泡シャンプ

バズらない商品案内

割とユーザーの意見を無視しながらやっているBOKUMO.に新商品が加わります。オイルクレンジング、泡で出てくるシャンプー(洗顔料)、スキンローションの3点です。

本日は泡で出てくるシャンプーをご紹介したいと思います。



具体的な紹介に入る前に、今ぼくがメーカーとして悩んでいる事を少しだけお話しさせてください。




ぼくは元々トリマー(今も週5でトリマーですが・・・)で、ずっと普通のトリマーをやって死んでいくんだろうと思って生きていました。あるときトリマーとして勉強していく中で成分的に必要なシャンプーが市場にないことに気づきました。そこからちょっとずつメーカー的な事をすることになりました。




BOKUMO.を作っちゃったからね。




あのとき必要なシャンプーがあれば、BOKUMO.を作る事もなく一生を終えていたと思います。あのとき何をしても皮膚の良くならないあの子がいなければ、そして、あのとき助けてくれる人がいなければ、作れなかったシャンプーだったと思います。





今販売させて頂いているBOKUMO.シャンプーは売上は順調に伸びていますがめちゃくちゃ売れているか?と言われれば、まだほぼ売れていないに近いくらいです。




だけどぼくはそれでいいと思っています。




それは「まったく売れなくていい」ということではなくて、「売れてほしいけれどそれより大事な守りたいものがある」という事です。





最近よく「商品を作ったら売らなければいけない。売る努力をしないのは怠慢だ。」と色々な方に言われるようになりました。某西野さんの影響かもしれません。ぼくもそう思います。売らないのは怠慢だよね。




そのときのぼくのツイート。

・・・正直めっちゃ悩んだ。




だけどぼくは「商品を売る」ために「売り込む」事をしたいとは思いません。正確に言えば、BOKUMO.は「めちゃくちゃバズらせて売る」という方法が向いていない商品だと思っています。(個人的には、その方法が向いているのは脱脂力だとか、手触りだとか香りだとか、そういった表面上使ってすぐにわかるものがあるシャンプーなんだと考えています。)




それからこのような心理に・・・。




「(見境なく)売る」という事を最優先事項とすると、言い方は悪いですが、すごく下品(めっちゃ売れてる!とかこれはどんな子にでも大丈夫!とか極論を振り回すなど)にしたり、わざわざ真逆のような成分のシャンプーと比較対立させて煽ったり、今回だけ〇%オフ!とかお得感出して薄利多売をしたり、ありもしない効果効能をさもあるかのように謳ったり、半径〇メートル以内のお店には卸しませんとか条件をつけたり・・・。





それが悪いこととは言いません。「売る」をゴールとしたときの最適解がそのメーカーにとってはそうなんだと思います。





ですがぼくはそれを良しとしません。ぼくにとっては「売る」の意味は少し違っていて、「誰にでも使ってほしい」ということではなくて「きちんとした知識のもとに、過不足のない説明ができる全ての人に買って(売って)もらいたい」という事です。





上記ツイートで言われたこの言葉がずっと胸にひっかかっていました。

「わかんない奴が使って1番安全なもんだろーがよ!そんなプライドいらねーから痒い犬とか飼い主さん救えよ!もっと売り込め!」

・・・これはわかる。ほんとに。





その後ふだんお世話になっているトレーナーで歯科医師の先生にもアドバイス頂きだんだん答えが見えてきました。




BOKUMO.は通常のエンドユーザー(愛犬家、愛猫家)の方々にはとくに知識がなくてもご使用頂けるものとなっております。特に皮膚の弱い子をサロンではなく自宅でシャンプーをしているようなご家庭(いわゆるアマチュア)には是非使っていただきたいですし、できるだけ多くの方に買っていただきたいと思っています。




しかし、BOKUMO.で救われる層が「知識不足のトリマー(プロ)」であってはいけないのではないか。。。。。




つまり誤解を恐れずに言うと「中身はなんだかよくわからないけど使ってみよう」というスタンスのプロのトリマーさんには使ってほしくないという事です。




大事なことなのでもう一度言います。





「中身をわからずに施術をしているプロには使ってほしくありません」





そしてこの「プロ」とはトリマーだけではなく、動物看護士獣医師にしても同じことが言えます。シャンプーの成分を理解して処方している獣医師も少ない。看護師はもっと少ないと感じています。最近は獣医師からの問い合わせも増えておりますが基礎知識の欠如されている所には販売をお断りさせて頂いております。





これはメーカー都合ではなく、ユーザー都合。つまり飼い主様目線で一番大事にしないといけない所だと思っています。





例えば知らない美容師さんから中身がなんだかよくわからないけど良いらしいから使いなよって言われてシャンプーをもらったとして使いますか?





例えば卵アレルギーがあるのに「このクッキー卵入ってるかはわからないけどおいしいから買ってよ」って言われて買いますか?





もう少しサロンに寄せると小麦とトウモロコシのアレルギーがあるイヌに「何が入っているかわからないドッグフード」を提案しますか?





例えばこんな商品があったとします。




「あなたの愛犬の食事は大丈夫ですか?おいしい!健康!関節のためにグルコサミン配合!うちの子もこれ食べて健康になりました!」

ドッグフード  成分  不明  1Kg 2500円





通常ドッグフードではこのような事もないしプロでオススメする人は絶対にいないと思います。





ただこれがシャンプーだと平気で販売されているのが現状です。





通常の犬を飼われている飼い主様に問いたいと思います。




「何が入ってるのか分からないもの」を買いたいですか?




さらにその「何が入っているのかわからない」シャンプーを行きつけのサロンのトリマーさんにおすすめされたらどうしますか?もしくは自分の家の子には合わないであろうものをオススメされたらどう思いますか?



