ワールドトリガーはいいぞ。プレゼンします


ワールドトリガー再開のニュースが嬉しい読者の一人です。

やったー!

漫画の好き具合にランキングをつけるのはできない派ですが(みんな違う良さがある!決められない!)、ハマっている具合でいうと確実に1位。考察を語り合いたくて友人に全巻買って送りつけるほどハマった。

1つのバトルをとっても要素が多重になっていて、様々な視点で読み返せる、その上わかりやすい。少年漫画ですが大人こそハマる漫画だと思ってます。

しかし2016年に作者の葦原先生の体調不良により休載。そこから本当にずーっとずーっと先生の健康を祈りつつも物語の続きを読む日を夢見ていたので、今夢が叶ってしまいどうしていいかわからない状態です。

どうしていいかわからないって言ってても埒があかないのでまだ読んだことない方に向けてプレゼンします。

解釈は人それぞれなのであくまで私目線として読んでもらえれば幸い。

またネタバレしない程度に主に設定を使って書きます。

⭐️まず、ストーリー

少年の成長物語をベースにした、戦争と多様性の物語だと考えています。

主人公は4人いて、
修、チカ、迅

そして他の星からやってきた「近界民(ネイバー)」遊真。

この「ネイバー」は地球に侵攻しては被害を与え、人を拐うことがあるので地球人からすると「敵」なわけです。そして地球に侵攻してくるネイバーを排除するのが「ボーダー」と呼ばれる部隊であります。

が、地球以外の星の人全てがネイバーと呼ばれるので、全てのネイバーが地球に攻撃をするわけでもなく、被害を与えない人もいるし友好的な人もいるわけですね。

この遊真も地球に来て「ネイバーだから」という理由で恐れ、攻撃をされたりします。

まあ、そりゃそうです。「ネイバー」により家族を殺されたり家を壊されたりする人々もいますから「ネイバーは全て排除」という考え方を持つ人もいるのです。未知なる人を拒むか、リスクをとって迎え入れるかなどという問題は現実世界にも、すぐそばにもある話です。

でも、中には「ネイバーにも良いやつがいるから仲良くしようぜ」派の人もいたりします。ボーダーもネイバーへのスタンスで派閥が別れているんですね。そしてそのスタンスの差はトラウマだったり知見の広さだったり、知識の深さで生まれてくるものだったりします。

このあたり、実際の戦争をよく見て作者の方が作品に昇華しているなあと思うのです。敵だ!ぶっ潰す!という単純な話じゃない、それぞれに事情と正義がある。

戦争の描き方で言うと、勝利条件が「敵をぶっ潰したら勝ち!」だけではないところもリアルです。

「この状況だと、どんな風に勝つ(撤退、撤退させる)のが次に繋がるのか」と常にその後を意識しながら戦っており、その方法もエピソードを読み終えた後に「見事」と唸りたくなるものばかりです。

また、紛争地帯で幼い頃から暮らした遊真と平和に暮らしてきた修の考え方の違いもセリフの端々に感じ取られます。

大人数に遊真が囲まれた時、修は「よってたかって卑怯な!」と言うわけですが遊真は淡々と「数は喧嘩の基本でしょ?」とあたりまえじゃんって不思議そうな顔をする。こういうなんでもない一コマが育った環境の違いを如実に表現しているんですね。またそれが悲しい。

ワートリは対人戦が始まる3巻からがおもしろいとよく言われますが、実は1巻からどう考えても面白い匂いしか漂わないのです。

こういった練りに練られた設定の中で少年修(めっちゃ弱い、でも頭は使う。弱いけど思考停止してない、だから成長できる)が成長していくわけで、おもしろくないわけがないのです

⭐️バトル

何と言ってもワートリの魅力は対人戦です。

攻撃手、銃手、狙撃手のポジションがあり、基本3人(別にポジションは3種類全ていなければいけないわけじゃない)+戦局を伝えるオペレーターという4人チームで行動しています。(2人チームや5人チームもいたりします、これはリーダーが隊員を把握できて的確な指示をできる、戦力が最大になる数にそれぞれのチームが設定しています)

このバトルがとにかく頭脳戦です。地形、天候、陣形、連携、戦略(相手チームのリーダーの戦略までちゃんと考えながら戦略を練る)多分ワートリ読むとスプラトゥーンうまくなるんじゃないでしょうか。

戦略会議のシーンもきちんと描かれるのですが、これも話し合いをする上で参考になるポイントが多いです。(戦略でいうと特に東隊、ランク戦にはいませんが風間隊の作戦もいつもすごい)ワートリを読むと後輩の育て方なんかもうまくなるんじゃないでしょうか、、、と言ってみたりして。

で、このチーム同士でランク戦というのをやります。
え、ボーダー内部で戦ったら戦力かけるんでは?と思うかもしれませんが、トリオン体という体で戦うので怪我などは一切なし。
トリオン体が戦闘不能になるとベイルアウトして、安全な場所の生身に戻るわけです。

トリオン体なので、しなばもろとも、自分の腕を犠牲にするなど戦い方が広がるのも素晴らしい。

更にランク戦のおもしろさの一つに、関係ないチームの人がその戦闘の解説をするというものがあります。それぞれの戦略を解説したり、どこがポイントで戦局が動いたとか、どこが良くて悪手だったとか。

この解説があることで、読者にバトルのおもしろさをわかりやすく、そして深みのあるおもしろさを与える仕組みになっているんですね。

この、普段ランク戦で戦ってる人たちが集結し、きたるネイバーの侵攻を阻止をするため共闘するのがまたアツいです。

また、覚醒して強くなった!とか(それに制約が伴うとかだと楽しいけど)、思いの強さで勝つ!みたいなことではないのも個人的には好きなポイントです。

作中私の好きなセリフがありまして

「気持ちの強さは関係ないでしょ。勝負を決めるおは戦力・戦術あとは運だ。

気合いでどうこうなるのは実力が相当近い時だけだ」

「気持ちの強さで、勝ち負けが決まるって言っちまったらじゃあ負けた方の気持ちはショボかったのかって話になるだろ」

というもの。

ああ、この作者についていけるとさらに確信したセリフです。


⭐️作者がとにかくかしこい!!!

最後にアホみたいなことを書いてしまいましたが、そうとしか言えないんですよ。

かしこいから、読んでて先が読めないし、毎回「その手!?」って喜びがある。

その上わかりやすいので、私のプレゼンでなんか難しそうだなと思った人も大丈夫です。キャラクターもこれだけの大人数にこれだけの個性とストーリーと魅力を持たせることができるなあと感心しきり。神なのでは……。

特に主人公の一人、迅の抱えるもの、あまりにも辛すぎるサイドエフェクト、その上でのあの飄々とした態度にはグッときぱなしです。


てなわけでですね、ワートリ連載再開決定記念として、今100話無料で公開されてますので読むしかないですよね。

読んだら私と語りませんか?

そうしましょう。ツイッターでリプライ待ってますから!!!!

ワートリの話ししてくれる人もうかれこれずっと待ってるんですから。っていうか全巻買っちゃいましょ!元は十分とれますよ!!!!


そして葦原大介先生、どうかお体を大切にされつつ無理なされないよう。いつもいつも楽しい作品、ありがとうございます。





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犬山紙子

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