シャンプーの目的

今まで、シャンプーを選ぶ基準は
「トリミングをご利用のワンちゃんの殆どがトラブルが出ない事」
が一番だった。

でも、周りに皮膚炎の子が多くなり、投薬しても完治するケースを見る事はなく、むしろ薬漬けにされて最悪副作用で病気になるケースを嫌と言うほど見てきた。

今から数年前、何故?皮膚炎になるのか?を勉強すると、皮膚の上には常在菌がいるが何かの理由でバランスが崩れ痒みを伴うマラセチアなどが増えてしまう。マラセチアの食事は犬の体から出る皮脂。
ならば、餌である皮脂を洗い流す事が良いのではないか?と思い皮膚炎に良く効くという殺菌系のシャンプーを使ってみたりした。動物病院から出ているMシャンプーが良く効いていたが、やはり初めが良いだけでそのうち効かなくなる感じがあった。
飼い主さんからお聞きすると、多少赤みが出たり、また皮膚の弱い飼い主さんや犬が使うと皮が捲れたりするケースもあるようだった。

また、実際に皮脂を上手くコントロールしている飼い主さんに出会ったりした。コッカースパニエルのベティーちゃん亡くなる少し前までフルコート(コッカー特有のロングコート)を維持しているにも関わらず、いつも毛玉の一つもなく綺麗な被毛を保っている子だった。
お聞きすると、3日に一度のシャンプー、ドライヤー、保湿をしっかりとされていた。特に、動物病院で出しているようなシャンプーでは無く、犬用の刺激の少ないものを使用し、保湿はスクワラン。

そこで、私もあるシーズーの子で実践してみた。ピーターはもらわれっ子で皮膚炎が酷く投薬を何年も続けている子だった。
腹部はムーンフェイスと呼ばれる太鼓腹で、被毛はあるものの細く少な目で既に薬の副作用が出ているのでは?と言う感じだった。
その子を3日に一度シャンプーするとベタついた被毛はサラサラがキープされる。臭いも少ない。
この時は普通のシャンプーに、保湿は人間の入浴剤のキュレルを使用。

西洋医学の観点からすると過剰に増えてしまった菌を殺す(抗生物質の投与)、もしくは洗い流す事(殺菌効果のあるシャンプー)が皮膚炎の改善となるのだろうが、この場合、良い菌も悪い菌も関係なく殺してしまう。

まだ勉強不足だがシャンプー剤に使われている材料の中には体に良くないものも沢山入っていると聞く。

この例はつい最近なのだが、皮脂の分泌が多いコッカースパニエルのレオちゃんの飼い主様がとてもキレイに皮脂を洗いあげていることに気がつき、どんなシャンプーを使っているのか?をお聞きすると、「石鹸」というお返事を頂いた。
今まで、石鹸はアルカリで被毛にはあまり良くないと思っていたのだがレオちゃんの様子を見たら試さずにはいられなくなった。

柴犬で皮脂分泌の多い子に牛乳石鹸を使用してみた所、酷かった皮脂が嘘のように取れ、2週間ごとのシャンプーのご利用時には今までの酷いベタつきは一切なくなった。

ここでは触れないが、食事の面から勉強しても現代の「便利・簡単」を追求したものは現代人の病気を招いているのではないかと思っている。
シャンプーも同じく、「いい香り」や「キレイ」を求めるのは飼い主である人間の方。
犬はシャンプーして「いい香り」に包まれたい等とは思っていないと思う。
それよりも、痒みがあるならそれが無くなる方が犬にとっても心地が良いと思う。

今までのシャンプーで、皮脂が取り切れていない感じがあったのは事実だ。
シャンプーの目的が皮脂を洗い流す事ならば、それだけがきちんと出来る事が望ましいと思う。
「いい香り」や「キレイ」は後からついてくる程度で良いのかもしれない。
これからは、犬の体にとって本当に負担の少ないものを使いたいと思う。

シャンプーの見直しをしなければいけないと思い始めた一件だった。


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