劇祭2022」の開催期間だったため餘部駅の演者の人は超ハイペースで寸劇をループすることになってめちゃくちゃ大変そう&毎回手を抜かず全力投球は素晴らしい役者魂です。

足跡に乗るとスタート、ここでは犯人が警官に自白し始める寸劇でした
こちらは犯人役とそれを追いかける警官役

そもそも余部鉄橋なのになぜ餘部駅かというと姫新線の余部駅(よべえき)と区別するためだとか。同じ兵庫県内でややこしいってことでしょうか。
風情があるのはやっぱり昔の鉄橋だよねーとか思ってたんですけど道の駅で放映されていた建設ドキュメントを見てそんな思いは吹き飛びました。いや、とんでもない難工事ですよこれ。工事にかかわった方は末代まで誇っていい。こういう歴史を知れただけでも来てよかった。

一心不乱に草を食べる駅長カメのそらちゃん
過去にも現在にもドラマのある橋

玄武洞:夜

さて、今回メインの玄武洞ライトアップ。最高でした。ただでさえ圧倒される柱状節理がライトアップにより幻想感ましまし。現地でしか味わえない迫力です。公園としてしっかり整備されたこともあり、今後もこういうイベントが定期的に開催されることを期待。タイミングを合わせてぜひとも行ってみてください。

玄武洞採掘坑の怪しさ
青竜洞の直線的迫力

かぶと山(小天橋)

最後はガラッと場所を変えて小天橋を見渡すかぶと山。城崎温泉から自転車で周れそうなところを探して見つけた場所です。実際には台風が来ていたので京都丹後鉄道の始発に飛び乗って向かう強行軍となりました。
豊岡発の宮豊線。始発時間だと自動券売機が閉じていてどうしたらいいんだ?と迷っていたら運転手さんが車内で払う形式ですよと声をかけてくれました。親切。

かぶと山駅からえんやこらと30分ほど歩くと展望台へ到着。早朝なので誰ともすれ違うことなく山頂も当然のごとく無人。
展望台から日本海側を眺めると、海を隔てる砂州が薄くてそこに家があることにとても不思議な感覚を得られます。ここは本家天橋立よりも面白ポイントかも。天橋立ビューランドは砂州を縦方向に眺めるのに対して真横から眺めるのも異なる点。城崎温泉に行くなら少し足を伸ばしてかぶと山までくるのはかなりのおススメです。

海と海の間にある家

かぶと山行って良かったなーと思ったのは展望台からの景色だけでなく京都丹後鉄道に乗れたこと。2両ほどしかなく運転手さんのワンマン。もちろん単線というローカルでありつつクロスシートやボックス席という落ち着く内装。車窓からの眺めも良くておにぎり片手に旅したくなる雰囲気満載
それにしても車内の写真撮ってないのは大失敗。今度来たときはこれに乗って舞鶴まで行ってみたいですね。

まとめ

やっぱりガチャは最高ですね。日本海側は馴染みがなかったので行動範囲が広がった気がします。行き先がどうなるか分からない切符販売は今後も定期的にやってほしい。
ちなみに2回目のサイコロを振ったらまた餘部が出ました。流石に短期間に2連発はどうなのかというところなので博多に変更。丁度10/8からロマンシング佐賀2022開始なので初の佐賀県行ってきます!

但馬ではゾウが歩いていた
道の駅あまるべ

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