独歩と一二三にハマった理由


それは彼らが傷ついた大人だからだと思います。

急になんの話だと思われるかもしれませんが、ヒプノシスマイク の話です
今年の春あたりからヒプノシスマイク(12人のキャラがラップでバトルするというコンテンツ)を知り、曲を聴いてほぼ一発で魅了され今やヒプマイのない日々は想像できない感じです。

コミカライズや設定についてたくさんの意見が溢れているのも知っていますが、私は様々な意見、批評が活発にやり取りなされてほしいなーと思ってます。
ただ、それはヘイトであってほしくないし、ファンなんだからこうあるべきみたいな押し付けもなくなればいい。
私としてもこの愛するコンテンツが良い方良い方に向かってってほしいなと結構切実に願ってます。

一応私のスタンスは、フィクションは自由であるべき、しかしその影響力を柔軟に測りながら編集や運営サイドによるコントロールが必要だと思ってます。このコントロールやゾーニングってのは本当に難しい話で、その塩梅について私の中でも結論は出ていません。その時その時判断するしかないのかもしれません。今様々な立場の方の意見を読みながら考えている最中です。

漫画に影響されるほど人はバカじゃないというのは、むしろ漫画をバカにしてる発言で、私も漫画や小説や音楽には多大に影響を受けてます。
で、私はこれまで読んできた作品の多様性に救われてます。

王子様を待つ主人公もいれば、自らグイグイいく主人公もいるし、恋愛なんか興味ない主人公もいるし、犯罪者もいたし、全く共感できない反吐の出るような主人公もいました。
彼らが多様だからこそ、ああいうのは嫌だ、ああいうのは好きが産まれるし、自分みたいな変な奴も生きてて良いよね〜なんて思えたものです。

倫理的にヤバい作品も結構読んでますが、好きな作品もたくさんあります。

が、その救われた多様性とは裏腹に日本のジェンダーギャップ指数からも明白、女性蔑視的な作品が今現在多いという偏りもあるとも思っています。その〝偏り〟によるあんまよくない影響も受けていたのも事実です。

で、ここまで書いといてあれですがこのノートではその話ではなく、私がなぜここまで2次元のキャラクターにハマったか、中でも独歩と一二三にハマったのかを書こうかと思います。

あくまでも主語は「私の場合はこう」であり、ファンはみんなこうという趣旨ではないことを先にお伝えしておきます。

私にとって2次元のキャラクターとは傷つくことなく欲求をぶつけることのできる海のような存在です。私がどんな欲望を燃やしても誰も傷つけることはない、それが居心地がよく、私は2次元によくハマります。そして彼らには余白があり、その余白部分に思いっきり自己をぶつけるのです。そしてそれは全く虚しくありません。活き活きとする自分を感じます。日々の活力になっています。

単純にその魅力に魅了されているというのが前提ですが。

さてタイトルの独歩と一二三です。

まずヒプマイの世界観ですが女尊男卑の世界H歴になって3年目。
男は税金女の10倍払わなきゃいけないし政治も女性だけという世界です。
ちなみにH歴になる前は男尊女卑がかなり強そうな感じです。複雑!
なのでそこまで女尊男卑が徹底されてる感じはなく、上司が男だったりアシスタントが女だったりもする。徹底的な女尊男卑かというと、制度上はそうであれ、人の意識はそういうわけでもないという印象です。

で、
観音坂独歩というキャラクターはそんな世界の医療機器の営業マン29歳、社畜。
会社はかなりのブラックで上司によるパワハラもある。

そのせいか、彼は(たぶん)不眠症であり自分をいつだって不必要に責めてしまう、多分鬱と思われる症状があります。

それをチームメンバーの先生にカウンセリングしてもらっており(ただこのカウンセリングの描写はあまり鵜呑みにしないで欲しい。自分を責めてしまう人に、「また自分を責める悪い癖が出てるよ」とか「そういったネガティブな発想はやめなさい」と言う描写ががあるのですが、これはご法度です。本人は責めたくて責めてるんじゃないので、そう言われると、こんどは責めてしまう自分をさらに責めることになる、怒らず寄り添うこれ大事)彼のスピーカーを見る限り周りに薬が飛び散ってるので薬も処方されてるっぽいです。セロトニン出るといいね。

これがまず独歩君。

そして伊弉冉一二三。
彼は独歩の幼馴染で29歳。
過去女性にとても酷いことをされて以来、女性恐怖症に陥っています。
職業はホストです。女性恐怖症なのにホスト!?って感じですが、それは恐怖症を克服しようと荒療治としてホストになったという。
その結果もがき苦しむうちにスーツを着た瞬間から自分は自分じゃないと強制的に思い込み、ホストのスーツ着用時のみ自己暗示がかかって女の子が大丈夫になるようです。

ここからは私の憶測ですが彼が何故酷いことをした相手だけではなく、女性全般が怖くなってしまったのか。それを考えると彼のあった被害というのがシャレにならない類のものだと思われます。

こんな満身創痍な2人は同居してお互い支え合ってます。
外では独歩が一二三が起こすトラブルを解決したり、女性に怖がっているところから守ったり。家では一二三が料理をしたり掃除をしたりして生活を支えることで生きる気力も少ない独歩を守っている。

そして、チームリーダーの寂雷(35)はカウンセリングもできるドクターで彼らを暖かく見守っている。

29歳29歳35歳。私はこれまでこういったコンテンツで、彼らの年齢にあたるキャラクターは大体落ち着いた不惑の佇まいの大人の男、もしくは少年から見て理不尽なことをする相手として描かれることがとても多いなという印象がありました。

でも、彼らは傷つきもがいて支え合ってなんとか必死に生きていることが作品内では許されてます。実際、大人なんてそうなのです。
シャレにならない被害も、酷い会社に勤めることも、会社を辞めにくいことも、性別で差別されることも、鬱になることも、カウンセリングを受けることも、生きるために自己暗示を強くかけることも大人には沢山ある。

沢山の大事な人の顔が浮かぶのです。

応援したくなるじゃないですかそんなの。
あ、見た目がすっっごい好みというのも言わないとフェアじゃないので言っておきます。

そして、そういうキャラクターが登場し認められている作品というのは多様性の1つとしてとても大切なんだと思ってます。

彼らが頑張ってる姿はそのまま癒しだし、独歩のラップにはかなり強い言葉のシャウトが毎回入っており、それは勝手に私の気持ちも乗せてカタルシスまで感じる。

ちなみにヒプマイのメインキャラクターは12人。まだまだ魅力的なキャラクターが沢山いるのです。

そしてこういうこと書きましたがそんな背景なくとも単純に萌えて見て楽しい気持ちになれたらそれでもう意味はある。

そんなわけで、こんな魅力もありすよというノートです。

ヒプマイ、日々の活力をありがとう。
より良いコンテンツになることを願ってます。

https://twitter.com/inuningen/status/1075592704375967745?s=21

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犬山紙子

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