何も難しいことは言っていません。



全成分を把握したうえで、その子に合ったシャンプーを提案できるプロが増えてほしいと願っているだけです。それが別にBOKUMO.じゃなくたって構わない。



ただ「ある程度」説明のできるサロンさんに買ってもらいたい。その「ある程度」に満たない知識であれば扱ってもらいたくない。ハードルは非常に低く設定してあります。




ドッグフードで言えば「あっ、これ小麦入ってるね!アレルギーあるっぽいから違うのにしよっか!」この程度です。難しい事はひとつもありません。




メインの食材が「小麦なのかトウモロコシなのか牛なのか馬なのか」これがシャンプーになるととたんに把握できなくなっているのです。






現状BOKUMO.を手に取った人から製品改善のお声も伺うこともあります。




「いい匂いがいいから香料入れて。」

「汚れ落ちたらそれでええからもっと洗浄力あげて。」

「毛がもっとツルツルになるやつがいい。」

「成分とかわからないけど使いたいから売ってくれ。」

「商品の中身がいいのはわかったけどスペック低くていいからもっと安いやつ作って」




などの貴重なご意見をもらいましたが、全て無視させて頂いています。ご意見はありがたいのですが、BOKUMO.のコンセプトには当てはまりません。スペック低くて安くする事など容易にできますが、あなたのサロンでカット適当でいいから安くしてくれってお客様にいわれたらそれできますか?できるとしたらそれはもうプロではないとぼくは思います。




皮膚も被毛もその子が持って生まれた以上のものにはならない。ただシャンプーや食事でそれが損なわれているだけ。(感染症や内分泌疾患は除外)




スキンケアの理論から言えばシャンプーは「なるべく皮膚に負担をかけずに洗浄をする」というのが目的であり、決していい匂いにすることや殺菌をすることや保湿をすることや汚れをめちゃくちゃ落とす事ではありません。逆に洗浄力が弱すぎて落としたいものが落とせなくても意味をなさないのです。




BOKUMO.は皮膚第一主義。そんなシャンプーです。




ぼくの考えでは「どんなシャンプーでも合わない子は必ずいる」のですが今の所BOKUMO.が原因による皮膚の悪化報告がないため逆に少し不安になっています。かなりの頭数に使用されているはずなのですが今の所そういった報告がゼロです。誰かお近くにBOKUMO.で異常が出たという方がおられましたらぼくのところまでお知らせください。




良い報告も悪い報告も原因究明は次の開発への大事なデータとなります。皮膚の改善報告もお待ちしております。現在年間200件弱の皮膚よくなったよーって報告が寄せられています。いいことも、悪い事も、詳細を調べて行けば「その子」に何が合うのか、逆に合わないのかがわかってきます。




という事で長くなりましたがここから新商品案内です。ここまで読み込んでくれたトリマーさんなら、そこまで僕が解説する必要もないでしょう。(さあ・・・調べるのです・・・)




ご存知の方も多いとは思いますが、BOKUMO.のコンセプトとして全成分を隠すことがお客様へ最大の裏切りであるとの考えから、いくら全成分表記だとメーカーが言い張ったとしても何かを隠してもバレないし罰もない法律上「雑貨」としてではなく、法律上絶対に成分を隠せない製造ロットNo.付きの法律上「化粧品」としての発売をしております。(細かい事を言えば化粧品であっても原料のキャリーオーバー成分は隠せますがBOKUMO.では全て公開しております)




BOKUMO.フェイスフォーム

水、グリセリン、ペンチレングリコール、プロパンジオール、ラウリン酸ポリグリセリルー10、コカミドDEA、ラウリルヒドロキシスルタイン、ラウリルグルコシド、PCAオレイン酸グリセリル、ジヒドロキシプロピルアルギニンHCL、ハチミツ、セテアラミドエチルジエトニウムサクシノイル加水分解エンドウタンパク、ヘマトコッカスプルビアリスエキス、アスタキサンチン、グルコシルルチン、カンゾウ根エキス、加水分解シルク、クエン酸、オレイン酸ポリグリセリルー10、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ステアリン酸ポリグリセリルー10、リゾレシチン、トコフェロール、BG




これは現在販売させて頂いているBOKUMO.シャンプーを使う際に飼い主様が普段使いしやすいように泡で出てくるタイプに改良したもので、使用用途としては目に入っちゃう可能性のある顔回りや、お散歩に行ったあとに軽く足元を洗いたいときなどにご使用下さい。全身を洗って頂いても問題ございませんが、全身を洗う場合は現行のBOKUMO.シャンプーをご使用いただいたほうがコスパはいいかもしれません。




化粧品なのでもちろんヒトにも使用可能です。ヒトに使用する場合は洗顔としてご使用いただくと良いかと思います。頭洗っても身体を洗って頂いてもかまいませんがきっとすぐなくなります。




特徴としてメインの界面活性剤は分子量の大きいノニオン性。そして新たに加わったのは「ジヒドロキシプロピルアルギニンHCL」「グルコシルルチン」「ヘマトコッカス由来のアスタキサンチン」を採用致しました。(さあ・・・調べるのです・・・・)




ということで新商品案内第一弾!いかがでしたでしょうか?ちゃんとアピールできたかな・・・・。


 
 


 
 
新商品追加に伴い、新規取扱店様も同時に募集させて頂きます。「BOKUMO.シリーズを使いたい!」という方はまずはirodo:REのお取扱い登録をお願いいたします。



BOKUMO.のお取扱いには「口頭でのテスト」がございます。
理由としては「BOKUMO.」の置いてある店舗は「スキンケアの最低限の知識のあるお店だ」とご認識いただきたいためです。




科学に基づいた正しい知識が普及しますように


取材費や研究費に使わせて頂きます。おなかがすいたらぼくの晩ごはんがアップグレードします。