企業がジェンダーを“いじる”のはそろそろ終わりじゃないかな

私の意見はタイトルの通りなのですが
ここ何年か、企業がジェンダーをいじる→炎上する→取り下げ
というニュースをよく見ます。

近いところだと、
ロフトのバレンタインの広告もそうだし
トヨタのやっぱり運転は苦手ですか?もそう

いじりなんですよね。

わかりやすい女性蔑視、男性蔑視の場合は世間も「あれはないだろう」となることもありますが、いじりの場合は「いや、そんなことに目くじら立てなくても」という意見の方が多いなーとネットやテレビなど様々な意見を見てて思います。

一件だけ取り上げて考えると、このちょっとしたいじりくらい良いじゃないか?と思うのもわかります。

でも、いじりっていじめやハラスメントにつながる可能性がある。
学校でのいじめもそうです。コミュニケーション操作系のいじめの始まりはいじりであることはよくあることです。

いじめられっこを守るには環境を整えること、それでも生まれてしまうものには事態が悪化する前に、まだ問題が小さいうちに解決することが大切です。

ハラスメントもそうです。
職場の飲み会で、独身キャラや女子力ないキャラ、童貞キャラ、非モテキャラを周りから付けられてしまう
もしくは周りの圧から逃げようと自ら自虐キャラ付けして自分を守ろうとしてしまう

こういった先に「あいつなら言っても大丈夫だろう」が生まれ、エスカレート。
悪気なくハラスメントする人と、ハラスメントに苦しむ人が生まれる。
(それ以前のケースもいっぱいありますが)

いじりについては難しいです。
中には相手を褒めるのが照れくさいからいじりの体で褒める、みたいなことをする人もいますし、今この人をここでいじった方が助け舟になるかな?と思ってすることもあるからです。
私もしたことがありますし、なんならこういう理由でもなくただなんとなく人をいじったこともある。(これもまた反省しなければいけない)

でも、いじりはエスカレートしやすいものです。
様々な調査で(のちに参考文献記載します)いじめは長く続けていると、発生頻度が高いとどんどんエスカレートすることがわかります。

その、いじめの一番最初がいじりであること。
いじられキャラとされて、そこからいじめに発展してしまうこと。

いじめてる側は
ただのいじりだった
という認識で、
いじめられている側は
いじめられてとても辛かった
という認識を持っている。
この認識のズレをいじめ問題があるたびよく聞きますが、私たちはいじりについてはいじる側といじられる側に認識のズレが生まれることを知っておかなきゃいけないんですよね。

これは流石にいじめの範疇じゃないだろ
と思ってるいじりも実は相手が傷ついていることが多々ある
相手に傷ついてる?って聞いてもそこで傷ついてるなんて言ったら関係性や空気を壊してしまうとなかなか言えるものでもないと思います、そこもいじりのタチの悪いところです。

私も実際友人がそれで傷ついている姿を見てやっと考えを改めるに至ったのですが。

(職場の飲み会ではいじりをやめるってルールができるだけで自覚のないハラスメントなどはそこそこ減るのかなとも思います)

さて、話を戻します。
企業がジェンダーをいじる、これはもう終わりだなあと思ってます。

広告もコミュニケーションです。
いじりという危険性をはらむ手法
それを今実際たくさんの人がそれを理由に苦しんでいるジェンダーに当てはめる。

企業がわざわざやることじゃないと思うんです
そこから発信されるメッセージは客にネガティブな印象を与える

今、苦しんでいる人がいて、シャレにならないジェンダーいじめもある。
例えば

男性は
男は弱音を吐くなと言われる、鬱になった人の自殺率が高いのは男性なのはそれも一因かと思う
収入関係なく女性に奢らなきゃいけない風潮がまだあり、
結婚して妻子供を養わねばいけない圧がある
子育てしたくても育休を取りにくい
専業主夫はヒモと言われる

女性は
結婚して子どもを産めと言われ
政治家や役職者になることが難しく
平均賃金も男性に比べてぐっと低く
産後働きたくても保育園が見つからなかったり時短だったりで仕事を諦めざるを得ない状況があり
共働きでも家事育児は女性が担うという圧がある

たまたま生まれた性で、個性は無視されたこの辛い状況がある
自分は差別していないと思いつつ無意識にバイアスがかかっているのが人間なので、私は差別してないから、そんなのないから、では終わらないのがこれらの問題。
こういったことをなくすために賢い人たちが様々なアプローチを考えてくれている。

行動経済学者のイリスボネット教授はジェンダーの不平等は緩和できると話している。

そういった現状を踏まえて、
企業によるジェンダーいじりは終わりなんじゃないかな、って思うのでした

マスコミも然り、今後もちゃんと考えないといけない問題だと思うのです。

そんなわけでやめていきませんか。

私もいじりのコミュニケーションを一度やめてみようと考えています。たぶんやめてもそんなに困らない気がしてます。いじらなくても友達と楽しくやっていけそうな気がしてます。友達が傷つく可能性が減るならそんないい事ないです。

広告を作る人たちにこの一意見届いてくれると嬉しいな、と思います

参考にした本

上司のいじりが許せない
中野円佳
いじめを生む教室
荻上チキ
さよなら!ハラスメント
小島慶子
問題だらけの女性たち
ジャッキーフレミング

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犬山紙子

コメント1件

テレビで、トヨタの「やっぱり~」のアンケートの件が取り上げられていたのですが、タレントさんたちが「気にしすぎ」みたいなことを言っていて、違和感がありました。「気にしすぎ」と思う人もいるのかもしれないですが、そう言われることで傷ついた人が声をあげられなくなるような気がします。
広告は、人を不快にさせたり、傷つけるべきものではなく、心を豊かにさせるものであってほしいです。
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