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伝わらない・・・

写真の二匹の犬は同じ年。現在8才。

今から6年前2才の時に時を同じくしてお店の利用が始まった。
その時から、双方のワンちゃん共に「アトピー」の診断を受けていて同じような薬を飲ませていた。
(*飼い主同士が知り合いとかいう訳ではない)

皮膚炎の出方は双方ともに違う感じではあったが、どちらかと言うとフレンチブルドッグのゴンちゃんの方が酷かった。

それまで、皮膚炎は見続けてきていたから先ずは飼い主に食事のリサーチを。
すると、やはりドライフードを食べていた。
もちろん、アトピー用のもの。
正直、そのフードが良く無い事が分かっていたので、双方の飼い主さんに投薬を少なめに、そしてごはんの改善をしてほしいと伝える。

柴犬の茶々ちゃんの家はご飯は抵抗なく手作りに変えてくれた。
ゴンちゃんの家は獣医師の話を信用しており、フードを止める事は出来なかっった。

また、双方の犬が手足舐めが酷かったのだが、飼い主がかなりの過保護であった。
環境的に仕方ないのかと思うこともあるが、もう少し犬を手放すように伝えたが、ゴンちゃんの飼い主はそれが出来なかった。

投薬に関しては、度々双方から相談を持ちかけられていたがこちらは茶々ちゃんの方が早くに薬の副作用を出す。
突然、血小板が「ゼロ」になったのだ。
薬の副作用を認めた獣医に、それでも通い続ける。
もうここの心理は私には理解出来なかった。命には別条なく回復したからなのかもしれないが、私ならすぐに獣医を変える。

ただ、その一件があったので飼い主を説得で来て一時鍼の先生に診てもらえるようになり、そこから薬を使わなくて済むようになった。

一方、ゴンちゃんは獣医師の言うまま薬を使い続け、私が投薬は考えて欲しいと訴えるが、聞き入れてもらえ無かった。
そのうち、皮膚にイボのようなものが出来初めこれも薬の副作用と判明。
それが膀胱内にも出来た様子が確認され、血尿を出すまで薬を使い続けた。

おそらく、膀胱ガンだと思われるがそこでやっと飼い主も気がつく。
私からしたら、遅すぎだ。
症状がこんなに進むまで獣医師の言うまま投薬を続けた結果がこれだ。

茶々は、飼い主に孫が出来今まで「茶々が一番」だったのが、孫に変わった事で気にしなくなった。
漢方も途中でやめたが、それでも薬は使わないまま現在に至る。
様子はすこぶる良好。
毛ぶきは良いし、多少舐めている様子があるが飼い主が気にする時間が無くなった事で投薬からは逃れる事が出来ている。

一方、ゴンは8.8kgあった体重が8.3kgまで落ちてしまった。(元気な時は11kgほどあった)
飼い主は散歩は力強い。ただごはんを食べない事もある・・・。と。
シャンプーすると今までは横になる事も無かったのに横になってしまう。
「疲れた様子はないか?」と聞くが、変わらないという飼い主。
きっと寝ている時間が増えて動くその時の感じはあまり変わらないという事だろうと話をすると、正にその通り。

犬は飼い主が「頑張れ」と言えば頑張る動物だ。
私にはゴンが頑張りすぎているようにしか見えない。

言い続ける事が重要だが、伝える事の難しさと自分の力の無さにがっかりした一日だった。

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