見出し画像

ドリームクルーズ 2歳新馬 観戦記


はじめに

 2023年11月26日に、この世代のもう一頭の出資馬・ドリームクルーズがデビューを飾りました!例によってこの日も応援に行ってきました。

 しかし、その日はイクイノックスの走りに沸いたジャパンカップの開催日で、指定席はプラチナチケット化。当然のように抽選に落ち、キャンセル待ちを粘るも取れず、結局入場券だけで東京競馬場に行ってきました。

 パドックは、ジャパンカップの出走馬を近くで見ようと待機するたくさんの人出。レースに至っては十重二十重に人垣ができており、撮影どころではなかったのは残念でした。

 結果は16頭立ての9着と、それだけ見ると評価しづらい着順ですが、中身そのものはしっかりと収穫のある、次に生かせるレースでした。

 今回はその観戦記になります。写真もたくさんアップしましたので、ドリームクルーズファンの方に楽しんでもらえれば嬉しいです。牝馬らしい可愛らしい写真もあります!

レース回顧

ラップ

13.4 - 11.6 - 12.7 - 13.2 - 13.3 - 12.9 - 11.8 - 10.9 - 11.2

 展開は、芝の1800なのに1000m通過が64秒と、ドスローの瞬発力勝負となりました。掲示板に載った馬たちは、すべて中段より前にいたことから、勝ち負けするには、ある程度は前にポジショニングしていなければならないというレースでした。

序盤

 それにもかかわらず、ドリームクルーズは出負け気味のスタート。しかもなかなか行き足がつかず、少し離れた最後方を追走することになりました。

 この最初の400mを見たときには、正直に言うと「もしかして、競走馬として必要な最低限の身体能力がないかもしれない」と、かなり心配になりました。

 しかし、レース後のジョッキーの話では、初めての競馬だった上、ジャパンカップという大レースを控える日だけあって群衆も多く、走る前から非常にナーバスになっていたとのことです。

 おそらくはそういったメンタル面を考慮して、最初からビシバシ命令を出して前に行こうとするより、少し馬なりで走らせて、競馬に慣れてもらうことを優先したのかもしれません。

中盤

 そういった鞍上の配慮に応えてか、3コーナー手前あたりから、グッとまくりにかかりました。とはいえ、馬群も同じように加速を始めるタイミングで、しかもドリームクルーズはコーナーの大外を回るため、位置取りそのものはまったく上がってきません。

 それでも、馬がやる気を見せてくれたことは、今後を占う意味で非常に大きな収穫だと思っています。

終盤

 直線を向いてもほぼ最後方のまま。ここから、とんでもない豪脚で差し切るようなら小躍りするところでしたが、そんな都合のいい話はなく、残り400mになっても200mになっても、その姿は後ろの方でもがいています。

 ほとんど最下位かブービーを覚悟しました。「まあ仕方ないかな、デビュー戦だし、無事に回って来てくれただけでも・・・」と、気持ちを切り替えようとしたところ、残り100mから素晴らしい末脚で何頭かを抜き去り、ドリームクルーズは馬群の真ん中あたりでゴールしました!

感想

 いつのまに!?という感じで、よくがんばったなあという親心も沸きましたし、競走馬としての身体能力がちゃんと備わっていたことに、出資者として安堵しました。

 気弱な馬が、よりによってジャパンカップの日にデビューというのは、人が多すぎて災難でしたが、なかなかあれほどの群衆の前を走ることはないでしょうから、慣れれば今後はむしろ余裕で競馬に向かえるかもしれません。

 このあとは、9月から在厩で走り込んできたこともあり、短期放牧でいったんリフレッシュしてもらい、年明けから未勝利脱出を目指します!

写真館

 ここからは、パドック写真を中心に、この日のドリームクルーズの様子をお伝えていきます。

パドック

競走馬ドリームクルーズの初お披露目。知らない場所に目がまんまるになってる?


栗毛に黒のメンコで、母父ダイワメジャーを思わせるルックス。
クビを下げて周回。人が多すぎて怖かったかな。
この美しい金髪よ!まつげまで金色。
ドリームクルーズ「おしり撮らないでー」
トモが立派!骨量も筋肉量も十分。しっぽも美しい・・・。
今回のお気に入りの一枚。めっさかわええ。
大流星もダイワメジャーゆずりかな。
止ま~れ~からの騎手待ち。
大野ジョッキーお願いします!
厩務員さんの笑顔が素敵すぎるショット。
ドリームクルーズ「えっ、これから何が起こるんですか・・・?」

返し馬

戸惑ってそうー。
尾花栗毛に大流星。立派な馬格と対象的につぶらな瞳。絵になる馬!
デビューおめでとう&ありがとう!ドリームクルーズ!

おわりに

 9着というと全然大したことのない着順のように見えますし、実際に一口馬主をやる前はそう思っていましたが、一口馬主となった今、9着と10着には大きな違いがあります!

 新馬戦の場合、1着~5着までが本賞、6着~9着までは出走奨励金という名前のお金をもらえることになっています。名前は違いますが本質は一緒で、1着馬がもらえる金額に対して着順に応じた一定割合がもらえます。走って勝ち取ってきたごほうびという意味で、「賞金」と呼ぶにふさわしい金銭です。

 これに加えて、特別出走奨励金というものがありますが、こちらはすべての馬がもらえるため、賞金というよりは「手当」の方が性質が近く、実際に出走手当なんて呼ばれたりします。

 つまり、新馬戦に出走した場合、ビリから10着までは同じ金額(特別出走奨励金のみ)ですが、9着以上はプラスアルファ(本賞 or 出走奨励金)があるということです。※この他の奨励賞などもあるが説明割愛
 
 そこに気づいたとき、ドリームクルーズのラスト100mからの伸びというのは、文字通り値千金の末脚で、最後まで諦めずに着をひとつでも上げることの喜びを教えてもらいました。実に馬主孝行です!

 これからもがんばれ!ドリームクルーズ!!

ฅU•ﻌ•Uฅ バンジャーイ!!

使用機材

カメラ CANON EOS R10
レンズ RF100-400mm F5.6-8 IS USM

注意事項

 当サイトの写真は、個人が鑑賞のため当サイトから直接保存することは許可します。ただし、転載、複製、譲渡、二次利用、商用利用等については禁止とします。

 このノートを楽しんでいただけましたら、ぜひ「スキ」を押していってください。次回のモチベーションになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?