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リバティアイランド三冠牝馬へ(秋華賞 23 ラップ分析)


はじめに

 リバティアイランドの能力査定としては、オークスのふりかえりで、「すべてが異次元」と書きました。同世代の牝馬に負けるとしたら、それこそ2戦目のアルテミスSのように、鳥かごに包まれたままスローに落とされて、まったく身動きが取れないという展開くらいしかありえません。最低でもアーモンドアイ級と評価しています。

 ん?イクイノックスとどちらが上かって?もし今年のジャパンカップで両者が激突するようなことがあれば、斤量差もあってリバティアイランドの方が有利ではないでしょうか。ただ、イクイノックスも本気で走ったのはダービーくらいで、この1年はまだ底を見せていないですけど。

 とにかく、リバティアイランドは、比較のためにイクイノックスレベルの馬を持ってこないと、話が盛り上がらないくらいです。ここは通過点。今年の秋華賞は、リバティアイランドがどんな勝ち方をするかを目に焼き付けるレースです!

ラップグラフ

集計:11~20秋華賞(京都開催)10戦

・京都芝2000は内回りコースのため直線が短く、全体的に前掛かりになりがち。前傾ラップでワンペースな持続力勝負になりやすい。

・前日の京都競馬場は雨。馬場が渋るようであれば、さらにタフな戦いになる。こういうときはスタミナに優れる欧州中長距離血統を持つ馬を狙いたい。

気になる馬

ヒップホップソウル

 前走の紫苑Sでは、前傾ラップで上り36.3という先行勢に厳しい展開を、前付けして2着。ダンス一族に流れるニジンスキー由来のスタミナを証明した形で、高く評価している。ドゥラメンテ産駒の三冠を阻止するのは、キタサンブラック産駒のこの馬かもしれない。

ピピオラ

 クラシックと無縁に、3歳の5月にようやく未勝利を脱出したかと思うと、一度勢いづくと止まらないモーリス産駒らしく、あっという間に3連勝を上げ、G1に駒を進めてきた昇り龍。その3戦はすべて前傾ラップというところもいい。メジロ一族、ダンス一族、ウインドインハーヘア経由でバステッドの血まで持っている。血統だけみると一番スタミナありそう。

本命

リバティアイランド

おわりに

 実力の近いアスリートたちが、切磋琢磨して共に高みを目指したり、勝ち切れないアスリートが、たった一度だけ死力を尽くして勝利をもぎ取ったり、スポーツ観戦をしていると、色々なストーリーを楽しむことができます。

 でも、自分が1番望んでいるものは、圧倒的な才能が残酷なまでに勝って勝って勝ち続ける物語です。リバティアイランドにはそれができると思っています!

 馬券的な話をしますと、リバティアイランド1着固定としても、2着3着候補には面白そうな馬を見つけられました。できれば雨の影響が残ってくれると嬉しいです。馬場が渋って時計のかかる展開になるほど、ヒップホップソウルとピピオラには有利に働くと思います。

 このノートを楽しんでいただけましたら、ぜひ「スキ」を押していってください。次回のモチベーションになります。

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