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総合内科専門医試験は難しいのか

2018年度の合格率は60%前後という結果だったようだ。
ベテラン内科医が受験して60%しか合格しないなんて、激ムズ!
と思うかもしれない。

その通り。


その通り?

私が受験した2014年頃、同期に受験者はいなかった。受験会場で会ったのは見た目40歳以上、60歳代もいた。大学教授、総合病院院長など著明な大御所とたくさん会場ですれ違った。

大御所の合格率は想像以上に悪い。2回落ちて3回目の受験でやっと合格した某院長が身近にいるほど。
しかしその医者らの診療レベルが悪いわけでは決してない!
ただただ、大御所は忙しいのだ。

例えて言うなら、子育てに奮闘しているお父さんお母さんレベルで忙しい。かわいいわが子(部下の医者)の後始末を毎日している。赤ちゃん(研修医)ならまだしも、いい年したおじさんおばさん医者(部下)の不満をなだめて、従業員の要望に耳を傾け、通常の医者の仕事もやる。部下が書いた英語論文の添削をしている。自分の専門外の分野は何十年もご無沙汰している。

そんな中、あらゆる範囲の最新の治療に関する問題を解くなんて、普通は合格できないよ。


ちなみに2018年度は、受験申し込み数:5768名、そのうち欠席者:832名

申し込んだが当日どうしても受験できない医者はいる。受験したくても、頑張って勉強してきたけど、いろんな理由で試験会場にたどり着けない医者は必ずいる。勉強が間に合わなかったからという理由で欠席した人もいるのだろうか。

従来通りの試験受験者(年齢が若い受験者が多い)の合格率:91.8%
措置的受験(症例レポート提出が免除された大御所受験者が大半を占める)の合格率:71.3%
だったようだ。

やっぱり若い医者のほうが合格率が高い。
やっぱり早めに受験しよう。がんばろう。