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弥生賞 ふりかえり


はじめに


いぬたい
助手

いぬたい
 今回は皐月賞への超重要ステップレース、弥生賞のふりかえりをしていくよ。

助手
 6番人気の伏兵コスモキュランダが向こう正面で大まくり。直線でもそのまま止まらずの勝利でした!

いぬたい
 京都2歳Sではシンエンペラーの8着だった馬が、デムーロ騎手の思い切りのいい騎乗に応えてリベンジ。京成杯のダノンデサイルに続いて、京都2歳S組からまた1頭、重賞馬が出てきた。

助手
 あとから見ると素質馬たちが集まっていたんですね~。では、ラップグラフです。

ラップグラフ

弥生賞(中山開催)の直近10戦の集計+今回のラップ

いぬたい
 今年の弥生賞は、おおむね10年平均をなぞるようなラップを刻んだ。ただし、全体的にラップが一段速く、走破タイムも2分を切った。時計面では文句のつけようがないレースだったと思う。

助手
 中山芝2000の持ち時計として、1/8の1勝クラスでファビュラススターが1:59.8を計時。今回勝利したコスモキュランダは、同じレースで2着の1:59.9ということで、人気はなかったけれど注目はされていました。

いぬたい
 ただ、年末年始の中山の芝は、暖冬の影響からかすごく速かった。実際、1番時計のファビュラススターは9着に敗れているし、持ち時計が今日のコスモキュランダの勝利に繋がったとは考えにくい。

助手
 じゃあ、個別の馬について見ていきましょう!

コスモキュランダ

いぬたい
 スタートは五分に出たけど、加速があまり上手ではないのか、後手を踏んで後方からの競馬となった。序盤は後方3番手を進んでたけど、レースがまだ半分もいかないうちからじわじわ上がり、1000m通過の時点ではすでに中段。残り800mから一気にまくって、3角入り口ではもう先頭に並んでいた。直線ではそのまま逃げ馬を競り落として、後続を寄せ付けずの完勝だった。

助手
 話を聞いていると、すごく強い勝ち方だったように聞こえます!

いぬたい
 1頭だけ、全体の流れを無視した動きで勝って、時計もしっかりしてる。ただ、感覚的なものだけど、評価しづらい勝ち方だった。ノーマークの逃げ馬がスルスルと残った、みたいな感じ。

助手
 ちゃんと解説してください!

いぬたい
 この日の芝は、4角の内側の芝がすごい荒れていたんだ。翌週からは、ジョッキーたちがそこを避けるようにしていたくらい。勝負どころだから、後続はここで加速しなければならなかったんだけど、荒れ馬場に脚を取られて、十分に加速できなかったんじゃないかと思ってる。

助手
 コスモキュランダは外を回して早めの先頭ですから、確かに荒れた区画で加速するような競馬はしていませんでした。

いぬたい
 あと「まくり」ってスタミナ効率が悪いから奇襲的な側面が強くて、レースレベルが上がれば通用しなくなる。コスモキュランダのこの日のレースは、権利取りとしては理想的だったけれども、本番には直結しない内容だったという見立てだよ。

助手
 なかなか厳しい評価ですねー。

シンエンペラー

いぬたい
 スタート五分で馬にまかせて4番手からの王道競馬。4角の馬場が悪い中でも、一頭ちゃんと加速したところは好印象だった。最後は勝ち馬にしてやられたけど、この馬自身は賞金が足りていて、あきらかに叩きだったわけだから、正攻法の内容で2着ならまったく問題ない。本番ではこっちを上に取りたい。

助手
 4戦してまだ連を外していない安定感があります。凱旋門賞馬ソットサスの全弟なのに、ここまで日本の競馬に適応しているのは驚きですよね!

いぬたい
 頭が高い走法で、全然速そうに見えないのに、しっかりと結果を残し続けている。日本と欧州のトップ層は、能力的にはほとんど差がないことの一例といえるんじゃないかな。調教された国で、それぞれの競馬向きに調整されるだけなのかも。

助手
 あとオーナーはウマ娘の藤田さんですからね!皐月賞とか、ダービーとか勝ったら、絶対ゲームに出てきますよ!

いぬたい
 それは楽しみだね!それに、G1を勝って日本で繁殖入りするようなことがあれば、世界的に衰退しつつあるヌレイエフ直系種牡馬が、唐突に日本に誕生することになる。血統面からも応援したい馬だよ。

シリウスコルト

いぬたい
 出足速く、外枠ながら他に行く馬がいなかったこともあってハナに立った。中盤でしっかりと息を入れて、いい感じの逃げを打っていただけに、コスモキュランダの急襲があったのは、すこし運が向いてなかった。でも抜かされてからも最後まで気持ちを切らさず走っていたから、根性で勝ち取った優先出走権だね。

助手
 本番に向けてはどうですか。

いぬたい
 切れる脚を持っているわけではないので、前に行って良さを発揮するタイプ。だから、逃げにこだわることはなくても、前にはいたいはず。ただ、そのポジションには、例えばシンエンペラーがそうだけど、もっと決め脚のある馬がたくさんいるので、苦戦は必至かな。

助手
 では、今回はここまでにしましょうか。このノートを楽しんでいただけましたら、ぜひスキを押していってください!今後の励みになります!ありがとー!!

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